留学経験もなく独学で勉強し、実際に使えるようになりました。
現在、英語を使って色んな選手と話したり、一緒に仕事をしていますので、
やはり身につけるコツがあると考えてます。
まず必要なのは 「動機」
これが強ければ強いほど身につきます。
私が強い動機を持った時のことをお話します。
学生時代の私は英語が本当に嫌いでした。
試験の為だけに勉強し、自分が使うことを想像できませんでした。
毎日1時間は英語の授業があったので、文法と読むのはなんとかこなす程度。
後は試験前に必死で勉強・・・。
今思えばもったいない時間の使い方でした。
そんな私を英語へと関心を向けさせたのは、海外旅行。
地域のバドミントンクラブの方が、台湾へバドミントン合宿に行くというので
便乗させていただきました。
そこで出会った台湾の学生との交流。
相手は日本語が話せないし、私は中国語が話せません。
お互いおぼつかない英語と漢字の筆談でなんとか会話をしました。
気があった台湾の女の子と文通(メールがまだ普及してなかったので・・・)をし、
月1回は英語でやりとりするようになりました。
「中学から英語をしっかりやっておけば、台湾でもっと話せたのに。。。」
という後悔が、私が英語をする強い動機になりました。
しかし、それは長く続かず、勉強しては挫折しを何度も繰り返しました。
海外旅行前にチラッと英語の勉強をしたり、いざ使うときはドキドキで頭が真っ白になったり。
「はぁ・・・英語が使えるようになるんだろうか・・・」
とネガティブになったこともありました。
そんなとき、アメリカのUCバークレーで行われた試合。
友達に誘われて参加したとき、何人かの大学生の女の子たちと友達になりました。
年も近いのであまり緊張もしませんでしたが、言いたいことの半分以下しか言葉にできませんでした。
多くの外国人が私が話す内容を察知してくれ、
「○○って言いたいんでしょう?」
とカバーしてくれたのですが、ある女の子と2人で話をしたときに、彼女はジッとだまって私が話し終わるのを待ってくれました。
「話すのが遅いし、わかりにくくてごめんね」
と英語で謝ると、彼女は穏やかにこう答えました。
「最初はみんな話せなくて当たり前。ゆっくりでも言いたいことを全部話してくれればいい。
私も小学生のときにアメリカに移住してきた時は全く話せなかったから、話せない気持ちがわかる。
使えば絶対上手くなるし、ゆっくりでいいから話してね」
英語をさぼってた自分が恥ずかしくなりました。。。
当初はホテルに泊まる予定でしたが、友達の友達夫婦が泊めてくれる事になり、3日間のホームステイ。
バドミントン大好きな人達で集まると、話題はやっぱりバドミントン。
「こんな場合はどうするの?」
「ゴメン、上手く説明できない・・・」
そこで夫妻が取り出したのは、バドミントンコートが描かれてあるお盆とバドミントン人形4体。
これでフォーメーションや打つコースをみんなで夜中じゅう話し、次の日に実践。
そんな日々を過ごして帰国の日を迎えました。
最後にどんなに楽しかったかを伝えたかったのに、出てきた言葉は「Thank you」のみ。
海外から帰ってくると毎回学習意欲が沸きましたが、このアメリカ旅行では本当に英語を
話せるようになりたい!と強く強く思いました。
このアメリカ旅行が私の英語学習への「強い動機」となって、今も勉強しています。