起伏

今の自分が何に向かって歩いているのか
毎日何に向かって生きているのか
時々分からなくなる


空っぽの自分が
誰の心にも触れないように
波風たてず
存在感さえ与えず
その場をやり過ごせたらと
そんなことを思う


誰かといたいのに
独りになるとほっとしたり
近づいてくる人の一言一言に怯えたり
その存在にさえ違和感を感じる


日常とは違う場所を求めたり
急に寂しくなったり
自分ではコントロール出来ない感情に
向き合う自分は『良い子の自分』


本当は全部投げ出して塞ぎ込みたい


そうできない自分


吐き出すことでこの感情さえ
無かったことにするのだから
他人には強く見えるはずだね


誰にも見せない弱さなんて
ないのと同じ







〈今日の独り言〉
店に流れる音楽は
優しいオルゴールの音色
懐かしい曲ばかりで
励まそうとでも言うのか
紅い灯りが柔らかく
暗闇に染まる窓の外に
もれ始める