東京で働く、30代お疲れ金融マンです。
マーケットは壊れてる。
本日より備忘録的に日記を書こうと思います。
現在、世界には10000以上のヘッジファンドがあります。
最近になって一気に増えた印象ですが。
その理由はやっぱり報酬。なんと、稼ぐ人は、年間で$1bill以上です。
ヘッジファンドマネージャーのほとんどは欧米の大手投資銀行のプロップデスクの連中。
とくに、GSのプロップ部隊出身者が作ったファンドは成功してることが多いが、
失敗しているのもあるので、なんとも言えないのですが。まあ、結構、鳴り物入りで
この業界に乗り込んできて、その初年度は結構やられるケースが多い。
さて、今回は世界のクレジットの話ですが、ヘッジファンドのマネージャーの話を聞くと、
よく、今のボンド、ローンは割安だとの話が出てくる。本当にかなりの割安なんですよね。
なんせ、現在のマーケットはジャンク級の格付けの債券のデフォルト率を30%ほどで見積もっているわけで。
ITバブルがはじけて、テロ後の02で11%ぐらいだった。まあ、ムーディーズの昨年9月発表時点で1%台なんだけど、確実にそれ以上は間違いないと思うが、30%はねぇーーー。
債券にはリカバリーがあるし、ローンには担保がついているので、仮にデフォルトしても全額が返ってこない
ことはないので、分散してこれらのローンや社債を買いに行ったら、歴史的にはほぼ儲かるってわけ。
まぁ、この局面で株を買おうって馬鹿はいないと思うけど。デフォルトしたらリカバリーないし、
キャピタルストラクチャー上一番下のトランシェなわけだから、かしこい人は買わないでしょ。
でも、マーケットは賢くはないから面白い。最近のクレジットクランチの影響で、かしこい人ほど損をしてる
てこともあるんです(笑)
ある、キャピタルストラクチャーを行うマネージャーの話しで、担保付きローンを買って、株をヘッジでショート
してたんだけど、ローンの値下がりが激しくて、株のショート分では吸収できないってこと。
こんなことはありえないって怒ってたけど、まあ、ありえねぇーって感じですよね。
バフェット氏しかり、どうせマーケットは回帰するので、いつか、是正されるはずなんですけどね。
