XR BAJA Fフォーク オーバーホール 続きでございます。
2020.05.06
フォークセンターボルトを取り外すことができて安堵したワタクシ・・・
続きましては、
組み直す時に必要になる「正式な特殊工具」を作るため、
各部の採寸をして休憩を兼ねてホームセンターへお買い物に行きました。
小さなメジャーを片手に資材売り場でしつこく物色!
いいものがありました!
塩ビパイプ(1M)、継手ソケット、継手チーズを買ってきましたよ。
樹脂ですがそれなりに固さがあるので大丈夫そうです。
継手ソケットを2面幅27mmにしてやります。
27mmのソケットがあるのでコレに合わせて適当に加工してやります。
グラインダーで先端を六角形状に整えてやりましたよ。
めっちゃ適当ですが・・・ だいたいこんな感じになりました!
樹脂なので失敗しても先端をカットして何度でもやり直せるのがいいですね!
イレクターパイプ用の接着剤を使ってしっかり接着してやりました。
もし強度的に不安があれば貫通穴を開けてボルト&ナットで強化してやればOKでしょう。
「二代目 フォークダンパホルダ」の完成でございます!!
塩ビパイプは30cmほどしか使っていないので実質の材料費はわずか168円でした!
さてここからはFフォークの「組立」になりますが・・・!
作業に必死すぎて、
せっかく作った「二代目フォークダンパホルダ」使用状態の写真を撮り忘れてしまいました・・・
クッ、無念・・・!
サービスマニュアルのようには作業ができませんでした・・・
アストロプロダクツのベンチバイスです。
ずいぶん前に買ってあったのですがまだどこにも固定していないので使えないのです・・・
コレも何とかしなければ・・・
仕方がないので、
フォークダンパに「二代目フォークダンパホルダ」を差し込み、
その状態で上下逆さまにして両足で固定して上からインパクトレンチで締めてやりました。
重要な役目を果たしてくれた、
初代フォークダンパホルダと、二代目フォークダンパホルダでございます。
初代は短くカットして不燃ゴミに、
二代目は物置で保管しておきますが次に使うのはいつのことになるのやら・・・
ようやく今回交換してやる純正部品の登場であります!
それぞれのOリングを交換しておきましたよ。
続きましてはオイルシール&ダストシールの登場でございます。
フォークチューブ端面にサランラップを巻いて・・・と思いましたが、
ワタクシがヘッタクソなのかシワだらけでどうやっても綺麗に巻けなかったので・・・
マスキングテープ一発で勝負でございます。
なーんの問題もなくオイルシール、ダストシールを入れられましたよ。
サランラップなどでオイルシールのキズを防止するとのことですが、
確かに薄いものがいいというのは判りますがちょっとビビリすぎのような気がしますね。
オイルシールの打ち込み用に塩ビ管を2種類用意しておきました。
(左) 外径55mm、内径48mm
(右) 外径67mm(55mm)、内径48mm
右側のヤツは外径部分が大きくなっているので、
叩き込む時にフォークチューブから離せるのでキズ防止にいいかな?と思いましたが、
外径55mmの部分がボトムケース内径より大きかったので却下となってしまいました・・・
こういう時に旋盤があったら「ササッ」と外径を小さくできるのになぁ・・・
仕方なく左側のヤツを2分割にしました。
当初は縦に1本切込みを入れてバーナーで炙って径を小さくしてやろうと思ったのですが、
せっかくの丸い形状が変な感じになってしまったらイヤなのでやめておきました・・・
オイルシールの打ち込みはなかなかコツがつかめず苦労しました。
オイルシールとダストシールをセットで打ち込もうとしていたのがダメだったようです。
専用工具があるとやっぱり楽に打ち込めるんでしょうね!
ここまできたら後はフォークオイルを入れてスプリングを入れてやるだけです!
使用状態の写真を撮ってもらえず少し淋しげな二代目フォークダンパホルダが・・・
ところで!
このスプリングAなのですが・・・
サービスマニュアルには「72.2mm以下交換」とありますが、
あらま・・・ ワタクシのBAJAは43mmしかないのですが・・・!!
いくらなんでも30mmも短くはならんでしょう。
・・・と思っていたら、
よく見ればサービスマニュアルの写真とは明らかにモノが違いますやん。
ワタクシのBAJAのヤツは4巻き、サービスマニュアルのヤツは8巻き・・・
年式によって仕様が違うのかしらん・・・?
念のためにパーツリストでは・・・
ワタクシのBAJAのヤツに似た「4巻き」のスプリングになっていました。
サービスマニュアルによる使用限度
スプリングA : 72.2mm以下交換 → 43mm
スプリングB : 359.5mm以下交換 → 392mm (コレも全然違うし・・・!)
長さを合計するとサービスマニュアルの使用限度より3.3mm長いのでOKと判断しました。
フォークオイルはヤマハのヤツにしました!
ホンダ純正のヤツより1,000円も安かったですし評判も良さそうでしたので!
とってもおいしそうな色?をしとります!
指定のオイル量は477ccとのことでしたので、
まずは240ccを入れてピストンロッドやフォークチューブを何度も伸縮させてやりました。
5分ほど放置して油面が落ち着くのを待つらしいです。
この時点でピストンロッドのロックナット部分に針金を巻きつけておきました。
その後、残りの分のオイルを入れ、
サービスマニュアルの指定通り油面を90mmに合わせてやりました。
スプリングA、スプリングBを入れてフォークボルトを取付けて作業は終了です!!
確かに作業は終了しましたが、
「本当にこれでええんかしらん・・・?」 という不安でいっぱいでございます・・・
まだ地味~に続くのです。