が、とくにお咎めなしだった。
さすが業界最大手。懐が深い。
さて、俺は独身になったのでこれから様々な出会いを…
なんて思っていたが全くそんな気配がない。
卓上で出会う女性といえば、
•町田の母ちゃん
•町田のスナックのママ
ぐらいだ。
なんなら結婚していた時の方が女性と交流があった。
おそらくこれは「既婚者フィルター」ではないかと推察している。
これは女性に聞きたいのだが、
既婚者がスマートに「軽く飲みにでも行こうか」
というのと、
バツイチ男性が必死で「あ、あの、ぼ、僕のを飲ん…じゃなくて飲みに行きませんか」
では全然印象が違うのではないだろうか。
おそらく後者は「なんだこいつ必死だな。股間膨らませやがって…蹴っ飛ばすぞ」
となるのではないだろうか。
いや、たぶんお前の風体の問題で、そんなのは関係ないぞと言われそうだがそこは許してほしい。
NO.5 町田のフリテン君
このフリテン君、町田某チャオの副店長だ。
そしてRMUのアスリートで、B1リーガーだ。
RMUのB1リーガーにもなると放送対局に出る事もある。
この日はフリテン君の対局が放送されるとの事で、日頃お世話になっている俺はフリテン君を応援しようとテレビの前で正座していた。
思いっきり名前が出ているが、続けます。
…ところでこの可愛いネーチャンは誰だろうか。
この日の対局前コメントでフリテン君は「攻めきれてない気がするのでガンガン攻めて行きたいです。」と、意気込んでいた。
そして、その意気込みに呼応して起家スタート!
先制攻撃を決めてやれ!
てなわけで東発五巡目。
まぁ二萬切りか…もしくは三色もみてヘッド固定の七索切りか…
辺張が嫌いな人は九筒切りか…
フリテン君の選択は三色と良形テンパイを目指す九筒切り。
そして次巡…
もう一度九筒を引く。
思い直して二萬を切る人もいそうだが、フリテン君はツモ切り。
そして次巡…
悶絶の七筒引き。
もし俺が打っていた場合はここで六-九索でリーチになっていると思う。
しかし今のこの手牌なら、まだまだ六千オールの可能性も残っている。
ここは七索切り。ここで二萬を切るのもありだが、もし一通だけではなく三色のテンパイも逃してしまったら…
いくら特技が「節約」のフリテン君といえども、それは節約っていうか悟りの境地だろと言われてしまうのを恐れたのだろう。
そして次巡…
悶絶の一筒引き。
この時の心境をフリテン君はこう語っている。
「もうね、頭真っ白ですよ。」
確かに放送対局の東発起家でこれは心にくるだろう。
これはもう怒りのフリテンリーチか?
しかし高目の九筒は三枚切れだ。
もう三色にするしかない!ツモ切り。
この時、フリテン君を応援していた俺はこう思っていた。
「一萬引かないかなw」
そして、次巡一索をツモ切りした後の運命の十巡目…
俺の想像を超える四枚目の九筒引きw
この時の心境をフリテン君はこう語っている。
「もうね、頭真っ白ですよ。」
そして…
ついに怒りのフリテンリーチが炸裂した。
まぁ今度は高目の一筒が三枚いるし、ここはもうフリテンリーチだろう。
他家から見ると九筒トイツ落としからの七索、ニ萬手出しの親リーチだ。
勝負手じゃない限り向かい難いだろう。
が、西家の北島プロが追っかけリーチ!
高目の一筒はフリテン君の親現だが、ここは果敢にリーチ!
この時北島プロはこう思っただろう。
「フリテン君、掴め!!」
まさか一筒がフリテン君の高目一通とは夢にも思っていないだろうw
そして…
フリテン君は軽やかに安目の七筒をツモアガった。
本当は一筒をツモって来て、「あ、北島プロに危なく…ない!ツモ!」
とやりたかっんだろうがそこまではうまくいかなかったらしい。
俺はこの局を見て…
フリテン君のファンになった。
もしあの分岐点でニ萬を切っていたら俺はこの局なんて覚えてもいなかっただろうが、九筒を切った事でこのようなエンタメに溢れた局が生まれたのだ。
そして、対局前の「ガンガン攻めて行きたいです!」が見事にフリになっているのも素晴らしい。
だけど、この局だけをみてフリテン君を批判するのは絶対に間違っていると思う。
実際、この局以外の内容は4人の中で一番よかった。
と、解説の方に言われました!
と、本人が聞いてもないのに教えてくれた。
そんなフリテン君が務める町田某チャオには店長がいない。
俺はこれから副店長のフリテン君を店長に押し上げる活動をして行こうと思う。
なので、これを読んでいる町田某チャオのお客さんがいたら、フリテン君にこう言ってあげて欲しい。
「来月のイベントは一発ツモのイベントじゃなくて、フリテン安目ツモでミッション達成のイベントにしましょう。」












