一通のメールが届いた。





たまにくるファンクラブからだった。





今更なにかオリンピック関係の報告?






とりあえず添付されているURLを開く。






いつもならすぐ開くはずのページがなかなか開かない。






その瞬間、何か嫌な予感がした。






胸の鼓動が聞こえるくらいドキドキして「早く、早く開け」と口にしながらスマホと睨めっこ。






そしてようやく開いたと思い、急いでページをタップした。






そこで見えたのが " 結婚 " 。











声が出なかった。








涙も出なかった。








頭の中が真っ白になった。








立てなくなった。








しばらくして状況が分かってきた。








私には声を上げて泣くことしか出来なかった。







おめでとうの言葉すらも出てこなかった。





「ねぇどうして」




「嘘だと言って」




ただただ泣きわめくだけ。




そして過呼吸にもなった。








たくさん、たくさん泣いた。叫んだ。








近くにいた母がおいでと言ってくれた。








21歳にもなった泣きじゃくる娘を母は優しく抱き寄せてくれた。








「うんうん…大好きだったもんね、たくさん泣きな」








何年ぶりだろうか、母に抱っこしてもらったのは。








母の温もりと優しさに余計涙が出た。










泣きまくってるとき、走馬灯かのように今までの思い出が頭の中に駆け巡った。


















私が彼と出会ったのは確か10年以上前。





気づいたら隣に嵐さんがいた。何で好きになったのかは覚えてない。





そして私の初恋相手が櫻井翔くんだった。






異性を好きになる気持ち

異性に対し嫉妬する気持ち

異性に対しても可愛いという感情が湧くこと

好きという気持ちには年齢差は関係ないこと

好きすぎて辛くなり涙を流すことがあること



"恋をする"ということをたくさん教えてくれたのが翔くんだった。




そして





この人のようになりたい

この人のことをもっと知りたい 

この人の背中について行きたい

この人をいつか絶対越えたい






自分以外の人にこんな感情を抱かせてくれたのも翔くんが初めてだった。





感情・思い・考え方 たくさんの初めてを教えてくれたのが櫻井翔くん 貴方でした。




















いじめられたあの日

先生にボロくそ言われたあの日

人間関係に悩んだあの日

私って生きてる価値ある?って考えたあの日

死にてぇなって思ったあの日

とにかく たくさん泣きまくったあの日








21年も生きてると、良い事ばかりじゃない日もたくさんあった。















だけど
















ありがとうと言われた日

初めて自分の努力が報われた日

生きてて良かった、幸せと思えた日

仲間とバカなことしてたくさん笑えた日

ちっぽけなことでも誰かのためになれた日

大好きな人達を縁にたくさんの仲間に出会えた日







そして




















大好きな君に会えた日。





















良いことばかりじゃない日もあるのが人生だけど、それとは逆に良い日もたくさんあった。





今思い返してみても分かることは、どんな日も私の隣には彼がいた。彼らがいた。






辛い時、挫けそうになる時、悲しい時、ムカついて仕方ない時、涙が止まらない時。







今とっても幸せと思える時、笑える時、楽しい時、ずっともっとこうしていたいと思える時。








どんな時も私のそばにいてくれてありがとう。

自分を見返すきっかけをくれてありがとう。

歌と言葉を届けてくれてありがとう。

手を差し伸べてくれてありがとう。

前を向かせてくれてありがとう。

笑顔にしてくれてありがとう。

元気にしてくれてありがとう。



















暗かった私の人生に花を添えてくれてありがとう。














本当に幸せだったよ。今までの人生。

















ありがとう。
























ここまでが発表されてちょくちょく書いてた文章。



そしてここからが、今私が届けたい伝えたい2人への思い。


きっと2人には届かないけどね。









まずは、雅紀くん。


母を、友達を、そして私をいつも幸せにしてくれてありがとう。


ムードメーカーで明るくて天然でちょっとおバカさん…


なんて言われることが多い貴方だけど、実は熱血で相手の気持ちに寄り添ってくれて、誰かが困っているとき悩んでいるときにそっと肩を組み一緒に歩き出してくれる人。


そして自分の考えをしっかりと持ち発信できる人。



そんな貴方からの今回の発表。 



正直、未だに信じていないし受け入れられていません。




名前を呼んでくれたあの日。


ほんっとうに嬉しくて涙が止まらなかったよ。




笑顔でいることの意味を教えてくれたあの日。


笑うってこんなに幸せで素敵なことなんだと心からそう思えたよ。





関わる人すべてに感謝と思いやりの気持ちを忘れてはいけないと教えてくれたあの日。


当たり前のことを大切に、そして関わる人すべてに感謝と思いやりの気持ちを持って接することが大切なんだと貴方の姿、行動、発言から学んだよ。






全部、全部。雅紀くんが私に教えてくれたこと。

雅紀くんとの思い出、一生忘れません。








これからの雅紀くんらしい活躍を祈っています。









今までありがとう。


















翔くん。



貴方に対して文章を書く前に、もう一度FCの貴方からのメッセージを読み返しました。


ここ数年は、たくさんの事が思うようにいかなかったり、時にはやりたいことを我慢をし、また時には諦めなくてはいけない時代となりました。


そのような中で、他の選択肢があったかもしれないのにも関わらず、貴方の人生において自分が納得する大切で大きな選択をしてくれたこと、また貴方が選択した道を私達に見せてくれたこと、


応援している身として、誇らしい気持ちになりました。




あの発表の次の日の空は本当に綺麗で

「あぁ同じ空の下、貴方も見ているかな。ちゃんと笑えているかな。」

なんて思いながら、そっと静かに涙を流していました。



あの日の綺麗な真っ青の空は、まるで貴方達のことを祝福しているようでしたよ。















と、綺麗事で書くのはここまでにして…




翔くん。


今回の発表を聞いて私はお祝いできなかったよ。


子どものように声を出しながら泣いて腰が抜けて立てなくなって


他のファンからと貴方に関わりのある方からの祝福のメッセージが見れなくてしばらくSNSから離れて


食欲もない、体調も悪い、しまいには声も出なくなった。



翔くんのばか。



応援するようになってから、初めて貴方に対してばか なんて言ってしまったよ。


毎日毎日、受け止めたくないからって現実から逃げてた。



話は変わるけど翔くん、私はね貴方に恋をしていたの。



担当でもない、推しでもない、私の貴方に対するこの気持ちは何なんだろう。私にとって貴方はどんな存在なんだろう。



それは今でもよく分かっていない。

というか、この気持ちにぴったりと当てはまる言葉にまだ出会えていない。



けれども貴方に対する気持ちの中には、

" 恋、尊敬、人生の先輩、ライバル "

これらが含まれているのは事実。



私はとにかく貴方のようになりたかったから、応援するようになってからはとても必死だったんだよ。



貴方に近づくためにはどうしたら良いか、一つ一つノートに書き出してみたり


紙に大きな字で

" 櫻井翔くんになる。"

なんて書いて勉強机の前に貼って勉強したり


自分の中で何か悩んでいるとき・何かを決断するときには、

" 翔くんだったらこういう時どうするんだろう "

と思いながらふと空を見上げてみたり


役割上、集団をまとめるときに" 翔くんはまず広い視野を持ち、そして一人ひとりへの配慮を大切にするよな "と心に留めながら行動してみたり


ある時は、勉強してる方が翔くんに近づけるからという理由でその年のライブを申し込まないでひたすら塾にこもって勉強したり

あの日はずっと泣きながら勉強してたなぁ




こうやって今思い返してみると、近づくために必死になっていたもののどこかしらで貴方に頼りすぎていたところもあったなと思う。



もちろん、コメントを読んでもらったり特定のファンサをもらったりとかそういうキラキラした貴方との思い出もたくさんあるけれど



『一人の人に恋をしながら、その人に近づけるように今の自分をどう変えていくべきか、どう努力していくべきか』


普通の恋愛だったらきっと経験出来ないようなことを、一度きりの人生の中で経験できたこと。そしてその恋する相手が貴方だったこと。


本当に楽しくて儚くて良い思い出だったよ。


でもね翔くん。この恋を通して分かったことがあるの。



それは、自分の好きな人に好きな人がいたこと。



貴方が他の誰かに恋に落ちたとき、私は貴方に恋をしていたの。

でも恋に落ちた瞬間は私には分からないから、もしかしたら私が貴方に出会うずっと前かもしれない。


それでも、自分の好きな人に好きな人がいたっていう事実は変わらない。


翔くん、恋をするって楽しいこともあれば辛いこともあるんだね。涙が止まらないんだね。


また一つ、新しいことを私に教えてくれたんだね。


貴方から教えてもらったことは、心にたくさん書き留めてるけどそろそろはち切れそうだよ。




言葉、道、表現、生き方、考え方、気持ち

たくさんたくさん私に教えてくれてありがとう。



貴方の第2のステージがこれから先も輝かしいものとなりそして貴方色に染まっていきますように。



心から祈っています。



最後にこんなこと言うのもあれだけど


来世では、貴方の好きな人になれますように。








今まで本当にありがとう。



さようなら。
















































































そして、これからの翔くん。

初めまして。よろしくね。




たまには独り占めさせてね。