今日の一冊は、「感動力の教科書 人を動かす究極のビジネススキル」 著者 平野 秀典です。
著者は舞台俳優として10年間活躍し、その経験を生かし日本で唯一の感動プロデューサーとして、全国の企業へ講演・指導を行っています。
講演・指導先の企業は、日本マイクロソフト株式会社、トヨタ自動車、パナソニック、株式会社伊勢丹など一流企業を中心に100社を数えます。
著書には「ドラマ思考のススメ」「感動のつくり方」など国内15冊、海外翻訳12冊があります。
情報が大量に出回り、自分の確認できる情報の中から物を買う時代。
人は売り付けられるのではなく、自分で納得して物・事を購入したいと考えています。
そんな中、著者は本のタイトルにもある「感動力」の大切さを説いています。
早速内容を見ていきましょう。
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世の中は今、「感動したい人=多数、感動を産み出す人=少数」という圧倒的な需要過多供給不足のマーケットが存在しています。
感動を産み出す人や企業の存在価値は高まる一方です。
情報や想いや意思を伝える表現力の如何で、価値や関係性そのものが変わってきてしまう。
そんな時代に、私たちは生きています。
参加者に媚びない。必要以上に謙虚にならない。
話し手と聴き手の「フラット」な関係性が、最強のポジション。
必要なのは、自分自身であるという自信。
そのためには、自分が「何が得意なプロなのか?」をはっきりさせることが出発点です。
話し手側にこの軸がないまま、受け売りのどこかで聞いたような話をしても、何も伝わりません。
話し手としての最強のポジションとは、聴き手との「フラット」な関係性です。
大事なことは、参加者に媚びないこと、必要以上に謙虚にならないこと。
自分が何のプロとして、何を伝えたいのかを決め、自分の「軸」を持っていれば、上でも下でもないフラットなポジションをとることができます。
講演やセミナー、プレゼンなどの一対多のコミュニケーション場面で聴衆と心がつながる秘訣は、「共感と好奇心」です。
共感でつながるだけでは、残念ながら飽きられてしまいます。
心がつながった後は、自分の専門領域というメインシーンへ参加者をアテンドする必要があります。
ここで有効なのは、好奇心を刺激する質問や問題提起、意外性のある視点の投げかけ、ちょっとした目から鱗の話といったトピックです。
デジタル全盛の時代に、人の心を動かし行動に誘うのは、自分自身というアナログな人間性と個性、つまり「人柄」です。
自分が表現できる人柄の魅力を最大化するために、自分をプロデュースするという発想が必要です。
「人生というステージでは誰もが主人公」という話は時々聞きますが、「どうせ演じるなら最高の自分を演じよう」という話は滅多に聞きません。
世の中には2種類の人がいます。
自分の才能を信じ、より多く使っている人と、才能などないと信じ、まったく使っていない人。
才能を使っている人は、自分の持ち場を大切にしています。
今いる場所が持ち場なのか、別の場所が持ち場なのか迷う人がいます。
人生における持ち場のステージは、移動していくのが基本。
どんなに素晴らしい舞台でもいつかは終わり、次の新しい舞台が始まる。
人生というドラマも同じく、今よりバージョンアップした舞台が必ず用意されています。
しかし、今のステージで最善を尽くさない限り、次のステージの切符は手に入らないのが、ドラマのルール。
目の前のステージはすべて、未来のより大きなステージへつながるオーディションの機会なのです。
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各シーンの冒頭にそれぞれの世界観を表すエピソードが記載されていますが、それも秀逸です。
社会人になり、理想と現実の違いに少し落ち込んでいる。
そんな人に読んでもらいたい一冊です。
