三位一体節後第26日曜日 | J.A.Ludwig(山田康弘)のブログ

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この名は、尊敬する3人の音楽家からお借りしました。

 やはり教会暦の終りに相応しく、キリスト再臨後の世の裁きがテーマとなっている。(マタイ253146

 この日のためのカンタータは「目を覚まして祈れ、祈りて目を覚ましおれ」BWV70のみ遺されている。これは、元々ヴァイマル時代に作曲された待降節用のカンタータで、ライプツィヒではその期間の演奏が不要であったため、世の裁きを示すレチタティーヴォ等を追加して、この日用に体裁を整えた。

 

*今年は三位一体節後第27日曜日は存在しないが、以下補足する。

 

三位一体節後第27日曜日

 この主日は稀にしか存在せず、そのような機会のためにバッハは珠玉のカンタータを作曲した。テーマは、花婿の到来を待つ乙女たちの譬え話で、眠り込まずに心して待っていなさいとの教え。(マタイ25,1‐13)花婿は、勿論、イエス・キリストを表わし、この世に再び来られる再臨を暗示している。「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」BWV140は、特に、弦楽器がユニゾンで対旋律を奏し、テノールがコラール旋律を歌う第4曲がオルガン独奏、その他にも編曲され、殊に有名。