なんにもない
真っ白で
自由で
悲しみも苦しみも憂いも喜びさえも
なにもいらない
だから
わたしをこの世界から抜け出して
なんにもない世界にいきたい
明日はきっといいことあるかな
もっと笑えるかな
って思いながら目をとじて眠りにつく
だけどわたしの願いとは裏腹に喜びも幸せも手にはいらない
そんな毎日が坦々と過ぎて
これが普通なのかと、これが幸せなのかと思う日もあった
だけど苦しみや悲しみが多すぎて
幸せとは随分かけ離れている気がしている
実際もたぶんそうなのだろう
わたしは生まれたときから両親がちゃんといて、学校にも普通に通って、毎日笑った
端からみれば普通の女子高校生なのだろう
そう思われなきゃ困る、思われなきゃわたしの負けだ
あることが度重なって自分自身
だれよりも強くなろう、ひとりでも生きていけるようになろう、と小学生のころから思ってきた
だからわがままも助けても極力言わないようにしてきた
なんでも自分で考え、自分で解決する、自分だけでできないことは手を出さない
ひとと同じ考え方だと自分でできないことが多すぎる、だからひと一倍考えるように目を凝らして裏の裏まで考えて確実に成功させてきた
わたしはひとの笑顔がなによりも好きだ
だれかが笑ってくれたらそれだけでうれしい、だから世界中の不幸はわたしが受けるからまわりのひとには少しでも笑ってほしい、必ずだれかに降りかかる不幸があるならばそれがわたしになるように考えている
そのときわたしが悲しい顔をしたらきっとだれかも悲しくなるからわたしはなにがあっても笑っていようと決めている
だからわたしの苦しみが普通じゃないことがだれかに伝わってしまったら、なんの意味ももたない、いわば負け
そんなふうに生きて10年近く、限界と言うものでしょうか、だれかのためならと意気込んだ朝、明日まただれかのためにと眠りにつく夜、最近はそのすべてが嫌になってストレスと言うものか、もう生きることさえもつかれはてたよう
だったら今すぐ死ねよ、ってだれもが思うだろう
そんな勇気ないんだろ、ってばかにしながら言うんだろう
毎日今日こそは車にでも引かれないかな、夜だれかに殺されないかな、あの高さなら一発でいけるな、なんて思いながら生きてるよ
こんな哀れな人生、笑っちゃうよな
いいよ、思う存分わらってくれよ
だけど
わたしは生きてる限り
だれかのために笑うんだろう
ごめん、わたし、なにもかも普通じゃないや
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