今、九州地方に、大型台風10号が接近しています。九州の西をなめるように北上するようです。

 

このコース、平成3年の、後に”リンゴ台風”と呼ばれた、19号台風を思い出します。

 

この年、九州の西側を北上し、長崎県に上陸した19号の時、私は阿蘇で勤務していたんですが、この時、阿蘇山では、風速60mを記録しました。

 

台風が接近していたのは、勤務中の午後でしたが、被害が予想されたので、早めに終業し、職員は帰宅させました。

 

管理職だった私は、職場の施設などの被害を見守るため、職場の事務所に、数人で待機していたんですが、被害が収まったのは、夜の8時を回っていました。

 

風が最大になったとき、近くの木造の施設の屋根のトタンが剥がれ始め、1/3ほどめくり上がってしましましたが、そのほかの大きな被害はありませんでした。

 

風が収まって、熊本市内方面に帰宅した職員は、途中、道路に倒木が多く、困ったと話していました。

 

停電はその日だけで、翌日には復旧したんですが、熊本市内の方では、復旧まで数日かかったように記憶しています。

 

テレビで確認すると、近くの大津町や西原村、益城町では、電柱がバタバタ倒れていました。

 

九重では、何千本もの立木が倒れ、後の水害で流れだし、大きな被害が出たようです。

 

この台風、すぐに日本海に抜けましたが、再度東北北部に上陸し、青森県の津軽地方で、収穫時のリンゴが大きな被害が出て、のちに、”リンゴ台風”と呼ばれて、今も記憶に残っています。

 

私の中では、2011年3月の東日本大震災、平成6年12月の三陸はるか沖地震、平成10年8月の那須・福島豪雨に並ぶ、大きな災害経験です。

 

今回の台風は、この時を上回る大型で強い勢力を持つと伝えられています。

 

進路に近い、特に進路の東側に当たる地方に住まわれている方々、命を守る行動をお願いします。

 

東北の私には、被害が出ないよう、祈るだけしか出きませんが・・・。