今回と次回で、化粧品ビジネスのいろいろな形を紹介します。

今日は自社で工場を持っているパターン、つまりメーカーについてです。

誰もが知っているような大手メーカーは、基礎研究から化粧品の企画、製造、販売まで、化粧品に関わるあらゆることを自社でこなすことができます。

カレーで例えると、大手メーカーはおいしいスパイスの栽培方法から研究し、レシピに関する膨大なデータが蓄積されていて、調理器具は最新鋭、食器メーカーと組んで特注の食器をつくっている…といったイメージですね。

もう少し小規模なメーカーになると、スパイスは市販のものを買ってくる、食器も市販のものを使う、といった感じになります。

化粧品メーカーは、つくっているものの違いで次の３つに分けられます。

・自社ブランドの製品だけをつくるメーカー

・他社ブランドの製品だけをつくる（OEM）メーカー

・両方つくるメーカー

化粧品と一口に言っても、スキンケア、ヘアケア、メイクアップとさまざまです。

規模の大きいメーカーは自社でできる割合が高いですが、中小規模になると特定の分野に特化したメーカーも多くなります。

カレーで言うと大手メーカーはインドカレーもスリランカカレーもタイカレーもできるけど、タイカレーに特化した中小メーカーもあるようなイメージです。

また、カレーをつくるお鍋はあるけどナンを焼く窯はないから、カレーだけ自社でつくってナンは他社から仕入れるというやり方もあります。

どれがいい・悪いということではなく、いろんな形があるんだなぁぐらいの感じで捉えてくださいね。

次回に続きます

化粧品ビジネスは三者三様 メーカー編