創った側の化身  | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥
神様っていると思う?&本当にいるんじゃないか?と思った瞬間  虹のように消えた命の回想☂ネタ:神様っていると思う?&本当にいるんじゃないか?と思った瞬間 参加中 
 
 
人間ひとり自分で自分を変えようとするとき 
 そこに言葉はないはずなのに 
  わずか一瞬でも 
   己より大きな力で押しつぶされそうな恐怖や 
    はかり知れない脅威から逃れようとするのか 
     そこへ なにかを飾らないと 
      自分を守れない人間の弱さがある。
 
人間ひとり自分で自分を変えようとするとき 
 言い訳や弁解など必要ないはずなのに 
  ほんの些細な問題をキッカケに 
   既に忘れ去ったつもりの過去の 悔しさ 惨めさ 恨み辛みや憤りが蘇るのか 
    そこへケジメをつけないと 
     前へ進めない人間の身勝手さがある。 
 
    たとえば 1985年という ひとつの節目。
   あの時代の還暦を迎えるとき 
  それまで信じていたもののすべてが崩れ去る兆しが視えた。
 そして 案の定その時代が訪れた。
今日このように。 
 
                      誰もが心の中に飢えを感じながら 
                   誰かに必要とされることを願いながらも 
         それが決して 叶わぬ見果てぬ夢と悟り 錯覚したとき 
                          それでも その心の中には 
        「そんなはずはない」 あるいは 「…こんなもんじゃない」
                                     という…
 それは 親でもなく、どこかの本に書いてあった知恵の絞り粕でもなく 
 自分を創造した側の存在を否定できないはずの望み、わずかな希望、
                           その最期の可能性だった。 
 
何を食べても どんな知識を飲んでも その教えられたことが 
 いつか消化して無駄なモノだけを 
  自分から外へ排泄できるなら 
   それほど楽なことはないのに 
    あらゆることを入れるだけ詰め込んで 
     それが次にまた闘える武器になると思い込まされた愚かなる人間。 
 
    なぜ 上から被せるのか? 
 
    なぜ 入れるだけ入れて捨てることを惜しむのか? 
 
    おそらく そのことに気づくには未だ 
    とうぶんの間 時間がかかる者も多い。 
 
そんなとき 創った側の化身が現れた。 
しかも 同じ人間の形をした肉体を持ち合わせながら。 
 
その存在は 
今そこにいて目の前へ座るなら 
創られた側の誰もが かつて遭ったことのある雰囲気の 
自分自身が産まれる、そのずっと以前から知っていた気が 
ハッキリと感じとれる者だった。 
 
  何者なのか? 
 
どうして、なんのために 
「神に似せて創られた」という人間のすべてを理解できていたのか? 
 
それは 既に自分が形になり存在する以前から 
誰が造ったのか判らない神社の建物や神木につながる者でもなく 
かつて何千年か前に栄えたとされる別の文明の名残や 
今はもう名もなき遺跡に出土される文物にも属さない。 
もっともっと遥か昔に 
あの拡い宇宙空間の一部に 
決められた数で創られた生命へ 
それぞれの生きる役割を与えた側。
命を授けた側。 
 
  何者だったのか? 
 
しかも 現代の日本語で話す存在。 
何によって なんのために そこへ選ばれた使者だったのか。 
 
今はもう不明。 
それでも 
今まだ誰もが 命あるなら一人のこらず 
いま自分の目の前に 
「いてほしかった」と望むか 「きっと どこかにいるはずだ」と 
既に 心の奥底で知っている存在。 
 
いつの日か 
 まだ他に 別の場所へ存在することも あるかもしれない。 
  あるいは あらゆる情報に撹乱されながらも 
   その大いなるエネルギーに近いモノを出し惜しみしている者が 
    次に迎える時代までに生き途絶えたとしても 
たとえ 今後これからも 残された者のうち幾人かが 
 燃えさかる太陽を見つめて目を潰すように 
  己の人生に ひらきなおろうとも 
たとえ 今後これからも 肉体あった事実を無駄にする何億人かが 
 あの太陽に肉眼を焼かれるように 
  その微塵なる脳細胞の一部で完成され 勝手に納得して出来あがったまま 
   「こんなもんさ…」と息とだえようとも 
いつか すべてが完全に消滅する前に 
 それぞれ本当の自分の姿に気づかせる時間を用意するかもしれない。 
  今まだ我々を取り巻く安全な 水や空気の存在や 
   我々を生かす光や熱の放出と同様に。