きらきら光るこの気持ち

持ち歌を口ずさみながら明日のクリスマスのための飾りつけ。
誰かと二人で過ごすクリスマスなんて初めてだ。

「よし、これくらいで大丈夫かな。」

あまり派手に飾り付けても女の子じゃないんだからって言われそうだしね。
これでも、十分言われそうだけど。
後は、明日に備えて寝ようかな。
僕は、着替えて布団に入った。

「なんだか、どきどきするな。」

明日の遠足を楽しみにしてる子供になった気分。
どきどきが止まらない。
夢子ちゃんも……同じ気持ちでいてくれるのかな。

カチッカチッカチッカチッ

アナログ時計の秒針音が部屋の中に響く。
それが余計に寝付けなくさせる。

「夢子ちゃん、もう寝ちゃってるかな。」

こういうときこそ好きな相手のことが気になるものなのかな。
今までにない気持ち。
メール……してみようかな。
もしかしたら、同じかもしれない。

『夢子ちゃん、起きてる?』

きっと寝ちゃってるよね。
そう思ってもう一度深く布団をかぶろうとしたとき携帯が光った。

『涼も寝れないの?』

返ってきた。夢子ちゃんも同じだったんだ。

『うん、なんだかどきどきしちゃって。』



クリスマスパーティー楽しみすぎて寝れない二人。
そのまま朝までメール続けて、寝ないでパーティーを開始したんだけど。

「せっかくのクリスマスなのにごめんね。」
「いいのよ。私も寝れなかったんだし。」

二人とも眠くなって一緒に寝てしまった。
こんなクリスマスがあってもいいよね。
来年こそは、もっといいクリスマスを過ごしたいな。