「秋から病院に通っていたのに何故その時に検査できなかったのか」
二度目の舌癌を両親に報告した時にそう言って悔やんでいたが
確かに「念のため細胞診をしてください」と
あの時お願いしていればと悔やまれる。

悪いものではないという言葉に安心せず

自分が抱いていた違和感を無視せずに

もっと疑って自分の頭で考えなければならなかった。

過ぎてしまったことを悔やんでも仕方ないので前を向くしかないが。


今回の反省点は私が白板症である可能性について考え始めるのが遅すぎたこと。
以前の診断通り歯の圧痕に出来た炎症といつまでも思い込んでしまったこと。
病院で頻繁に診て頂いているから悪いものになりそうなら
その前に検査してもらえるだろうと安心して気を抜いてしまったこと。
白板症は広範囲に白く広がっているものだという思い込んでいたこと。

最初の舌癌の時に私の舌に出来ていた白板症は
広い範囲が薄っすら白くなっているものだった。
ネットで検索しても広範囲に白い板のようになっている写真が多い。

今回は何年も見た目が殆ど変わらない白い点。

今になってネットで検索してみれば
白い点のような白板症も紹介されていることに気づく。

私が白板症である可能性を知り、切除することを考えた時には
既にがん化してしまっていた。遅かった。


白板症は経過観察する医師もいれば、切除を勧める医師もいるようだ。
今回の舌癌で画像検査のために行った病院の医師に舌癌が出来る経緯を聞かれ
「白板症は切除するのが普通なのに、何故切除する話にならなかったのですか」
と質問されたが、私は経過観察をする医師にしか会ったことがないので

「医師によって考え方はいろいろなのだと思います」と答えた。

前回の舌癌の時も「白板症ががん化するのは低確率」ということで経過観察していた。
舌の切除はQOLに影響が出るため慎重な医師も多いのだろうと思う。

白板症について調べていると
「放っておいたら白板症が治った」という話を見かけた。
これまで白板症は不可逆だと思い込んでいた。
そこで、異形成について調べてみると
軽度の異形成であれば免疫力により自然に消えることもある、
中等度や高度に至るとがん化の手前であり
自然に消えていくことはないという情報があった。

 

その情報通りなら。
白板症は低い確率(口腔がん診療ガイドラインによると3.1~16.3%)で

がん化すると言われているが
その低い確率というのは白板症が高度の異形成に至ったもののみで
経過観察して良いものと、すぐに切ってしまった方が良いものと
細胞診によって判別が可能なのではないかと考えたが
素人なのでよく分からない。

 

細胞診でClassⅢ以上の異形成が見つかれば

さすがに対応せざるを得ないと思う。

経過観察するなら検査も定期的に取り入れた方が

私のような経過を辿らなくて済むかもしれない。

とは言えこれは素人の妄想なので間違っているかもしれない。

治らない白板症のある方は主治医とよく相談して

私のように後悔しないよう自分の身を守ってほしいと思う。


白板症のがん化について、引用とリンクを貼れないのでURLだけ。
http://archive.jsco.or.jp/detail.php?sess_id=9473
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoms1967/41/9/41_9_767/_pdf