MURCIELAGOの街

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スペインでのサッカー観戦記

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ACL決勝トーナメント一回戦を観に味スタに行った。チケットは当日券自由席2700円、客入りは悪く9000人ほど。


アップを見るとエリクソン率いる上海は基礎キックや5対5のポゼッションを行っていた。古典的なアップで、ポゼッションはあまり上手くなかった。それでも要所要所では100%でやっていて締まりのあるアップ。

東京は江蘇戦でも見たが同じ内容のアップで、感じるのは常に75~85%くらいで少し力を抜いてやっているように感じること。スペインでいつもアップを見ていたのでここ5年ほどでたぶん100回以上のプロの試合のアップを見てき他が、日本の試合のアップで感じるのは、日本人はまじめに練習もアップもするけど、やらされている感が少しあって、常にコーチの目を気にしてダラダラはやらないが、100%でもやっていないように見えること。スペイン人はダラダラして60%でやる時間と100%でやる時間のメリハリがある。100%は短い持続時間ではあるが、試合は100%でやるのをちゃんと考えて100%でやる瞬間がある。 日本人はもう少しメリハリを持つべきだと感じた。


アップの締まりがないように感じた東京ではあったが、試合の入りはかなり良い。東の左サイド中心に押し込み、敵のクリアも高橋中心のバランスよい配置で拾えるので連続攻撃が多い。攻撃は個の能力が足りないので決め手には欠けるが、かなり積極的だった。

上海はラインが割と高めで、コンパクトにして中盤で奪いたいが、東京のサイドからの攻撃によって押し込まれることが多い。エウケソン中心に速攻を仕掛けたいが東京はかなり警戒しているのでカウンターはできず、後ろでしっかりつないでからサイドバックを起点にロングボールを入れることが多いがセカンドを高橋、米本らに拾われるので攻めあぐねる。

東京はエウケソンを警戒してか上海ほどラインは高くはないが、低くもなくバランスの良い守備ができていた印象。危ないシーンは徳永の横パスとバックパスを奪われたシーンやコンカの合わせにきたFKくらいだった。

前半は押し込んだ東京が42分に水沼の低いFKで先制。相手が飛ぶのを予測した頭脳的なFKだった。


後半に入ると上海がエリクソンの指示なのか一気に前から仕掛けてくる。東京は後半の入りが悪く、ラインが前半よりも10mくらい下がってしまう。 押し込まれてラインが下がり、クリアしてもラインを上げないので前線の選手たちも下がってしまってクリアを拾ってキープできず、上海に拾われた後も最終ラインが低いのでプレスを強くいけない。プレスが緩くなるとDFラインの前でコンカのスペースができるので自由にプレーさせてしまう。

後半10分、米本が前からプレスをかけた後に低いラインにロングボールを蹴られ、徳永がクリアするも拾われると米本が飛び出してしまったスペースにいたコンカにそのスペースを使われ、前を向いて受けたコンカのスルーパスから7番が決めて上海に同点ゴールが生まれる。 米本が我慢できず飛び出してしまっていたが、個人的にはかけたかった気持ちもわかるし、米本のように前にプレスをかけて奪える選手がいるのだから全体的にもう少し押し上げてほしかった。全体として下げて耐えしのぐと決めていたなら米本は飛び出してはいけなかったが、そこら辺の意思の疎通が上手くできていたようには思えない。

その後は上海はビルドアップの上手い左サイドバックでキャプテンの4番中心にサイドから仕掛けることが多いが、東京も少しずつ意地を見せてサイドから攻撃を仕掛けられるようになる。

後半20分、高橋が拾うとバイタルエリア手前で羽生、阿部、前田、米本と小気味良いパスをつないでからサイドの徳永に展開し、徳永のクロスをファーに飛び込んだ水沼がダイレクトボレーを決めて勝ち越し。

ここからは上海はコンカの個人技と、パワープレーで押し込んでくる。高さでは吉本中心に競り勝ち、こぼれは高橋、米本が体を張って耐える。体をよく張ってはいたが、ラインがそろっていないのとクリアした後のラインの押し上げが弱いのがすごく気になった。裏を取られるのを気にしてるのはわかるが、そこまで縦に速くぶち抜いてくる選手はいなかったので、もう少し小まめに上げてボールの出どころにプレスをかけた方が絶対に良かったと思う。

最後まで耐え抜いて2対1で勝利。よく戦ってはいたが、後半の最初の10分はラインが低くてビビりすぎな悪い入り方だったし、ゲーム運びが下手に感じた。


上海はアサモアー・ギャンとエウケソンの2トップで縦に速いチームだと思っていたが、ギャンが怪我で欠場したのでカウンターはそこまで縦に速く抜け出せなかった。後半に入ると前から積極的に来て、コンカがうまくフリーでもらってチャンスを何度か作れていた。中国人の4、7、11は結構よい選手で、江蘇よりも中国人の質は高いように感じた。

東京はカウンターに警戒していたのはわかるが、ギャンがいなくて縦にそこまで速くなかったのだからもう少しラインを上げてコンカらパスの出どころに強くいく守備をしてほしかった。前半は前から上手くいけていたが、あのペースをもう少し後半も見たかった。せっかく全員体を張って戦っているのに、試合運びが上手くないように感じた。ラインがそろわないのとクリアした後のラインの押し上げの弱さが気になったが、一人がプレスに行った時の後ろの押し上げがもう少し苦しい時間帯にできるようになればともう少し楽に戦えるのにと感じた。

悪い時間帯にもう少しだけラインを頑張って上げてクリアボールやセカンドを拾おうと言えるリーダーがピッチ上にいないし、監督も気づけないのが残念だった。せっかくの素晴らしい前半を後半の入りの悪さで台無しにしかけた。


良かった選手は水沼、高橋、コンカ。

水沼は2ゴールと結果で貢献。前半は東の方が動きが良かったし、守備でプレスの距離が遠くて4番に裏への良いパスを何度か出されるなど全体的には悪いプレーも目立ったが、2ゴールは立派だし、どちらもゴラッソだった。

高橋は守備バランスをもたらしてセカンドボールをよく拾っていた。なんで高橋がJ3に出てるんだと怒っていたが、戻ってきたらさすがのバランス感覚でチームに安定をもたらしている。欲を言えば後半最初の10分でもう少しガツガツ行って米本、羽生を押し上げてプレスを前にかけさせてほしかったが、試合全体を通しては貢献度が非常に高かった。

コンカは後半に前後にフリーになるために動いて、羽生もしくは米本の背後で高橋の両脇にあるスペースを見つけ、前を向いて何度か仕掛けられていた。素晴らしいスルーパスで同点ゴールを演出し、その他にも何度か危険な場面を演出。


上海はコンカが違いになっていたが、エウケソンはそこまで恐くなかった。ギャンがいるとまた別のチームになるのかとも思う。東京はオール日本人で、個の違いを作れる選手はいないが全員がファイトして戦えていた。欲を言えば流れの悪い時に立て直せる選手がほしいし、ラインが下がってしまったときにクリアボールをキープして押し上げる時間を作れる選手がほしかった。ただ、やはり日本人のレベルは中国人選手よりも高く、チームのために戦えるという面でアジアではまだリードしているのかと思う。負けている部分は外国人の質。


第2戦はギャンに気を付けて、ラインが低くなるのはしょうがないがクリアしたらもう少し押し上げてセカンドを拾えるようにしてほしい。あと、できればバーンズが見たい。


最終節は今シーズンを表すようなテンションの低いゲームで、最後の最後にやはりファンを裏切る失点で敗北。今シーズンのバレンシアは勝ち点44で終了。3位アトレティコのちょうど半分の勝ち点。優勝したバルサとは勝ち点47差。ヨーロッパの大会に出られずチーム規模縮小は避けられない状況。


監督に関して

ヌノは首脳陣と対立してメスタージャのファンを敵にしてしまい、メンデスに言いなりの補強しか行わずにCLを戦うために充分な戦力も確保できなかった。昨シーズンのフエゴ、パレホを中心とした攻守のバランスを完全に失い、バランスを取り戻せずに辞任となってしまった。


ネビルに関してはリムが悪いとしか言いようがない。監督経験がなくてスペイン語が話せないイギリス人が、バランスを崩したチームを立て直すことなんてできるわけがなかった。バレンシアにとっては最悪な時期ではあったが、ネビルを責めるのはかわいそう。ネビルを1月や2月に辞めさせなかった首脳陣もかなり悪いと思う。


アジェスタランに替わってセビージャ、バルサ、エイバルには良い内容で勝って上向くかと思いきや、ヘタフェ戦からフォーメーションをいじったりメンバーを無駄にいじったりでバランスを崩し、結局は最後の4試合勝ちなしで弱いバレンシアに戻って今シーズン終了。怪我人や出場停止などあったとはいえ、流れの良かったエイバル戦を継続して同じ戦い方、同じメンバーに固定しなかった理由がわからない。アジェスタランは自分自身がバレンシアを率いるのに理想的な監督だと言っているが、最後の4試合を見る限りだと彼を疑わざるを得ないし、首脳陣も結局アジェスタランもヌノやネビル同様に負け越したので新監督招聘を考えているように思う。


現地ではパコ・へメスという報道があるようだが、この候補だけは絶対に避けたい。日本ではWOWOWの解説陣がやたらへメス推しをしていて辟易するが、へメスだけはバレンシアに来ないでほしい。ラージョを魅力的なチームにして毎年残留させてきた監督のように言われているが、個人的にはラージョはトラシュオラスやエベルトら優秀な選手が多いし、登録選手数も他の残留争いするチームより多い。練習がきつすぎて負荷をかけ過ぎで常に怪我人を多く抱えるのでメンバーを固定できていないように思うし、戦術もはまるときは面白いが、はまらない時には攻撃的という言葉でごまかして勝ちをあきらめてるのでは思うような体たらくな守備しかできない。情熱的な監督ではあるが、戦術を重視するバレンシアファンには合っていない監督のように思う。


今季終盤に少し復調したパレホ中心に来季も戦っていくことになると思うが、パレホを中心にしたパスサッカーを展開できる監督を選ぶのが良いと思う。ペジェグリーニが最も来てほしいバレンシアに最適な監督ではあるが、CLもELすらも出られないバレンシアに来ることはない。



選手に関して

まずはGKだが、アウべスの怪我があったとはいえ、開幕時はなぜか4人もGKを抱えていた。

4番手のチャウメがアウべス、ライアンが怪我の間にポジションを奪って守護神に君臨し、チームの守備は崩壊してもチャウメがスーパーセーブ連発することでバレンシアの新アイドルとなりつつあった。しかしながら突然ライアンがポジションを奪い返し、最終的には大怪我から復帰したアウべスがゴールマウスを守ることになった。基本的には強いチームはGK固定で1シーズンを戦うが、バレンシアは3人のGKが守るおかしなシーズンとなった。チャウメは得たチャンスを活かして大活躍したが、凡ミスもあったしオーバーな動きが個人的にはあまり好きではない。下位チームで後ろから盛り立てるには良いGKだと思うが、落ち着きや安定感が求められるビッグクラブの正GKではないように思う。ライアンは最も期待していたが、怪我やアウべスの復帰で期待外れなシーズンとなった。個人的には安定感があってキックも上手いので3人の中では一番だと思うが、ファンの人気はあまりない。アウべスは救世主のような扱いで戻ったが、怪我明けで出た何試合かはかなりひどい出来だった。「怪我明けで膝が曲がらない」というありえない言い訳も飛び出したが、膝が曲がらないGKを出した素人英国人監督に非があり(さらにその素人英国人監督を招聘したシンガポール人に最も非があり)、膝が曲がり始めたシーズン終盤のバルサ戦などはアウべスらしいビッグセーブが戻ってきた。

来季は怪我の多い選手(アウべス)は放出し、正GKと控えGKを固定して戦ってほしい。


右サイドバックはバラガンがシーズンの入りから悪く、DFなのに好不調の波のあるバラガンが戻ってしまった。シーズントータルだとほとんどが悪い状態のバラガンで、気持ちの入った良い試合はかなり少なかった。バラガンが昨シーズンから大きく調子を落とした間に、カンセロは急成長した。彼も波があるのが課題ではあるが、抜群のドリブルを活かした攻撃力がバレンシアの唯一の突破口となる試合が何試合もあった。サイドバックのドリブル力だけを考えると、現在世界でもトップクラスだと思う。課題の守備を向上させて安定感が出てくれば世界的なサイドバックになれるかもしれない。


左サイドバックはガジャが期待外れ過ぎた。昨シーズンのハイパフォーマンスを一度も発揮できなかった。アンダー代表疲れや怪我もあったが、ここまでパフォーマンスを落とすとは思わなかった。シーズン前半の控えのオルバンはバレンシアのレベルの選手ではない。レバンテでも結局はポジションをとれないレベルの選手。来季戻ることはなく他チーム移籍するとは思うが、サイドバックではなくCBで戦えるチームを探した方がいい。サイドバックの資質はない。 

シケイラはコンディション不足で1月から加入したものの、徐々にらしさを発揮。守備では課題が残るが、組み立てもドリブルもできる攻撃力は素晴らしい。来季も残るので左サイドはシケイラで固定してほしい。


CBはオタメンディの穴を全く埋められなかった。オタメンディの代わりに高額でアブデヌールとサントスを獲ったが、ムスタフィも含め3人がいわゆるストッパータイプでラインを統率できるタイプの選手がおらず、ラインコントロールやカバーリングがなくなってピボーテとの連携もかなり悪くなった。アブデヌールとサントスは強さはあるが安定感をもたらすことはなく期待外れの一年目となったが、個人的には2人のせいというよりもムスタフィにがっかりした。いつもファイトしてはいるが、個人的には最終ラインをコントロールしてビルドアップでももっと貢献できるかと思っていたのでがっかりした。シーズン中盤は出来の悪い試合が多く、新人二人を引っ張るどころか足を引っ張る試合もあった。自分だけは戦っていると言わんばかりのチームメートを罵倒するシーンや危険な一発で行くタックルが何度かあった。ベソは2人の加入で4番手扱いが変わらず、サイドバック起用まであったが、ポジションを奪うほどの活躍はできなかった。ただ、最終節を見ても思ったがベソはもっと出るに値する選手だと思う。後ろで落ち着いて最終ラインをコントロールしながらビルドアップをしていくスタイルだと4人の中では一番マシだと思う。ムスタフィが移籍するであろう来シーズンはベソを固定でアブデヌールもしくはサントスを組み合わせて戦ってほしいくらい(同タイプのアブデヌールとサントスを並べるのだけは避けてほしい)。


ピボーテはフエゴが全く期待外れで、まるで別人だった。アジェスタランになってから本来のフエゴが戻る試合もあったが、シーズントータルを考えると別人と思いこみたいくらいにがっかりさせられた。昨シーズンのバレンシアの躍進はフエゴのバランスがあってのことだったので、フエゴが悪くなるだけでここまでチームバランスを崩すとは思わなかった。フエゴ一人のせいではなく最終ラインの押し上げが悪かったり前のプレスがかからなくてフエゴの埋めるべきスペースが増大したのは理解しているが、それでもフエゴらしさはほぼ見られないシーズンとなった。来季はフエゴ抜きの戦い方を考えるべき。控えのダニーロはインサイドハーフもできるタイプではあるが、ピボーテに入って守備で気の利くプレーはあまりできない。パレホのように組み立てをしていくタイプでもなく、監督の要求と本人のタイプが一致していないことが多かった。ただ、まだ若いしテクニックや運動量はある選手なので来季はパスミスを減らして安定感さえ出てくればもっと期待していいと思う。


インサイドハーフはパレホ、アンドレともに大きく期待を裏切った。パレホはキャプテンはく奪やシーズン中盤の無気力プレーでファンの標的にされるなどつらいシーズンとなった。それでもバレンシアらしいプレーができているときは常にパレホがその中心にいるわけで、彼次第のチームであることは間違いなかった。パレホがふがいないのでバレンシアは勝てなかった。来季もパレホ中心で行くならパレホのために戦える選手を多く配置して彼に任せるしかない。アンドレは怪我が多くてシーズン通しての活躍ができなかった。出ると運動量で貢献し、素晴らしいドリブルの単発攻撃でファンを沸かせることが多かったが、チームとして戦えているかというと疑問が残る。ユベントスやマンUのスカウトに個人でアピールはしたが、自己中な単独突破も多くてチームに貢献するプレーが昨シーズンに比べて減ったように思う。もしユーベなどビッグクラブに移ってもある程度の活躍は期待できるが、数字(得点)で貢献できない選手なのでスーパーな選手にはならないと思う。ユーベもポグバを出して穴埋めがアンドレでは一気にスケールダウンする。エンソは怪我とイエローばかりの選手。彼がもっと試合に出られればこんなひどいシーズンとはならなかったとも思うが、これだけ怪我が多い選手がいてはチームに組み込むことは難しい。130分に1枚ペースのイエローも多すぎる。出れば喧嘩するか怪我をする。1月に無念のレンタル移籍となったデパウルは正直言ってもっと見たかった。数字(得点)の結果を出せないタイプの選手ではあるが、技術は間違いなく高くてチームに質をもたらす選手だったので残念。


ウィングは結局誰がレギュラーだったのかわからないくらいに安定しないポジションだった。ピアッティ、フェグリで行くのかと思ったが期待を裏切り、チェリシェフは怪我によって結局ほとんど出られず、ロドリゴは終盤少し良かっただけで序盤はメスタージャでファンの標的とされてさらにケガをし、バッカリも怪我バッカリ。唯一ミナだけはシーズン開幕頃は何もできなかっただけに少し伸びたようにも感じるが、移籍金を考えると活躍は足りないし伸びしろを考えてもビッグクラブのサイドのエースアタッカーになり得る選手とは思えない。来季CLもELも出られないクラブのサイドアタッカーとしては最適な選手ではあるので、来季はミナの少しの伸びしろに期待。 


FWはアルカセル13ゴール、ネグレド5ゴール。2人合わせてもMSN、BBCの誰一人にも勝てない数字。合計でルベン・カストロと同じゴール数で、18ゴール以上の選手はリーガに9人もいる。これでは明らかに少なすぎる。アルカセルは終盤は少しポストプレーでも貢献できるようになりかけていたが、それでも下手くそなのでパス回しに入っていくことは難しい。なぜ彼のレベルで世界トップクラスのスペイン代表に入れるのかは謎。 ネグレドはゴール数のみならず、期待のポストプレーなども期待外れ。もう昔のスーパーなネグレドではないし、ヌノ政権の最後に虫垂炎で練習をさぼって監督交代してすぐに戻ってきたあの感じが許せなかったので応援できる選手ではない。年俸を考えても絶対に追い出さないといけない選手。


来季に向けてはまずは監督をアジェスタラン続投で行くか別の監督を連れてくるか選ばないと行けず、選手補強はその後になりそう。移籍市場で良いアクションをするためにも速い決断が必要。


個人的にはセビージャが狙っているモラレスをフェグリの穴埋めに獲ってほしい。

エイバル戦を観ての雑感だが、バレンシアはシーズン終盤にやっと目指していたバランスのいいチームのプレーモデルを取り戻した。


アブデヌールはやっと移籍金の価値を証明してムスタフィと共に安定し、フエゴも昨シーズンの気の利くプレーが戻ってきた。守備が安定すると攻撃もパレホ中心に距離感良く回せていた。今シーズンは奪い方が定まらずに奪っても距離感が悪いので簡単に奪われるか無駄なドリブルで囲まれてショートカウンターを喰らうことが多々あったが、距離感がいいのでパスがスムーズに回る。特に印象的だったのはパレホ中心につないで中盤に引き寄せてからサイドに展開できるようになったこと。ある程度相手をはがしてから右サイドにボールが渡ると、カンセロとロドリゴの二人の関係だけで崩せる。カンセロは今シーズン前半から急成長してはいたものの、ロドリゴはいつになったら本来のプレーを取り戻せるのかとかなりイライラさせられていたが、監督が替わってライバルのフェグリが謀反を起こしたことで信頼感を得てやっと輝くプレーが出せるようになった。2人は常に縦のラインに並ぶことなく、斜めの関係を作ってパスコースとスペースを作り出していた。


アルカセルは固め撃ちでリーガ得点数を12に伸ばした。あまり期待はしていないけれど、カンテラ出身でチームの象徴なので、彼の活躍が一番クラブを盛り上げる。残り試合数を考えるともう厳しいが、できる限り20点の大台に近づけてほしい。

今日の試合で一番気に入ったシーンはエイバルのクロスがファーに飛び、カンセロも超えて乾まで渡り、乾がシュートを撃ったシーン。一番逆サイドはどうしても空いてしまうのは守備でスライドするとやむを得ない中で、フエゴとパレホがカバーするためにシュートコースを切る猛烈なスライディングをしたシーン。2人で動きが被ってしまってスライディングすることは良いことではないが、ああいったチームのためにカバーする自己犠牲ができる選手が増えてくると、チームはうまく回る。昨シーズンはフエゴとオタメンディが他の選手のカバーでスライディングするシーンが何度もあったが、昨シーズンの良かったころを見ているようですごく良いプレーと感じた。あのプレーのようにみんなでカバーし合えば、強いバレンシアは戻ってくると確信できた。



乾に関してはまだまだ全然だめだなあと感じた。ロドリゴとカンセロの斜めの関係で崩されている状況で、乾は全然中を切れていないし、サイドバックとのギャップもケアできていない。斜めに出されたらCBかボランチが対応してくれと考えていたかもしれないが、もっと厳しくプレスして中のパスコースを切らないといけないし、カバーしてほしいなら伝えないといけない。中にパスを出されてカバーも要求していないので、ただポジションについているだけの守備だとスペインでは通用しない。前半に崩されまくったのは乾のせいだったと思う。 カンセロなんて若くてイケイケだが入りが悪いと消える選手なんだから最初のプレーでがっつりタックル行ってメンタルつぶさないといけないのに、調子に乗らせてしまうとあーなってしまう。見ていて非常に残念に感じた。 乾はスペインでは外国人枠を使う外国人なわけで、守備でチームの足を引っ張るならもっと攻撃で違いを作らないといけないが、攻撃でも全然足りない。リーガに残りたいなら不調のチームを一人で引っ張って立て直すくらいの活躍がないといけない。



レバンテは裏決勝戦のグラナダ戦で大敗し、ほぼ残留の可能性は潰えた。グラナダとは残り4試合で5p差。優勝争いのアトレティコ戦も残っているし、全勝なんて無理だろうからほぼ残留はないように思う。好きなチームなので非常に残念。クラブ規模を考えると落ちたらモラレス、デイベルソン、レルマらは残らないと思うし、ロッシは間違いなくビジャレアルに復帰する。すぐにプリメーラには戻ってこれないように思う。

アジェスタランになって敗戦スタートだったものの建て直し、セビージャ、バルセロナという強豪には見事勝って残留争いに加わることはほぼなくなった。


監督が交代してから変わったことは戦えるメンバーを選んでファイトしていることかと思う。バラガンやアブデヌールはずっと戦えていなかったのにここ数試合は顔つきが変わってファイトできていた。

ミナとロドリゴもスペースに飛び出して今まで以上に生き生きと戦えている印象。

そして一番はパレホの復調かと思う。結局バレンシアはゲームメイカーのパレホ次第。彼をどう生かすかを考えるのが一番重要。しっかり選手だけでなくファンや監督も含めてパレホをサポートすれば、バレンシアの攻撃の形はできてくる。


今季の目標はELの出場がほぼなくなったので、来季につなげられるようにチームを立て直すことのみかと思うが、今回の2試合で道筋はできたように思う。監督残留で問題なさそうだし、このまま少しづつ改善させていけばいいように思う。

しかしながら、問題は来季の陣容だと思う。

チームの給与予算はCL出場した今季から3分の2に削減される見通しということで、年俸の高い選手は移籍せざるを得ないし、CLやELに出るクラブへの移籍希望をする選手を食い止めることもできないと思う。


まず最初の問題はフェグリ。オフ開けで戻ってくるのが遅く、練習拒否などでチームから離脱中。残ることはもう無理で、他チームに移籍金なしで移籍することは確実。フェグリの場合は祖母井GMのグルノーブルでも同じような問題を起こしているので、今回の騒動は代理人も含めて同じことを繰り返しているだけのこと。せっかくバレンシアに多大な貢献をしてきた選手がこのような悪い形で去るのは悲しい。


次はアンドレらメンデスが代理人の選手たち。バレンシアファンはメンデスのチームへの関与を嫌っているが、メンデスに嫌われて彼と契約している選手たちが来なくなると、それこそ大問題だと思う。

現在ヨーロッパで注目される若手選手の多くがメンデスとつながっている。もしこの関係が崩れれば、良い若手はやってこない。メンデスは来季のバレンシアに自分の選手たちが残っても価値が上がらないのは理解しているので、アンドレ、カンセロは移籍が確実だと思う。ミナはまだ成長が必要で、来季バレンシアでレギュラー候補なので残留しそうで、エンソも年齢を考えると金にならないので移籍は仕掛けてこないと思う。ベソやロドリゴは他チームからの関心が薄そうだが、ベソはマスコミにやってはいけないサインでをして挑発したので移籍確実。


個人的な予想としては、アウべス、チャウメ、カンセロ、ムスタフィ、ベソ、アンドレ、フェグリ、ネグレドはいないような気がする。また、レンタル中のデパウル、フェデ、ビニチウスも残らないように思う。


来季の勝手な予想はライアン、バラガン、サントス、アブデヌール、シケイラ、フエゴ、パレホ、エンソ、ロドリゴ、ミナ、アルカセル。現実的に考えてELを狙える程度の陣容かと思う。FWが決定力がないので頼れるワントップの補強はしてほしい。バルサ戦を見て思ったが、アルカセルもネグレドもスタメンじゃない方が良いチームだった。



レバンテに関して

エスパニョール戦は残留に望みをつなげる不可欠な勝利をしたが、毎試合決勝戦が続く。アウェーのグラナダ戦は絶対に負けられない戦い。ここで勝てば光が見えてくる。


ギャリー・ネビルが代表に行っている間にバレンシア首脳陣はギャリーの解任を決定し、シーズン途中にギャリーのお守りをするために招聘されていたアジェスタランが監督に昇格。アングロとフィジコはギャリーと共に去り、なぜか弟フィルは残留となった。


今回の決定は決して間違っていないし、むしろあまりにも遅すぎたとは思うが、それでもギャリーが代表に行っている間に隙を見てリムを説得して辞めさせるやり方は醜かった。

どう考えても監督初経験のギャリーが世界一要求の高いクラブで続けていくのは無理だったし、そんなことは結果が出てこなくて1月にはわかっていたことで、あの時点で決断できていれば今の順位ではなかった。


ギャリーは高い志を持ってバレンシアに来たと思うし、色々と試行錯誤してそれがことごとく裏目に出たのもわかり、非常に苦しい経験だったと思う。最初にあまりにも大きな躓きをしてしまったので、今後の監督人生はかなり厳しくなると思う。辛口解説者としてやっていくにも説得力がガタ落ちしてしまった。


ギャリーの最大の失敗はプレーモデルを持っていなかったこと。スペインサッカーではプレーモデルを作ってそれをベースにして戦っていくので、プレーモデルではなく対戦相手に合わせて戦い方を変えるという就任の際の発言は大きな誤解を呼んだと思う。実際にプレーモデルがなかったというわけではなく、就任当時に強豪との戦いでかなり迷いのある戦い方が目立ったものの徐々にどういう戦いを目指しているかは伝わってきた。それでも選手とのコミュニケーションもうまくいかず、結果がついてこないことでプレーモデルが自分たちの勝てる戦い方となっていかなかった。


そしてもう一つ、個人的に致命的な失敗だと思ったのはシーズン中のキャプテン交代。パレホとのハーフタイムでの言い争いでキャプテンマークをはく奪したとのことだが、あの決定はあまりにも浅はかだった。パレホがキャプテンっぽくないのは何となく感じることではあるが、昨シーズンはパレホ中心にチームはまとまっていた。それをスペイン語のわからないシーズン途中に就任した外国人監督がはく奪することで、ゲームメイカーのモチベーションを一気に低下させ、チームのまとまりを奪った。ネグレドやパコがキャプテンになったことも理解できなかった。結果を出していないエース2人に責任を背負わせて、そのプレッシャーが裏目になって余計にパフォーマンスを落としていった。


アジェスタランはつなぎの監督となるのか、結果が出れば残るのかはわからないが、ラスト2か月で劇的にチームが上向くとは思えない。何人かの選手はすでに移籍に動き出している。代表では活躍しているのにバレンシアでは怪我(仮病)で試合を回避するような選手が出てくるかもしれない。




広州を超える爆買いを行って今冬世界一金を使った江蘇蘇寧を観に味スタに行ってきた。


注目はジョーと今冬の移籍金最高額で移籍したテイシェイラ。ラミレスはなぜか知らないが出場せず。


FC東京は4-4-2の布陣で、ボランチの高橋がたまに少し下がってジョーと競り合う。江蘇蘇寧は4-1-4-1の布陣、テイシェイラは左に張り付いてジョーがワントップ。


前半の最初10分は東京のラインが低く、完全にビビってしまっているような状態だったが、その後修正してラインを思い切って上げる。すると奪う位置が高くなってポゼッションが高まり、相手を押し込む。

江蘇蘇寧はジョーに蹴ってくるが、ラインコントロールが良くなった東京はオフサイドを取ったり空中戦でも負けず、高橋もうまく挟んで起点を全く作らせない。テイシェイラは完全に徳永の良いポジショニングによって試合から消え、仕掛けたシーンはほぼ皆無だった。

東京はバーンズが相手のピボーテ両脇にできたスペースで受けたり、サイド裏で受けたりと抜群の動き出しで攻撃の起点を作る。しかしながら全体的に消極的でリスクを考えすぎな戦い方。バーンズに他の選手がもっと絡んで積極的な動きがほしかった。


後半になっても内容は変わらず、江蘇蘇寧はジョーが2センターに封じられ、テイシェイラは徳永に消されて全く怖くない。対する東京はサイドバックも高い位置を取れて少しずつゴールに近づくが、江蘇蘇寧のセインズブリー中心の高さと強さのあるブロックを崩せず。

途中で一番良かったバーンズがなぜか下げられ、さらに引きっぱなしでも高さのある江蘇蘇寧と高さで競える前田と高橋を下げ、あまり交代の意図はわからなかった。河野は入れてほしかったが、バーンズと交代ではなくてバーンズと組ませてほしかった。


東京は消極的采配で無得点に終わり、相手に勝ち点1を与えてしまったといえるような内容の試合だった。

バーンズがなぜ常時レギュラーでないのかわからない。個人的には一番違いを作れる選手のように思うし、守備も精力的だった。羽生や水沼もよく走っていたが、そこまで違いを作れる個の能力はないし、飛び出しも普段より少なかった。監督は守備から入ったのかもしれないが、もっと攻めて勝ち切る姿勢が見たかった。

東京の守備陣に関しては前半開始10分以外はほぼパーフェクトだった。徳永は的確なポジショニングでテイシェイラにパスが集まらないようにし、テイシェイラが受けても仕掛けさせない間合いで対処。丸山と森重もジョーに完全に勝っていた。


江蘇蘇寧は期待のジョーとテイシェイラが何もせず。ジョーはおそらく近年のW杯に出たブラジル代表FWでは最低の能力の選手だし、テイシェイラはCLで爆発していたもののシャフタールを決勝トーナメントに導くほどの力はなかった選手。移籍金のインパクトに見合う選手たちとは思えない。セインズブリーに関してはかなり手ごわかった。完全に壁になっていて、前田は何もできなかった。その他の中国人はみんな体が強くて守備ができるが、攻撃で光るものは見られなかった。広州の中国人のレベルの高さには驚かされたが、彼らとはかなり差があるように感じた。


東京は決勝トーナメントに勝ち上がれるかもわからないし、ACL優勝というのは現実問題として無理かと思う。アジアの舞台では間延びして苦しくなる試合が増えると思うので、個の力で突破できる選手が必要。東京の場合はバーンズがその選手に当たるが、監督の優先順位が低そうで、日本人の力だけで爆買い中国クラブや韓国のクラブに勝てる気がしない。

ぺトレスク率いる江蘇蘇寧は守備は安定している印象で、あとはブラジル人次第。とんでもない移籍金で移ってきてとんでもない給料を受け取っているのだからACL制覇に導くくらいの活躍をしないと割に合わない。ラミレスが加わると手が付けられなくなりそうではあるが、今のところまだ広州ほどの怖さはなかった。



バレンシアに関して

もう限界を通り越した状態。ビルバオとのリーガの試合はバレンシア移籍一年目の時のような最悪なパレホが復活し、アトレチコ戦のネグレド交代の際のトラブルはコントかと思ったし、レバンテ戦は勝つ気が見られずひどすぎた。個人的にはELでビルバオにさっさと敗れてネビル兄弟にはすぐに辞めてもらって、新たな監督で来季に少しでも良い準備ができるように残りの試合を戦ってほしい。

ネビル兄を監督にした任命責任を問われているリムはメスタージャはご無沙汰になった。何にも考えずに友達ネビルを招聘して大失敗し、成功するまで辛抱強く待つ気かもしれないが、バレンシアファンが世界一気が短いことを理解すべき。

サルボが少し前にリムを擁護してリムへのチーム売却を正当化するような会見を行ったが、その際にサルボは詐欺師だという横断幕を持ってファンが罵倒して記者会見をしたホテル近くに集まっていたようだ。今頃サルボのせいで中華系チームになってしまったことに気付いたのかと面白かったが、気付けただけまだよかった。悪いのはリムではなくサルボ。チームが崩壊したのはメンデスのせいではなく元を辿るとサルボのせい。


来季に関してはペジェグリーニやサンパオリの名前が浮上している。どちらになってもうれしいが、CLに出られないクラブに来てくれるとは思えない。

補強に関してはサナブリア、バストン、オレジャナの名前が出ている。サナブリアとバストンはバレンシアのなぜか代表常連FWよりも点を取っているが、ビッグクラブで活躍できるかは未知数。バストンはアトレティコが残したいと考えていないようなので、それでバレンシアに来てしまうとアトレティコと上下関係が完全にできてしまって悲しい。オレジャナは年齢を考えてもバレンシアに必要とは思えない。ピアッティよりは間違いなく良い選手だが、ミナやバッカリを育てていくしかない現状を考えると必要性があまり感じられない。


レバンテに関して

バレンシアに勝利したことでモチベーションはかなり上がり、逆転残留の光が見えてきた。まだ厳しい状態に変わりはないが、ロッシ、デイベルソン、モラレスの破壊力はすさまじい。ベルドゥやメジャニもフィットしはじめ、冬の緊急大型補強が効き始めている。



バレンシアはシケイラとチェリシェフをレンタルで獲得し、デパウルとオルバンをレンタルで放出。

シケイラはグラナダでブレークした後にバレンシア移籍の噂が出たものの、移籍金をケチって獲得できなかった選手で、チェリシェフは今シーズン夏にレンタルの噂があったものの獲れなかった。
どちらも試合に出ていないので試合勘に問題があるが、実力は間違いないので期待したい。
シケイラは昨シーズンに比べてパフォーマンスの落ちたガジャとポジション争いできるし、チェリシェフは間違いなく左ウィングのレギュラーかと思う。
チェリシェフはビジャレアルかセビージャに移籍すると思われていたのでビックリしたが、昨シーズンのトップフォームを取り戻せればバレンシア復調の起爆剤となれるはず。

オルバンはサイドバックとしてはバレンシアのレベルの選手ではないので問題ないが、デパウルの移籍は悲しい。能力がありながらも発揮できず、チームの戦い方にもフィットできなかった。

バレンシアは監督がネビルになってからいまだにリーガで勝ちなし。監督交代しないのは全く理解できない。誰がどう見ても監督経験のなかった監督が立て直すことができないのは明白だが、コパで残っているので交代していない。コパは残っていると言っても相手がバルサなので敗退は決まったも同然。一発勝負なら可能性はあるが、ホーム&アウェーの2試合で勝つことは不可能に近いと思う。新しい監督を連れてきて2月からスタートして欲しかった。

シーズン中のキャプテン交代も全く理解できない。怪我で離脱の多いアルカセルがキャプテンで、戦犯のネグレドと移籍志願のフエゴと第3GKのアウベスが副キャプテン。試合にコンスタントに出ていてゲームメイカーであるパレホのままでよかったと思う。


レバンテは後半戦で大逆転残留できそうな素晴らしい補強。ロッシ、ベルドゥ、メドゥジャニ、オルバン、クエロを補強。ロッシは怪我さえなければ後半戦だけで二桁狙える選手。オルバンの補強だけは必要なかった気もするが、今冬のリーガで一番よい補強ができたチームだと思う。しかしながらレンタルで安上がりにしてるとは言ってもかなり金がかかっているので、残留に失敗した場合は赤字で崩壊する危険性もある。
試合前にチケット売り場でチケットを買おうとしていたら、おじいさんに声をかけられて、年間パスが余っているからと招待してくれた。何十年も年間パスを保持しているおじいさんで、バレンシアやレバンテのスタジアムだとチケット代の半分くらいを儲けようとして年間パス保持者が声をかけてくると話すと、俺は絶対にそんなケチなことはしないと誇らしげに語って招待してくれた。スペイン人にはガッカリさせられることのほうが多いけど、たまにすごく優し過ぎる人もいるので憎めない。

買う予定だったチケットのエリアとは逆側だったが、近くて見やすい席。アップはヒホンのアップを見ると、リフティングやマルセイユルーレットを行うなどテクニック重視。

メンバーはアレオラ、マリオ、ムサッチオ、ビクトル・ルイス、マリン、ブルーノ、トリゲーロス、ジョナタン、デニス、ソルダード、バカンブ。いつも通りのスタメン。
対するヒホンはハリロビッチがサイドではなくトップ下で4-5-1。

前半開始からビジャレアルは自分たちのサッカーを組み立てようと試みるが、ヒホンのラインが高くてコンパクトな守備を崩せない。前半の25分まではヒホンが優勢。マリンのサイドにトップ下のハリロビッチが流れて崩したり、セットプレーからゴールに迫る。
ビジャレアルは自分たちのサッカーができていなかったが26分、高い位置でブルーノが相手の楔のパスをカットして素早く裏に走ったソルダードにスルーパスを通し、ソルダードが中でフリーのバカンブにパスを入れてバカンブが先制ゴール。非常にシンプルで質の高いショートカウンター。ソルダードのオフサイドにならないように飛び出した動きは完璧だった。
これでビジャレアルペースになるかと思ったが、ボールをキープはするものの前線の動きが少なく苦戦する。ビジャレアルは2トップに楔を入れてボランチに落とす狙いがあるが、ヒホンはよく研究していて何度か落としをカットしていた。

後半に入ると51分、ソルダードの逆サイドへのロングボールをヒホン守備陣がクリアしそこねて、ファーで待っていたバカンブがシザースして切り替えしてからカーブをかけて逆サイドに突き刺した。素晴らしいテクニカルなゴラッソだった。
これでビジャレアルは楽になってペースを握るかと思いきや、ブルーノが狙いすぎの縦パスを奪われたりと難しいプレーを選び過ぎでミスが増え、ヒホンの方がポゼッションが正確でサイドバックがうまく攻撃参加して攻め込んでくる。何度かチャンスは作るものの、決定力やエリア内での積極性、正確性は欠けている。
ビジャレアルはペースを作れなくて押しこまれるものの、ヒホンの攻撃をエリア内では抑え、最後まで無失点で勝利。リーガ前半戦は4位で折り返すことになった。

ビジャレアルは本来の攻撃はできなかったが、内容が悪くても勝つのは非常に大事なこと。ヒホンの攻撃は良かったがアレオラの好守もあってゼロで抑えた。ライバルのセルタがアウグストの移籍とノリートの怪我で苦しんでいるので、4位をキープし続ける可能性はかなり高い。
ヒホンは良いサッカーをしているが、内容重視で結果にこだわりきれていない。セグンダからの昇格組が苦しむことではあるが、セグンダで強者として攻撃的に戦ってきたチームが昇格すると、同じサッカーを継続するか、弱者としてチャレンジャーとして守備的に切り替えるかを選択しないといけない。ヒホンは昨シーズンのビジャレアルのように継続を選択したが、結果がついてきていない。

良かった選手はバカンブ、ハリロビッチ、ロラ、イスマ。
バカンブは全体的なプレーはミスが多くて良くはなかったが、得点という一番大事なものをもたらした。2点目はゴラッソ。能力が非常に高く、今後もどんどん良くなりそうな選手。
ハリロビッチは独特な間合いで主導権を握り、ビジャレアルの弱点であるマリンを見つけてサイドに流れ、何度かチャンスを演出。図抜けて上手いが、得点にもっと絡まないといけないしヒホンを残留に導かないといけない。これくらい上手い選手でも消えた選手はたくさんいるので、もっと努力して結果にこだわり続けるべき。また、残留に導く救世主くらいになれなければバルサのトップでプレーはできない。
ロラとイスマのサイドバックの動きはかなり印象的で、テクニカルで戦術的に賢い選手たちなので気に入った。ウィングが開いたら中に入ってサポートし、ウィングが中に入ったら外に開いてワイドに動く。当たり前のことではあるが、動きとタイミングが洗練されていて良いサイド攻撃をすることができ、サイドではヒホンがビジャレアルを上回っていた。

悪かった選手はマリン。
まだプリメーラでプレーするには早い選手。マルセリーノは期待しているが、この試合では完全に穴でヒホンはハリロビッチ中心にしてマリンのサイドを狙い続けた。


バロンドールは予想通りメッシとなった。全く異論なし。怪我したりコパ・アメリカは決勝で敗れたものの、一年トータルでは他を圧倒する活躍だった。
ベストイレブンに関しては異論がある。なぜゴディンが入っていないのか理解できない。間違いなく一年間で最も働いて最も活躍したCBはゴディン。どうやったらゴディンを外せるのか理解に苦しむ。アトレティコでも代表でも休まず高いパフォーマンスをキープし続け、守備だけでなく得点も決めて何試合も勝利に導いていた。
また、イニエスタよりもブスケツだし、モドリッチは昨シーズン後半はイマイチだったので選ばれるべきではない。チリの選手が入っていないのはコパ・アメリカを軽視しているからかと思う。ビダルがもう少しバイエルンで活躍していれば、ユーベと代表での活躍は素晴らしかったので選ばれていたかもしれない。

試合後にTVでバレンシアの試合を見たが、いつも通りの恥ずべき出来。前半戦は11位で折り返しとなった。エンソは再び怪我。能力が高いのはわかるがもう彼を待つことはできないし失望した。怪我は不運ではあるが、怪我との付き合いもサッカー選手の価値に含まれる。バレンシアは2500万€も払って獲得したが、その価値はなかった。
また、ネビルの交代は酷かった。オルバンはリーガのレベルの選手ではない。フエゴとネグレドも途中から投入されたのにチームの質を下げた。
これでリーガで8試合価値無し。ネビル兄弟だけのせいではないが、この難しい状況を打開できる監督ではなく、経験のあるスペイン語を話せる監督を招聘すべき。早急な監督交代が絶対に必要。
リーガすべての歴史上で積み上げてきた勝ち点数はマドリード、バルサに続いてずっと3位だったが、ついにアトレティコに抜かれてスペインで4番手のクラブとなった。非常に残念。

バレンシアをずっと見てきて、バレンシア愛というのを少しは持つことができたとは思うが、バレンシアニスタになったという実感は一切ない。タイトルを穫れない時代にメスタージャに通いつめてしまったというのもあるが、バレンシア人の考えだったり、過剰なチームへの要求や罵声というのは理解できない面が多かった。バレンシアニスタというのはバレンシア語が話せてバレンシアで生まれ育ったバレンシア人だけが名乗ることができるものであるように思う。
日本に帰国するのでメスタージャで試合を観ることは当分なくなるが、バレンシアの試合は今後も追っていく。できればバレンシアにいる間に何かタイトルを獲って欲しかったが実現せず。今後もリムとライフーンが会長の間は難しい時代が続くように思う。全く辛抱のできないバレンシアニスタには辛い日々になる。

最下位レバンテと19位ラージョの対戦。チケットは一番安い20€を購入。


まずはラージョのアップを見ると、いきなりポゼッション5対5をかなりの強度で3度も行い、ポゼッションの後に8対2の鳥かごを行う。鳥かごの後はサイド攻撃の確認をしてショートダッシュで終了。より強度の高いポゼッションを鳥かごよりも先に行うのは順序が間違っているように思うし、スペインでは練習前には行わない流れになっている静的ストレッチも行っていた。アップの強度が高すぎるし、いきなり上げて徐々に下げていく感じのアップ。パコ・へメスのチームのいつも通りのアップだが、よいアップではないように思う。


メンバーはマリーニョ、ペドロ・ロペス、ナバーロ、フェダル、トーニョ、ベルサ、シマオ、レルマ、モラレス、クエロ、ギラス。

350万€で獲得したクエロが選手登録後いきなりスタメン。前節に後半途中から投入されたのに18分で交代させられて激怒したカマラサは控えスタート。


どちらもラインが高めでコンパクトな守備。ラージョのほうが前からプレスをかける狙いが強く、何度かレバンテは軽率なミスも目立つ。レバンテはつなぎながらモラレスとクエロの両ウィングを狙い、個人突破で活路を見出そうとするが、あまりチャンスは作れない。対するラージョはトラシュオラスがベンチスタートなのであまり円滑にポゼッションができず、ロングボールも多用するが、ボールが収まらずにあまり攻撃の糸口を見いだせない。前半はハビ・ゲラの単独突破からのシュート、クエロの突破から鋭いクロスに反応したギラスのシュートくらいしかチャンスはなく、凡試合となる。


後半開始からシマオを下げてデイベルソンを投入。レバンテは4-4-2にして前からプレスをかけ、お互いに前からのプレスの掛け合いとなる。どちらもラインが高くしてプレスをかけるので奪う位置も高くなり、ショートカウンターが増える。そうするとモラレス、クエロのドリブルで運ぶ能力が活きてきて、レバンテが攻勢となる。71分、モラレスが受けて中にドリブルしながらトーニョのオーバーラップを引き出し、トーニョがラインぎりぎりから中にクロス、これをデイベルソンがダイレクトボレーで合わせて先制。 抑えてコースをしっかり狙ったきれいなボレーだった。

75分、ラージョは同点にすべく賭けに出て、バエナとドラドを下げてトラシュオラスとマヌーショを投入し、3-5-2の攻撃的布陣にしてくる。

すると80分、カウンターからカマラサが浮き球でスペースへと走りこんだモラレスにパスを送り、モラレスがドリブルで持ち込んでエリア内で相手をうまくかわしてからシュートを決める。中に切り返してからまた外に切り返して完全に相手をはがし切ってからシュートまでもっていくコーディネーション能力のレベルが非常に高かった。ラージョは前に人数をかけすぎて悪い奪われ方をし、後ろのリスクマネージメントができていなくて人数が足りずに数的同数で守ってしまった。

これでレバンテは楽になってラインを下げ、守りながらカウンターを狙う形にするが、ラージョがすぐにリアクションを見せる。83分、途中交代で入ったラスがサイドで突破してクロスを入れ、パブロ・エルナンデスが素晴らしいトラップからシュートを叩き込む。ペドロとカマラサの守備の対応はかなり軽かった。

その後はレバンテがカウンターで時間を稼ぐプレーが目立ち、ラージョはセットプレーで活路を見出そうとするが、集中したレバンテの守備陣に跳ね返される。

2-1でレバンテが逃げ切って貴重な勝ち点3を獲得した。


前半はかなりの凡試合だった。後半はまずルビが交代によるシステム変更で前がかりにして攻撃の糸口をつかんで先制。対するへメスも攻撃的な交代でシステム変更するがリスクマネージメントできておらずに追加点を浴びてしまい、結果的には間違った交代となってしまった。

レバンテは後半に狙いであるつなぎながらサイド攻撃を仕掛けたり、チーム最大の武器であるモラレスを活かすカウンターも機能した。交代も当たり、久々の勝利でスタジアムの良い雰囲気も戻ってきた。

ラージョはせっかくコパでアトレティコに善戦したにもかかわらず、非常に質の低いサッカーしかできなかった。攻撃はトラシュオラスがいないと何を狙いとしているかわからず、2トップの布陣も全く機能しなかった。3バックにする交代も守備のリスク管理ができておらずチームとして崩壊してしまっている。パコ・へメス政権はそろそろ終わりにしたほうがよいように思う。


よかった選手はモラレス、レルマ。

モラレスは文句なしにMVPの出来。彼の突破力は群を抜いており、レバンテ最大の武器。どうモラレスを活かすかにかかっているのにルビのモラレスの活かし方はうまくない印象だったが、この試合では後半から機能した。ラインが高くて人数を前にかけすぎるラージョの守備を高い個人能力で切り裂いた。

レルマは素晴らしい運動量で後半の苦しくなる時間からプレーへの関与が大幅に増えた。若くてよく走れてテクニックもあり、どんどん良くなっている選手。


レバンテはシーズン前半戦、勝ち点14で最下位となった。だいたい残留ラインが40p前後だが、後半戦で奇跡を起こすには7勝くらいは必要だと思う。正直言ってかなり難しく、奇跡を起こせるチームとは思えない。ルビは試合後のラジオで選手補強を模索していると言っていたが、奇跡を起こすためには補強は不可欠。CB、ゴールゲッターが必要。


新加入のクエロはスピードがあって好印象だったが、チームの歴史上移籍金が最も高かった選手なので残留の奇跡を起こすための救世主にならないといけない。


バレンシアからラージョに移籍したジョエルは悪くない出来だったが、つくづく運のない選手だと思う。能力はセルタで実証済みだがチャウメに敗れてアウベス、ライアンの怪我によるチャンスを生かせず、移籍先はチームが崩壊しつつあって残留争いをずっと強いられることになる。両利きで右でも左でも正確なキックが蹴れる現代的なGKだが、セルタを出たのが大きな間違いだった。


おそらく人生最後のシウタデバレンシアでの試合観戦となった。アットホームな雰囲気で本当に好きなスタジアム。試合中は「シー、セプエデ(Yes we can)」の大合唱が起き、一体感が戻ってきた。

残留は無理だとは思うが、温かい雰囲気を作り出すレバンテのファンはセグンダに行ってほしくない。


コパのグラナダ戦を観にメスタージャに行ってきた。

チケットは5€からだが、奮発して10€のチケットを選択。チケットを2枚購入すると半額になるキャンペーンをやっていたので、友達とチケットを購入して5€で観ることができた。そんなお得なキャンペーンでチケットは激安にもかかわらず、メスタージャはガラガラ。この日はレジェスマゴスというお正月休みの最終日だったのでバレンシア人は実家に帰っており、客入りが非常に悪かった。


アップを見るとバレンシアはいつも通り。グラナダも見ると、ポゼッションの質はあまり高くない。今シーズンのリーガの傾向では、ほとんどのチームが4vs4+フリーマン2のポゼッションをやっているので比較しやすいが、グラナダは中でも一番下手だったように思う。一番うまかったのはマドリード、次いでビジャレアルとバレンシアが同じくらいうまい。ラスパルマスもうまかった。


メンバーはライアン、バラガン、サントス、ベソ、オルバン、フエゴ、パレホ、エンソ、ロドリゴ、ミナ、ネグレド。DFラインの3人とパレホがマドリード戦に続いてスタメン。


グラナダはまさかの3バック、守備時は5-4-1のような形で、攻撃時は3-6-1または3-5-2のようになる。リーガのセビージャ戦で素晴らしい試合をしていたので同じ形で来ると思いきや、かなり弱気な守備的な布陣で臨んできた。


バレンシアは前半からよい入りをしてスタート。久しぶりにスタメンのエンソ、ロドリゴ、フエゴらはかなり気合いが入っていてよいプレスをかけて速く奪い、パレホ中心にポゼッションしながらワイドに仕掛ける。

するといきなり7分、ネグレドが前からプレスをかけて単独でマインスからボールを奪い、そのままエリアに持ち込んで先制点を決める。ほかの選手からするとこれほど楽にしてくれるゴールはない。マインスはファールを主張していたが、軽率なボールキープだったので非がある。

その後はグラナダも立て直し、ペニャランダ中心に仕掛けてくる。ペニャランダは競り合いでエンソをふっ飛ばすなど規格外。一度バレンシアDFラインの軽率なパス回しをインターセプトして独走し、カバーに入ったベソを上手く体を入れてブロックしながら置き去りにしてシュートまでもっていったシーンは圧巻だった。テクニックも抜群で、うまくポストプレーしたりポゼッションにも参加できていた。グラナダはクルヒンがゲームメイクをしながら大胆なサイドチェンジで右サイドに展開することが多く、オルバンはかなり手を焼いていた。また、トップ下のロチーナも単独のプレーが目立つが強烈なFKやミドルで目立っていた。

グラナダペースの時間が続いたが34分、バビンのクリアミスをエンソが奪ってネグレドとワンツーしてからミナにスルーパスを出し、抜け出したミナが中に走りこんだロドリゴに折り返してロドリゴが追加点。ロドリゴは久しぶりのゴール。エンソの素晴らしいボール奪取から攻撃への切り替えの速さは素晴らしく、複数人が絡んでのコンビネーションで決める本来のバレンシアが目指す攻撃の形だった。

ここからバレンシアのペースが戻り、パレホ中心に落ち着いたパスサッカーを展開する。フエゴがパレホに預けてパレホがダイレクトでスルーパスを通してロドリゴが飛び出したシーンはロドリゴのシュート以外完ぺきだった。フエゴ、エンソがよく走ってパレホうまくフォローするので、パレホ中心のバレンシアのサッカーが戻ってきた。これこそが一番求めていた形。

対するグラナダのDFラインはガタガタ。3バックは非常にバランスが悪く、ドリアとボビンはワイドに開きすぎでポジショニングが悪い。引いているときは両ウィングバックがロドリゴとミナをマークし、3バック中央のマインスがネグレドをマークすることが多く、ドリアとバビンはストッパーにもかかわらず余ってしまってカバーもうまくできておらず、ウロウロと迷子状態。特にバビンのポジショニングは酷すぎて浮いていた。


前半2点リードで余裕な折り返しを見せたバレンシアは、キャプテンのパレホを下げてピアッティを投入し、フエゴとエンソのドイスボランチに替えて4-3-3から4-4-2に変更。

グラナダは前半、5バックだと3トップのバレンシアに対して2人も余ってしまう状態で守備が崩壊していたが、バレンシアの2トップ変更でマインスのみが余る通常の3バックの守備に代わり、ボビンとドリアが迷子になる場面は少なくなった。しかし今度はバレンシアの右サイドのミナとバラガンのサイドアタックに対してサクセスが戻ってこないのでウィングバック一人で対応することが多くなり、バレンシアは数的優位を利用して右サイドから攻め立てる。ミナの仕掛けから何度もチャンスを作っていると62分、ミナがフリーで受けてエリア内に侵入し、ウィングバックとドリアの間に仕掛けてドリアが足をかけ、PKを獲得。これをネグレドがきっちり決めて3点差。

これでグラナダの気持ちは切れ、バレンシアが攻め続ける。よい流れでゲームをコントロールする時間が続き、82分にはネグレドがドリアに倒されてまたもPK獲得。このPKをピアッティが蹴ろうとボールを置くが、会場からはハットトリックを求めてネグレドコールが起き、ネグレドがピアッティからPKを蹴る権利を奪ってハットトリック達成。ピアッティがしゃしゃり出てPKを蹴ろうとしたのはかなり面白かった。誰もが「なんでお前が蹴るんだ」と突っ込みたくなり、ネグレドコールが自然に湧き起きてピアッティの策略は失敗に終わった。バレンシアは途中から入ったザヒボも素晴らしいボール奪取などで貢献し、完璧な試合展開で大勝した。


今シーズン一番楽な試合だった。相手の守備バランスが悪いので主導権を握るのが容易で、前半はパレホ中心に攻め、後半は違うフォーメーションで臨んだが攻撃はさらによくなり、ミナとバラガンの右サイドアタックから何度もチャンスを作った。もっとゴールが入ってもおかしくない圧勝だった。これで第2戦は無理をする必要が一切なくなって楽となった。

グラナダはなぜ5バックだったのか全く理解できない。リーガのセビージャ戦では4バックで素晴らしい試合をしていたのに、3トップのバレンシア相手に5バックではうまくかみ合わないのは当たり前のこと。どうせ負けるのならペニャランダやクルヒンはリーガのために温存したほうがよかったと思う。


よかった選手はネグレド、エンソ、ミナ。

ネグレドは久しぶりにケチャップドバドバな日となった。2点はPKなので評価しずらいが、ポストプレーはさすがだった。動き自体は少なく、まだまだ本来の調子ではないと思うが、この勢いをリーガでも見せてほしい。

エンソはチームにプレー強度高めることで貢献し、ボール奪取からの速い切り替えでゴールもお膳立て。ペニャランダにフッ飛ばされるなどフィジカルはまだ完ぺきではないかもしれないが、リーガ後半戦は怪我を減らしてパレホを助けるチームの救世主となってもらいたい。

ミナはサイドからの飛び出しや仕掛けで2点をお膳立て。後半は右サイドに移ってバラガンと素晴らしいコンビを形成していた。グラナダの守備がひどすぎたので評価しずぎるのもよくないが、徐々に身体が太くなっているように思うし、成長しているように感じる。


悪かった選手はオルバン、ボビン、ドリア。

オルバンは日曜にベイルをマークしていたので疲れがあったとは思うが、それでも出足が遅くて守備では後手を踏み、攻撃参加もパスミスが目立ってほとんど関与しなかった。前半終了間際のラストプレーになりかけていたシーンでなぜか殺人タックルに行ってイエローをもらうあたりが馬鹿なのか試合勘がなさすぎるのか判断できない。やはりバレンシアのレベルの選手ではないと思うし、ガジャには早く戻ってほしい。

ボビンは特に前半浮いているくらいポジションが悪く、ピッチで迷子となっていた。対人は強いのでマークに付きたいが、ネグレドはマインスの方に流れてミナは張っているのでマークにつけず、カバーも全然できていなくてマインスとの距離感は開いて何もしていない状態となっていた。2失点目は明らかにボビンのミス。

ドリアもポジショニングはかなり悪く、後半はPKを2回も与えてコパ敗退をほぼ決定させた。


まだ18歳のペニャランダは、間違いなく数年後に世界的なスーパースターになると思う。18歳であのフィジカルとボールキープ力、スピードは桁違い。10代では世界ナンバーワンの才能かもしれない。すでにリーガで4点も決めて結果を出してチームを引っ張っており、チームメートも信頼してパスを預けることが多い。この先どのような選手になるか非常に楽しみ。ベネズエラ代表にも救世主として召集される日は近いと思う。


試合前のアップで、バレンシアはビブスが一枚足りないというアクシデントがあった。慌ててコーチがダッシュして取りに行っていたが、プロでそんなつまらないミスはあり得ない。まだまだバレンシアのチームスタッフは素人同然。

対するグラナダのメディカルスタッフは素晴らしく、GKが怪我した際に猛ダッシュで駆け寄ったが、その走りがあまりにも本気で腕の振りが半端じゃなく速かったのでメスタージャは笑いに包まれ、拍手をもらっていた。日本でも鹿島のメディカルスタッフの走りは有名だったが、あんなもんじゃなくすごい激走だった。



バレンシアはいまだネビル兄弟体制でリーガで勝利がないので、次のアウェーのソシエダ戦は非常に重要で勝利が不可欠。そんな中でエンソとロドリゴの復帰は非常にありがたい。エンソは戦うプレー、運動量、技術でパレホを助けられる存在となれると思うし、ロドリゴは本来の才能さえ発揮できれば間違いなくリーガ屈指の素晴らしいアタッカーなのでそろそろ発揮してもらいたい。


試合後にバルサとエスパニョールの試合をTVで観たが、GKのパウはバルセロナの街を歩けなくなるのではないかと思う。メッシを踏んだりスアレスにわざとぶつかったりと見ていて見苦しかった。