正直に告白すると、その店の入口で足を止めたあなたにすぐに気づいた
あまりに唐突だったから動転してそのまま通り過ぎようとして、でもやっぱり出来るわけもなくて
こんな想像もしない場所でばったり再会してしまった偶然を想って瞬時に不思議な気持ちに包まれた
テーブルを挟んで向き合っていろんな話をしたけれどあなたは全然変わってなくて
昔あんなに必死で、でも持て余して時として疲れてしまった感情が思い出と共に全身を駈け抜けた
もう二度と会うことはないと信じて疑わなかった人、思い出のなかだけに現れていた人
その人を目の前にして一体何を語ったらよかったのだろう、何を語ったのだろう
いろんな気持ちが溢れて本当に云いたい言葉は何ひとつ出てこなくて、だけどしやわせな時間だった
「YOU MAY DREAM」を聴く度に思い出すだろう、グァバを見る度に思い出すだろう
あなたとの時間は常に甘美で薄幸な螺旋階段、でもあのまま通り過ぎてたら一生後悔しただろうな
きっとずっと忘れないと思う、この奇跡のような夜を