正直に告白すると、その店の入口で足を止めたあなたにすぐに気づいた
あまりに唐突だったから動転してそのまま通り過ぎようとして、でもやっぱり出来るわけもなくて
こんな想像もしない場所でばったり再会してしまった偶然を想って瞬時に不思議な気持ちに包まれた

テーブルを挟んで向き合っていろんな話をしたけれどあなたは全然変わってなくて

昔あんなに必死で、でも持て余して時として疲れてしまった感情が思い出と共に全身を駈け抜けた
もう二度と会うことはないと信じて疑わなかった人、思い出のなかだけに現れていた人
その人を目の前にして一体何を語ったらよかったのだろう、何を語ったのだろう
いろんな気持ちが溢れて本当に云いたい言葉は何ひとつ出てこなくて、だけどしやわせな時間だった

「YOU MAY DREAM」を聴く度に思い出すだろう、グァバを見る度に思い出すだろう
あなたとの時間は常に甘美で薄幸な螺旋階段、でもあのまま通り過ぎてたら一生後悔しただろうな
きっとずっと忘れないと思う、この奇跡のような夜を


胸が震えるような歓びは次第に色あせて新鮮さをなくしてく
それは透明な記憶に変わって、たまに思い出すけどやがては薄れてく
だけど、透明な記憶はある日を境に再びキラキラ輝き出す時があって
そうやって思い出のかけらに彩られた背中を持って生きてくことってステキなことだよと
大人もなってしまえばそれはそれで悪いもんじゃないねとゆってくれた人がいて
過去とか現在とか未来とかって実はあまり差はないのかも知れないなと思うわけです

過去を振り返ることは躓きそうな現実からの逃避だとずっと思ってきたけど
すべての過去は今この瞬間につながってるわけで、それらはすべて未来へつながるわけで
そう考えるだけで胸が高鳴るってゆうか、よくわかんないけど心臓がビートを送り続けてマス

雨降りの日が続いて憂鬱になることも多いけど、これから夏にかけてはいい季節だし
たまに過去を思い出しつつゆっくりと未来への道を探すことにするかな

もう何年も昔からとても大好きな人がいて

その気持ちのためにずいぶん理不尽な事もしたし他人を泣かせたりもしました

 

それでもなおこうして想い続けるのは、

あのひとがとても大切な人だからです

 

いつかあのひとにこう云いたい

「あなたが好きです。誰よりも好きです。だからこそあなたとはつき合いません」

キャンディのように甘くて切ない気持ち

それは決して変わることなく、届くこともなく漂い続ける感情です

ここは、そんな気持ちを綴った日記です