"だめだった、"
その一言が耳に入り、視線が理佐へと向いた。
今にも泣きそうな表情で、ただ申し訳なさそうに頭を下げていた。
「っ…理佐、」
森「理佐さん、」
誰もかける言葉を見つけられずただただ沈黙が続く。
正直理佐なら行けると思っていた。
あんなに頑張っていたし、理佐ならって、
理「結局元々ダメなやつが頑張った所でダメなんだよ。」
「っ…そんなことない!!」
理「…番号ないんだよ。」
「それが結果でしょ。」
全てを諦めてしまったかのように理佐は天を仰ぎそして、一筋の涙を流した。
何かの間違いであって欲しい、もしかしたら番号あるんじゃないか。そう思って画面を覗き込んだ。
1043 1048 まるで理佐の居場所はないですよって告げるみたいに1046の数字は見当たらなかった。
「っ…」
森「…ん?」
玲「…どうしたの?ひかるちゃん」
森「ほのちゃん、理佐さんが受けたのって、」
田「櫻大学の教育学部ⅱやで、?」
森「これ、理佐さんが見てるのⅰですよ」
「え…?あ、ほんとだ!!理佐これ!!!違うじゃん!!」
理「…やらかした。」
「早くⅱに飛んで!!!!」
理「うん、」
スクロールして櫻大学 教育学部ⅱという見出しを見つける。
1042 1045 "1046" 1050
「「あった、」」
「理佐!!あったよ!!!!」
理「あった、あったよ、由依!!!」
森「ふふ、ほんと抜けてますね、理佐さんは。」
田「おめでとうございます、理佐先輩!」
玲「ほんとにおめでとう。」
理「ありがとう、ございます。」
「理佐、おめでとう。ほんとによく頑張ったね。」
理「っ…ありがとう。」
ドタドタドタ
西野「由依先生!!!!理佐ちゃん合格!!!ってあれ、あ、みんなおそろいでしたか…、ふふ、」
「七瀬先生、」
西「理佐ちゃん、ほんっっまにおめでとう、お疲れ様。」
理「七瀬さん、ありがとうっ。」
「理佐は、ダメなやつなんかじゃない。ちゃんと努力できる凄い人だよ。」
理「っ…」
「受験期間傍で支えられなくてごめんね、」
理「支えられてたよ。」
「え?」
理「玲先生、ひかるちゃん、ほのちゃん、みんなを通して由依を感じてた。由依がそばに居てくれてるって思えたから頑張れた。由依、皆、本当にありがとうございました。」
「っ…」
田「んんーっ…、」
「…!!ひぃちゃんが泣いてる!!」
森「っ…ちょっ、見らんでよ!!!!」
理「っ…ふふ、何泣いてんのー?笑」
森「理佐さんだって、皆だって、泣いてるじゃないですか!」
「ふふ、ひかるの涙は珍しいからっ、笑」
玲「ね笑笑」
西「でもこれで、あとは卒業を待つだけやな。」
理「ふふ、はい!え、私ちゃんと卒業できるよね?」
「どーだろーなー。」
理「え、」
「うそうそ笑笑」
「じゃあ、そろそろ解散しようか。」
田「せや、ほのたちも授業戻らな、」
小「ぺーちゃんには話通しておくからほのちゃんは保健室行ってたことにするんだよ?」
田「はい!」
森「え、私は?」
「えー、ひかるはいいよ、いつもいないし。」
森「はぁー、私だって最近真面目なんですけどもー?」
「ふふ、はいはい、ほら戻りな!」
「「はーい!」」
田「じゃあ、理佐さん!また!!」
森「ほんとにおめでとうございます。」
理「ん!!ありがとう!!またね!」
玲「じゃあ私もそろそろ戻ろうかなぁ」
西「ななも戻って採点せな。」
「じゃああとは由依ちゃんよろしくなぁ。」
「あ、はい!!玲、七瀬先生、ありがとうございました。」
静かな教室に理佐と二人きり。なんかひさびさだなぁ。
理「ね、先生思い出話しよう?」
「ふふ、いいよ?」
理「じゃあねー、まずは、そうだな、第一印象!」
「いいね…!!」
-続く-