2017.09.18
 
このところBAJAでちょっと気になっていることが・・・
 
どういう訳か、
減速~停止~アイドリング状態で突然エンストしてしまうことが頻発・・・
なーんの前触れもなく ススン・・・と。
 
毎回必ずということではないのですが、
ゲリラ的に発生する症状に怯えながらの走行は精神衛生上良くないですね。
 
ということで、
今回はキャブレターのオーバーホール&調整をやってみたいと思います。
 
今回で2回目の作業になります。
 
1回目は納車後すぐ(2011年10月)に行いました。
 
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2011.09.30 納車直後のフルノーマル状態(リアボックス取付け検討中)
 
うちのBAJAは2000年式なんですが、
2011年9月に走行距離 1,406kmの「程度の良い中古車」として購入しました。
 
その時点で新車から11年もの年月が経っていた訳ですが、
程度の良さや走行距離からしておそらく何も手が加えられていないだろうなと。
 
納車直後はちょっと吹け上がりが悪かった(ガソリン劣化)こともあって、
これから安心して乗るためにもぜひこの目で内部を見ておきたかったんですよね。
 

 
それでは作業開始です!
 
前回はタンク&シートを外しましたが今回はそのままやります。
 
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スロットルセンサを残したままこのカプラを外す方法が一般的だと思いますが・・・
 
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このスロットルセンサをステーごと外してやればもっと楽に作業ができるのではと。
 
スロットルセンサの上下2本のプラスボルトを緩めて・・・
 
このボルトちっとも緩まらへんやん!
必死になって立ち向かいましたが確実にナメていく感触が・・・
 
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仕方がないので、
手前に1本だけあるトルクスのボルトを緩めてスロットルセンサのみを外すことに。
 
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スロットルセンサが外れた状態です。
(すでにキャブレター本体を取り出した後ですが・・・)
 
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続きまして車体右側の作業です。
 
本来ならば、
スロットルワイヤーが取り付けられているステーごと外すだけなんですが・・・
 
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またしてもこの2本のプラスボルトが緩まない!!
 
しかもすでにナメちゃってる!!
 
実はこれ、
前回のオーバーホール(2011年)の時にやらかしてしまったんですよね・・・
 
その時はもうどうしようもなく諦めて他の方法で作業しました。
 
今回こそはその時の「宿題」も何とかしてやるつもりです!
 
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前回と同様、スロットルワイヤーだけを外す方法で行います。
 
スロットルワイヤー2本、各部のホース類を外し、
インシュレーター、エアクリーナーのバンドを緩めてやります。
 
インシュレーターの3本のボルトを外しキャブレター本体をグリグリしてやると、
 
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無事にキャブレター本体を取り出すことができました。
 
なーるほど、やはりこのやり方の方が簡単ですね!
 
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キャブレター単体で見るとなんだか汚らしいです・・・
 
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実は今回一番気になっているのがこのエアカットオフバルブです。
 
内部のダイヤフラムに穴や破れがあるとエンストなどを起こしやすいんだとか。
 
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当初はキャブレターが車体についたままの状態で、
このカバーを外せないものかと目論んでいたのですがどうやっても無理でした。
 
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クラッチワイヤーのホールド部分が邪魔で、
この奥にあるカバーの左側のボルトにドライバーが届かないんですよね・・・
 
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カバーを開けてやるとなんだかちょっと汚い・・・
 
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ダイヤフラムを確認すると穴や破れはなかったですが半固形の汚れが!
 
ようわかりませんがエンストの原因はコレなのかしら?
 
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フロートチャンバーを外しました。
 
特に汚れもなくきれいな状態ですがこのフロートの色って正常なのかしら?
 
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フロートチャンバー内もきれいな状態でしたが・・・
 
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一部にグリスのような茶色い汚れがありました。
 
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ドレンスクリューはなんだか「コベコベ」です・・・
 
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フロート、バッフルプレート、フロートバルブ、フロートピンを外しました。
 
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メインジェット、ニードルジェットホルダーを外しました。
 
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奥に入っているニードルジェットも外しました。
 
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続いてスロージェットを外しました。
 
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パイロットスクリューも外しました。
 
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奥に入っているワッシャーとOリングも忘れずに爪楊枝で外します。
 
改めてよく見てみると、
サービスマニュアルと実物とではパイロットスクリューの位置が違っています。
 
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サービスマニュアル上のパイロットスクリューの位置は、
下向き(青矢印)になっていますがこのキャブレターは横向き(赤矢印)です。
 
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このキャブレターの刻印は「VE88DB」となっています。
 
下向きよりは横向きの方が調整しやすいので助かりますよね。
 
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チョークバルブを外しました。
 
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バキュームチャンバ―を外しました。
 
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特に目立つ汚れもなくきれいな状態です。
 
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バキュームピストン、ニードルジェットなどにも特に異常はみられませんでした。
 
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キャブレター側の内部はうす汚れといった感じです。
 
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チューブジョイントを外しました。
 
以上でバラせるところはすべてバラしました。
 
あとやるべきことは例のあの「宿題」ですね!
 
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このナメくさった5mmのプラスボルト!
 
予めラスペネを吹いて浸透させておきました。
改めてKTCのええ方のドライバーで臨んでみましたがやはりどうにもなりません!
 
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こんな時、
頼りになるのがネジザウルスGT!!
 
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先端の縦ミゾの歯はボルトの頭を縦方向につかみ、
その奥の横ミゾの歯はボルトの頭を横方向で強力に噛んでつかむことができます。
 
 
ナメてしまってどうしようもなくなったボルトの頭に
このミゾの歯をガッチリ食い込ませて緩めることができるスーパー工具?です。
 
でもここで問題発生!
 
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ネジザウルスの「縦方向のつかみ」ではパワーがかけられず無理でした!
 
じゃあ「横方向のつかみ」でと思いますがどう考えても入り込むスペースがない!
 
少し悩みましたが・・・
 
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仕方がないのでスロットルワイヤーを固定する部分(赤矢印)を
プライヤーで曲げてやってネジザウルスの入り込むスペースを確保しました!
 
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見事に横方向でのつかみに成功!
 
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しっかりと「横方向のつかみ」でパワーをかけて
なんとか外すことに成功です!
 
いやあ、よかった!
ここまでやって外れへんかったらどうしようかとドキドキでした!!
 
当然この「ヤケクソ作戦」突入前にウェビックでステーの在庫確認はしてあります。
 
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続きまして、
新たに発覚したスロットルセンサのステー「固着ボルト」も何とかしてやります。
 
右側のボルトはすでにナメかけていますね。
 
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車体についた状態では何ともならなかったボルトですが呆気なく外せました。
 
さすがですやん、ネジザウルス!!
 
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水洗い、パーツクリーナーなどで各パーツを洗浄してやりました。
 
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サービスマニュアルには
この部分の分解整備が示されていませんが「触ったらアカン」部分なんでしょうね。
 
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キャブレター本体は
ワイヤーブラシで汚れを取った後パーツクリーナーで洗浄してやりました。
 
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ちょっと悩みましたが、
やはりエアカットオフバルブはこの際新品に交換しておこうと思います。
 
白くなっている部分もありますし17年もの年月が経っているパーツですので・・・
 
以上で分解&洗浄は終了、注文した部品の到着待ちですね!