身体の機能から考えるバドミントンのコンディショニング&ストレングストレーニング

身体の機能から考えるバドミントンのコンディショニング&ストレングストレーニング

私の本職はトレーナーです。最も得意なバドミントンに特化して、自分の専門知識を活かせたらと思います。スマッシュを速くするのはどうしたらいい?動き出しを速くするには?膝や肩が痛くなる原因は?そんな疑問を可能な限りわかりやすく説明していけたらと思います。

Amebaでブログを始めよう!
更新頻度が…。
記事にしたいことはたくさんあるのですが、根気がたらないですね。
どうしても日々の仕事の中でブログが後回しになってしまいます。
やはり、ブログを書く時間を決めよう!そう心に誓うこの頃です。

書きたいこといっぱいあります。
子供に最適のウォーミングアップ、動き出しスピード、メンタルトレーニング、映像分析のこと。
もちろん、身体機能からみた障害予防、パフォーマンスアップ、バドミントンと脳科学の可能性。
シンプルに意外と皆さんがわからないウェイトトレーニング。ウェイトトレーニングに関しては未だに必要ないと言う方もいますからね~。そんなことないですよ。絶対に。

そんなことより続きを書けという感じですね。
バドミントンのストローク、特にオーバーヘッドストロークを中心に、物理的観点から
考察していたのでした。本当に色々な力を使っていますね。
今日は残りのあと二つを。

・ジャイロ効果
・左手の使い方

【ジャイロ効果】
一般的に「ジャイロ効果」とは、「コマ」のように高速で自転する物体の安定力をいいますが、
その他に物体の運動現象として「ジャイロモーメント」というものがあります。
定義としては、「外部から自転軸を回すようにモーメントが加えられるとき、加えられているモーメントの軸及び自転軸と直交する軸について振れ回り運動をする性質」
よくわからないですよね…。
わかりやすい動画を発見したのでイメージをつけてみてください。



回転している車輪の自転軸を倒すと回転の慣性力が働き自転軸と直交する方向に力が
働くんですね。
これをバドミントンに置き換えると本当におもしろい(笑)

この動画の実験の車輪をオーバーヘッドストロークにおける手首の回内に置き換えます。
とすると自転軸は肩から腕全体となります。肩をまっすぐ上に伸ばした状態で、
正面に倒すと、動画の実験と同じ状況を作り出すことができます。
この時、ジャイロモーメントで考えると右利きの場合、自分の右方向へ振れ回り運動がおきます。しかし、これでは横方向の力が働いているので、強いショットを打つには貢献しません。
そこで、自転軸を体幹~肩の内転(身体の内側へ肘を閉める動き)にすると振れ回り運動に
よる力は正面へと変化します。

ここに初心者と経験者の違いが現れます。
初心者は体幹の回転を使うことができません(半身になれない)。
この状態では、回内を使うとするならば横方向への振れ回り運動が起きているのでまっすぐ打つことも遠くに打つことも難しいんですね。

まとめると、体幹の回旋力をしっかり使いましょうと前の記事でも訴えてきましたが、
大きな力を生み出す効果以外にも、体幹の回旋力を使うことで、正面に向かって腕が
伸びていくような慣性力を利用することができるんですね。


さあ、長かった物理的観点から捉えたオーバーヘッドストロークの話も最後です。

【左手の使い方】
左手の使い方は諸説ありますが、左手の使いか方は非常に大事です。
ポイントをいくつかあげてから一つずつ考察してみます。

①左手の上げる位置
②左手から右手の絞り
③フォロースルー

①左手の上げる位置ですが、上だとか横だとか言う論議がよくありますが、正確に言うと、

「左手は体軸(胸椎⇒背骨)に対して、ほぼ直角でそれ以外は力の伝導・運動連鎖を考えると非効率です。また、左手と右手は一直線上となります。」

その理由は肩甲骨の内転(背中の真ん中に寄せる動き)がもっともしやすく、
肩関節の内旋・外旋の可動域を十分確保できるからです。

ということで、スマッシュなどの強い球を正面に打つ時は、ほぼ真横です。
しかし、身体をのけぞらせている場合などは、見た目上、左手が上に上がっているように
見えますが、背骨をのけぞらせているだけで、背骨と左手の角度は変わりません。

なので、左手を高く上げましょうという指導を私はあまりやりません。
また、ジャンプスマッシュでよく見られますが、体幹のしなりを利用する時も、左手は真横です。
肩甲骨の寄せが胸椎のしなりを生み出すからです。

②左手から右手の絞り

左手は手のひらを上にして、肩を内旋させます。右手は逆に外旋させます。
田児選手はテイクバック時にラケットのインパクト面を外に向けたりもします。
この左手の内旋と右手の外旋が雑巾絞りのようになるのがお分かりだと思います。
この絞られた両肩が元に戻ろうとする力を利用するのです。
そして、この両肩の力伝導のポイントとなるのが肩甲骨を寄せる筋肉(僧帽筋、菱形筋)なのです。
胸を張り、肩甲骨を寄せ、左手内旋・右手外旋で絞る!これがポイントです。

③フォロースルー
左手が右手と逆の動きをしてバランスをとっていることは周知の事実ですが
もうひとつとっても大事な役割を持っています。それが衝突力です。
車の急ブレーキを想像してみてください。
真っ直ぐ走っている車に逆方向の力を急激にかけると、乗っている人は前に放り出されるような力が働きます。これが衝突力です。
左手は勢い良く振り出してインパクトの瞬間に引き戻すようにするのは、左手のリードで体幹の
回旋力にブレーキをかけ衝突力を発生させるようにして、右手の末端の慣性力を高めているんですね。


けっこう軽い気持ちで始めたテーマでしたが、思いのほかボリュームが…。
しかし、まだありました。最後だと思っていましたが、あと二つありました。
次こそ最後になると思います。他にもアップしたいことが沢山ですからね。
最後は、【体幹のしなり力】と【意識の仕方で全然違う】というお話です。

今回も最後までお読み頂いてありがとうございました。
ご意見等あればお気軽にどうぞ。