結婚とは御縁あって成り立つものである。

仲良くしている御仁と

『このまま縁あって仲良くしていければ結婚なんてこともアリですかな』

などと話すこともある。

さて結婚と言えば結婚式。

世の多くのカップルが結婚をするのであれば式をするようである。

ある日、暇つぶしに仲良くしている御仁、福田氏と

『結婚をするなら式をするかしないか』と言うお題でトーク。

私も例に漏れず式はしたいと考えていた。

結婚式なんてもんはは女が主役である。
綺麗に着飾り、蝶よ花よと持ち上げられる。

この日ばかりは嘘でも世辞でも『綺麗』と言ってもらえるのだ。

人生でこんなに褒めてもらえる日は他にない。

褒められることを渇望する私にとって夢のような1日(*￣∀￣*)

一方。福田氏の見解。
『どっちでもよい』

簡潔である。

男性にありがちな意見。

…さてここからが問題。

『俺はどっちでもええで。ただ自分、よう考えてみ。
自分にとってホンマに楽しいことなんか？』

…(゜∇゜)

結婚式…

人前に出る。
注目を浴びる。
人前で喋らなければならない。
冷やかされる。
馴れ初めを聞かれたりする。

お互い何と呼び合っているのか。
どちらが先に好きになったのか。

この辺りの話題になってくると二次会での話か。

…二次会ともなると冷やかされ度数は最高潮。

『キース！キース！』

なんてキスを強要されちゃったりすることも。

今まで幾度となく式や披露宴、二次会に出席し目撃してきた光景…

朝礼当番で喋るのもイヤな私が大勢に注目され、

場合によってはその前で話さなければならない。
百歩譲って喋るのは良しとしても…

大勢の前で馴れ初めやお互いを何と呼び合うのかなどを

聞かれるのは耐え難い屈辱。

しかもお互いを『自分』と呼び合う私達。
…面白くも何ともない。
面白くも何ともないので、お互いの呼び名をここで決めましょう。
などと余計なお世話な話になると目も当てられない。

さらにキスを強要された日には末代までの恥。

もうお天道様の下を歩けやしない。

…こう考えてみると結婚式というものは私にとって何ひとつメリットがない。
もはや罰ゲームでしかない。

さらには。

昨晩、部屋を片付けていると出てきた妹の花嫁写真。

7年前アツコと私で落書きをしたものである。

撮った写真でこんな辱しめまで受ける可能性を秘めた結婚式。
恐るべし。

…式、しなくてよし。

結婚式って何やねん。