2017.08.06
養老高原スカイラインの終点から下りてきました。
上りの時には「これは下りる時大変だぞ」と思っていましたが、
案外と問題なく下りてこれました。
上りと下りでは当然ながらタイヤを通す位置なども違ってくるので
路面のガレやえぐれなどの見え方・感じ方も違うんですね。

上りで見かけたゲートまで下りてきました。
某情報によればちゃんと抜けられるとのことなので入っていってみます。
この後私は
猛烈に後悔することになります。
この時の私の判断は完全に間違っていました。
情報として「抜けられる」ということだけは知っていましたが、
その抜けられる位置がどこなのか、そこまでの距離などは何も知らなかったのです。
しかもこの日
午前中にそれなりの雨が降ったので路面の荒れや崩れなども想像できたのに・・・
この日はGPSロガーを持っていましたが電源を入れ忘れるという痛恨のミスを!
家に帰ってきてからの唯一の手掛かりはナビです。
ナビ上には常に道が表示されており走行軌跡も残っていましたので。
それを元に地理院地図と照らし合わせて微かな記憶を呼び戻しています。
この記事を見ていただいている方々に
あの時の私の恐怖や孤独、緊張感はそれほど伝わらないのかもしれません・・・
少々大袈裟な表現になるかもしれませんが
とにかくめっちゃ怖かったんです!!
林道探索はしますがアタック系は一切やらない私個人の感覚でのお話です。
毎回のことですがベテランオフ車乗りの方々からすれば何てことない内容かもしれません。
予めご了承ください。
また、
記事内の文面と写真、地理院地図との位置関係・時系列は合っていないかもしれません。
写真も少なくて申し訳ありません。
とにかく先へ進むことで必死だったもんですから・・・
時間は13:45

ゲートより進入開始です!

場所はこちらです。
最初こそ雰囲気もよくご機嫌に走っていましたが、
かなり前半の部分で進入したことを後悔しはじめます・・・
もう不安です・・・
ナビにはしっかり道が表示されていますがなぜだか雰囲気的に不安に陥ります。
直感的に「これはなんだかヤバイぞ・・・」と。
ほぼ全域にわたって路面は荒れていました。
全線ガレッガレって訳ではないのですが、
土砂崩れ、崩れた大きめの石が散乱、えぐれも多数、流水轍、倒木などなど・・・

この分岐をいったん右方向へ進んで間違いに気づいて戻りました。
地理院地図でこの部分を拡大すると不思議なことに道が消えてしまいますが、
確実にここは左方向へ進んでいます。
やはり不安です・・・
途中で止まって写真を撮る気にもならないほど緊張の連続でした。
戻ればええやんと言われそうですが、
不思議なことに何故かここまで走ってきた道を戻ろうとも思えないのです。

この分岐はそのまま左方向へ進んでいます。
とても不安です・・・
山側から崩れた砂利が道幅いっぱいに溢れているので斜めになったりしています。
時々止まってナビでこの先の道を辿ってみたりしたんですが、
辿れば辿るほど先が長すぎて気が滅入ってきます・・・
なんでもっと初期の段階でナビで確認しなかったんだろう?
正に「後悔先立たず」です・・・
時間は14:25
ここがどこなのかまったく記憶がありませんが動物除けの柵が出現しました。
柵とはいっても網とポールでできた簡易的なものです。

とにかく先へ進んで下界に抜けることだけを考えていたので、
この柵がどこにあったのかはさっぱり記憶がありません・・・

地図の右上から進んできてこの分岐をそのまま道なりに通過しました。
とっても不安です・・・
こんなところで絶対にコケられない、ましてや転落など有り得ない、
ゆっくりでもいい、とにかく無事に下界まで下りるんだという気持ちだけでした。

こんな分岐あったかなぁ・・・
憶えがありません。
この時点で相当ヘロヘロになっていたんだと思います。
気づけば鼻ではなく口で呼吸していました・・・
めっちゃ不安です・・・
もうこの頃になるとだんだん路面の落石を避ける余裕もなくなってきました。
そのために何度もコケそうになりながら・・・
半分泣きそうでした。
本当に出られるのかしら・・・?
時間は14:40
なんやかんやで1時間近く走り続けています。

鉄塔が現れました。
久しぶりに視界が開けた感じがして嬉しかったです。

このままではちょっと体力&気力が持ちそうになかったのでここで休憩です。
少しフラフラします・・・
本当に不安です・・・

鉄塔の電線の向きの変化からしてこの地点で間違いなさそうです。
休憩とはいえそんなに長い時間ゆっくりしていられるほどの心の余裕がありません。
5分ほどで再び走り出します。

この分岐をクルッと右へ回り込みました。
左方向へは網でできた柵があったような気がしますが、
今思えばこちらへ進んでいけばもっと早く平地に出られたのかも・・・
この頃になるとようやく希望が見えてきました。

左方向への分岐がありました。

この分岐のすぐ近くに放置廃車がありました。

やがて沢に出ました。

沢の位置はここです。

沢を渡った先を左方向へ。

ナビ画面で見るとあと少しです。
ここへきてようやく気持ち的に余裕が出てきました。

このような橋もありました。

なかなか雰囲気の良いところです。

人の気配がするであろう地点まではあと少しです!

おお! ようやく平地に出られそうです!
助かったぁ!!
時間は15:15

この林道は「下山林道」というそうです。
この地点からどこまでが下山林道なのかよく判りませんが、
養老高原スカイラインの緑色ゲートからの林道名称も知りたいですね。
でも、今はそんなことはどうだっていいんです!
まずは最後の最後に懸念されているあの問題をクリアしなければ。
林道出口のゲート、もしくは柵の突破問題です。
抜けられるという情報があったとはいえ、
それが今現在も抜けられるという保証はないですし、
その後に新たにゲートが設置されている可能性だってあります。

やはり予想通り何らかの柵が設置されていました。

これが単なる動物除けの柵であればいいのですが・・・!
さあ、どうでしょうか?

ああ、よかったぁ・・・
カギはかけられておらず鉄の棒が刺してあるだけでした!
ただの動物除けの柵のようです。

ほんとによかったぁ!!
この柵はどういう訳かしっかりとは開かなかったです。
手で押さえてないと元に戻ってしまうんです。
手で少し開けてそこへ体を入れ込んで背中で柵を押さえつつ、
BAJAを少しづつ通さなければならなかったので結構大変でした。

無事に突破できました!
そして長かった孤独で恐怖の林道からも無事生還です!
ほんとによかった!!
ほんとにほんとによかった!!!!
私、この時の安堵感を忘れることはないでしょう・・・
たぶんこの時の私、相当ニヤけてダラしな~い顔をしていたと思われます。
養老高原スカイラインの緑色ゲートから下山林道出口まで、
要した時間は約1時間30分、この区間の走行距離は約18kmでした。
なんだか数字で見ると大したことないように感じてしまいますね・・・
今回はソロだったので本当に心細くて不安で怖かったです。
アホかと思われるかもしれませんが一時は「遭難」という言葉も頭をよぎりました。
もしここを走られる場合は、
事前にルートやゲートを確認した上で数名で入られることを強くお勧めします。
先ほどの動物除けの柵から水嶺湖の方に抜けたかったんですが、
そこら中に動物除けの柵が設置してあってスムーズに出させてもらえません。

さんざんウロウロしまくり結局はR365のここへ出てきました。

R365を南下していきます。

R365から日本昭和音楽村方面へ入りました。

先ほどウロウロしていた時に見かけた動物除けの柵ですね。
時間は15:25

水嶺湖沿いにある何らかの施設です。
これが何なのかよく判りませんがステージのようになっています。

この上で寝そべっていたら知らないうちに寝てしまっていました・・・
林道での緊張から一気に解放されて気が抜けたんでしょう。
近くにあった自販機で珍しいものを発見!

メローイエローです!
実は私、ずっと地味~にこれを探していたんですが全然見つけられていなかったんです。
ここ数年はチェリオの「スィートキッス」ばかり飲んでおります。
嬉しさを噛みしめながら久しぶりに飲んでみましたが
なんだかそんなにおいしくない・・・
私の体はすっかりスィートキッスに毒されてしまっているようです!
それにしても・・・

青空ですよ、まったく・・・
まだ続くのです・・・