2018.03.20
 
さて、
XR BAJAのデジタルメーターを少しだけ改良する訳ですが、
その前にここへ至るまでの「メーター紆余曲折」を振り返ってみたいと思います。
 
イメージ 1
写真拝借しております
 
これがXR BAJA(XR250)の純正デジタルメーターです。
 
この状態ではスピード、トリップメーター、時計が表示されています。
シンプルな表示で機能的にはこれといって不満はありませんでした。
 
こう見えてなかなか多機能なんです。
 
 
ただ、この写真のやつはほとんど新品状態のめっちゃ綺麗な状態です。
 
この綺麗なデジタルメーターが経年によりだんだんと悲惨な状態になっていくのです・・・
 
おそらく紫外線による樹脂のダメージだと思うのですが、
メーターフード(カバー)の表面に無数の亀裂?が現れ、
肝心要のメーター表示の透明部分(樹脂)にどんどん黄ばみが現れてきます・・・
 
イメージ 2
画像拝借しております
 
そして最終的にはメーター全体の表面が「ベシベシ」にヒビ割れが・・・!
 
それと時を合わせるかのごとく今度は基盤も壊れてきて、
メーターとして超基本的な機能である「スピード表示」すらしなくなるという・・・
 
この惨劇は決してそれぞれの個体差ではなく、
XR250(BAJA)のデジタルメーターに共通する特有の症状だと思われます。
 

 
納車から3年ほど経過した2014年6月のある日・・・
 
デジタルメーターの表示部分がもうどうしようもなくガサガサにヒビ割れて、
おまけにスイッチのゴムカバーが破れるという非常事態に陥ってしまいました。
 
この時点でデジタルメーターの交換を少し考えましたが、
純正のやつはクッソ高い・・・!
 
2007年当時のパーツカタログ
37200-KCZ-J20 スピードメーターASSY デジタル 47,200円
仮に現在コレを発注すると なんと 75,600円!!
 
そんなもん買えませんやん・・・
 
イメージ 4
画像拝借しております
 
当時このメーターカバー単体で発注ができなかったんですよね・・・
 
2007年当時のパーツカタログ
37210-KCZ-J21 ケースASSY アッパー 8,250円
 
そしてやはり現在も発注不可となっています。
仮に現在発注できたとしてもおそらく12,000~13,000円ほどになりそうですね。
 
イメージ 6
画像拝借しております

 

新品カバー(上)との違いです。
 
それだけのお金を出したとしても、
確かに見た目はきれいになりますが内部の基盤は古いままなんですよね。 
 
2000年式の私のXR BAJA、この時点ですでに製造から14年が経っています。
 
当然ながら基盤も製造から14年経っているので、
もはやいつ壊れても不思議ではないですし確実にその日はやってくることでしょう。
 
基盤が壊れて「一切の表示がされなくなる」と噂される
悲しき「エックスデー」のその時まで何とかして使い続けることにしました。
 

 
デジタルメーターとしての機能はまだ大丈夫なので、
メーターカバーの表面をちょっと綺麗にしてやることにしました。
 
具体的な方法としては、
メーターの表示部分(透明樹脂部分)だけをくり抜いて、
新たに4mm厚のアクリル板で表示部分を製作して上から貼りつけてやります。
 
アクリル板のカットですが、
カット面を「スパッ」ときれいな状態の断面に仕上げたかったので、
フライス盤で少しづつ形状を微調整してベストな形状に仕上げてやりました。
 
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表示部分の縁取りをツヤ消しブラックで塗装して貼りつけました。
めっちゃええ感じですやん!!
 
そして問題だったスイッチ部分ですが・・・
 
イメージ 5
 
この一番左端のスイッチのゴムカバーが破れてしまっていたんです。
 
さんざん似たようなゴムカバーを探したんですが、
どうしても見つからなかったので防水面を考えて思いきってスイッチごと撤去!
 
スイッチプレートを自作して表示はテプラで対応、
撤去したスイッチはまた別の手段で対応することにしました!
 
純正デジタルメーター()ここに完成!!
 

 
だがしかし!
幸せな時間は長くは続きませんでした・・・
 
2014年10月のある日
 
純正デジタルメーター()は
何ひとつ表示できなくなり、
完全にお亡くなりになりました!
 
とうとう恐れていた「エックスデー」が来てしまった・・・
 
気休め程度にメーターを分解して基盤的な物を確認してみましたが、
シロウトの私が見たところで原因が判るはずもなく「そっと」元に戻しました。
 
苦労して作ったメーターパネルはわずか4ヶ月の命だったとさ・・・