改:前編.キャラメル☆プディング | 風月庵~着物でランチとワインと物語

風月庵~着物でランチとワインと物語

毎日着物で、ランチと色々なワインを楽しんでいます。イタリアワイン、サッカー、時代劇、武侠アクションが大好きです。佐藤健さんのファンで、恋はつづくよどこまでもの二次創作小説制作中。ペ・ヨンジュンさんの韓国ドラマ二次創作小説多々有り。お気軽にどうぞ。

【前編.キャラメル☆プディング『彼と彼女の気持ち』】

甘い甘い、恋する二人。部屋の中で見て見ぬフリをしているのは、子犬のウーフとぬいぐるみのキョヌ。

オフの時間を過ごすヨンジュンとルナは、こんなことを思ってる。

もういいみたい、固まってる。
「ヨンジュン、出来たわよ」
あぁ~キャラメル☆プディングだ。
「起きて…」
フフ~ルナ、起きてるよ。
「ヨンジュン、本当に寝てるの?」
長い足…ソファーからはみ出てるわ。この本、取っていいのかな。

あっ!ダメだ、ルナ。取ったら起きてるのバレちゃうよ。
「ええと…」
あれ?足、動いてる。ヨンジュン起きてるじゃない。ウフフ~くすぐっちゃえ。
「ぐっ…」
くすぐったい。
「ヨンジュン、起きてるんでしょう」
止めろよ、ルナ。

「ねぇ、ヨンジュンったら」
「ダメだよ。くすぐったら誰だって起きるだろう」
「ウフフ~だってヨンジュン、足を動かしてたじゃない」
「何だ、バレてたんだ」

「きゃあ」
「あっ、ごめん。ネックレス外れたな。怪我はない?」
「大丈夫だけど指輪が」
「貸して、直すよ」
「全部切れちゃったの?」
「う~ん、途中から切れてる。あぁ、これもうダメだ。ごめん、ルナ」
「いいのよ。私、指輪のまま持っているから」

ルナ、悄気(しょげ)てるなぁ。気に入ってたからなぁ。
「ちょっと待って。確か…あぁ、これこれ。このチェーン、僕が付けるには細いなって思って、そのまま取っていたんだ」
ヨンジュン…。
「これどう?」
「うん、いいと思う」
ええと…このチェーンならホワイトゴールドの指輪の方が似合うんじゃないかな。
「ルナ、指輪貸して」
「うん」
「こっちと取り替えよう」
「前のはどうするの?」
あっ、そうか。ルナはこれ気に入ってたんだ。
「二つしてみようか。どう?」
「いいけど…動くとぶつかるみたい」
「あぁ、ホントだ。ぶつかるね。指輪も感じが違うし、やっぱり一つの方がいいな。ルナ、一つ外して」
「うん」
「後ろ止めるから指輪持ってて」
今まで短めだったから、ちょっと感じが違うわ。

「いいよ、出来たよ」
「はい、これ」
「ルナが持ってて」
「私が持ってるの?」
「指輪を返したら変だろう」
「あぁ、そうね。ごめんなさい」
ルナには僕のものを、いつでも持っていて欲しいから。

「ヨンジュン…この指輪、ダイヤが入ってる」
私、前のでいいのに。
「いや?」
「ううん、嫌じゃないけど」
変かなぁ、似合うと思うけど。
「ルナ、もう一度下げて。うん、似合ってるよ」
「ヨンジュン」
「これはルビー、これはサファイア」
こんな素敵な指輪いいの?でも、ヨンジュンがしていたのね。嬉しい。
「ありがとう、大切にするわ」

ルナ、可愛いよ。その笑顔、堪(たま)らないな。捕まえたぞ。
「指輪の所からこう左へ行くとちょうど心臓で」
「あっ!…やだ、ヨンジュン。くすぐったい」
「フフ~ルナ、ここがくすぐったいんだ」
「やめてよ、そんなに触らないで」
「ふうん…ここね、ここ。ルナの弱点」
「もう~」
この頃は、わざとやるんだから。

ルナ、本気で怒ってないんだろう。その顔も可愛い。
「キャラメル☆プディング食べましょう」
「あっ、そうだった」
キャラメル☆プディング♪…キャラメル☆プディング♪
「容器、冷えてるね」
「うん、冷たい」
よかった、上手く出来てるみたい。ええと、こうして。
「おぉ、外れた!…プルプルしてるよ」
「ヨンジュンもやってみる?」
「うん、ナイフ貸して」
あっ、ホントに冷たいや。
「そう…そのままカップに沿ってナイフを入れて」
「お皿、お皿」
「はい!」
「あっ!曲がった。あぁ、少し崩れた」
慎重にやったんだけどなぁ。
「このくらいは大丈夫よ。そういう時はね、お皿の向きを反対にするの。ほらね、ちゃんと綺麗に出来てる」
「う~ん」
納得がいかない。

ウフフ~ヨンジュン、可愛い。上手くいかなかったから拗(す)ねてる。あのアヒルのお口、自分が許せないんだわ。
「私のと取り替えましょう」
「あっ…いいって」
「私がこっちを食べるから」
「僕がやったんだから僕が食べる」
ヨンジュン、ムキになってる。

結構難しいなぁ…う~ん、ルナはやっぱり上手いや。

ヨンジュンったら見比べてる。
「お家で作った物だもの。手作りって感じがするわ。私、そう言うの好きよ」
「そう?」
「えぇ、楽しくて大好き」
「大好きか、エヘヘ~」
初めてにしては上出来だ。失敗は次のためにある。次は必ず成功するぞ!
「ヨンジュン、ガッツポーズなんかしてどうしたの」
「何でもないよ。ハハハ~」

「飲み物、ペットボトルのカフェオレがあるの。飲んでみる?」
「えっ?…持って来たの」
「うん。仕事でディスプレイに使ったんだけど、美味しかったからどうかなって。これ、飲んだ事ある?」
「これはないな、初めてだ」
「ヨンジュン、普段こういうの飲む?」
「飲むよ。打ち合わせの時とか現場でよく出る。皆と一緒に飲むよ」
「そうなんだ」

「ルナ、コップはこれでいい?」
「いいわ」
「氷を入れよう」
さてと…キャラメル☆プディング♪
「あぁ~美味しい」
ルナの作るデザートってホント美味しいんだよね。

ヨンジュン、美味しそう。
「カフェオレ、甘い?」
「ううん、そんなに甘くない。美味しいよ。キャラメル☆プディングにも合ってる」
「ヨンジュン、もう一つ食べる?」
「食べる、食べる」

うぅ~冷たくて美味しい。ルナのキャラメル☆プディングは最高だ!

(後編へ続く)

(風月)