今後の対策 | J.A.Ludwig(山田康弘)のブログ

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この名は、尊敬する3人の音楽家からお借りしました。

自分がオブザーバーとして参加している医学団体MSF主宰者の投稿をコピーします。

 

今、MSFではいかに社会生活を維持しながら、この冬に来る大波に対抗するかを思案中ですが、既に対策は考えています。200年前、天然痘のパンデミックの時に人類が考えたやり方を応用する予定です。天然痘は人類が唯一排除したウィルスです。天然痘は別名、牛痘といいます。亜種の天然痘ウィルスにかかった牛の膿を使い、代用ワクチンとしました。これを応用します。IgG抗体を利用するのが今のワクチン技術ですがIgGを利用するとADEにより、サイトカインストームの危険があるからです。

現在考えているメインはダチョウのIgY抗体を利用するものです。5年前、アフリカでエボラ出血熱の流行時に この抗体をなんとか治療に生かせないかと、私も絡んでMSFメンバーでもある友人の会社が米陸軍に持ち込み、採用してもらった経歴があります。現在京都府立大学、学長の塚本先生と友人が大変親しい間柄です。既にSARS用に作った抗体を利用したマスクや自費診療でのスプレーなどはありますが、より多くの方に使いやすくできるような対策を協議中です。明日夜、情熱大陸でダチョウ抗体特集があるとの事なので、是非皆さんみてくださいね。また、九大では同様にエミューを利用した抗体研究も進んでいるそうで、ここにも友人が関わってくれています。

また、今回最も効果を期待しているのがラクダ族の中でも南米の山岳地帯に生息するアルパカ、リャマが持つ VHH抗体です。ここも研究が進んでいっているようで、今後連携が取れないか模索中です。ダチョウ痘、アルパカ痘を利用する事でこの冬の被害軽減が出来れば良いなと思っています。

また、あわせて、紫外線照射を組み合わせることで屋内での飛沫感染リスクを著しく抑えられると思っています。既に紫外線照射が効果があると言うことはわかっており、NYの地下鉄での車両照射や日本でも墨東病院の入り口での照射にも使われていますが、長期間の紫外線照射は 日焼け、およびその延長上に皮膚癌のリスクなどが出てきます。入り口だけであれば、他の波長などでも良いかもしれませんが、例えばコンサートホール内などで演奏会中ずっと照射などとなるとどうするかを考えなければいけません。既に222nm の紫外線 UV C が人体に影響が出ないという研究結果が神戸大学より発表されており、これを利用する事で屋内での飛沫感染リスクを相当抑えられないかと期待しています。これであれば、音もせず、光もありませんので、コンサートや舞台、映画館などまた機内でも従来通りの演奏や上映、飛行が出来るはずです。