長女を出産した数年後に第2子を出産した
衝撃的だった
長女の時に経験した砂嵐がない
世界は透き通っていた
”菌が見える”なんてこともなかった
とんでもない罪悪感が襲ってきた
あの砂嵐は私がおかしかったんだ、とやっと気づいた
そして夫を汚いもの扱いした自分を責めた
長女は第1子だ
もっと純粋に、菌など気にせず幸せな家族の時間を心から過ごしたかった
だが、今さら過去には戻れない
夫に謝りたかった
何度も謝ろうとした
でももう遅かった
第2子、第3子を出産したが、夫が家に帰る頻度は変わらなかった
”見限られた”
私はそう思った
夫のことは出会ったその日から大好きなままだった
その気持ちは変わらない
これ以上嫌われたくない
重い女と疎まれたくない
都合のいい女でいいから側にいさせてほしい
心は辛い、、、どうする?
”仮面をかぶって演じればいい”
その日から私は夫の全ての行動を肯定した
深夜に出かける時も
休みの旅行も
急な外泊も
連絡がない時も
どこで、誰と、何をするのか
一切聞かずに笑顔で送り出した
聞きたくなかった気持ちの方が大きい
傷つきたくなかったからだ
女と出かけているのは、どこの誰が見てもわかることだった
そして女はS N Sにご丁寧にも日付付きで投稿してくれる
夫に聞くまでもないことだった
これほどに数々の証拠があっても私は現実を見たくなかった
女のSNSを見ても
”これは夫ではないかもしれないし”
”実際に現場を見た訳じゃないし”
と、どこかで自分の心に蓋をしていた
それも3年で限界がきた
それは転機となる9月のある日のことだった
