2020年のウィーンフィル
一昨日のウィーンフィルを聞いた後で過去の自分のブログを探してみた。
2020年11月8日、ミューザ川崎でウィーンフィルを聞いていた。
コロナで中止となった国内のコンサートが少しずつ再開されていたが、海外オケなんて来日するはずない、と思っていた。
しかし、手持ちのチケットの払い戻しの案内が来ない。
もしかしたら、という期待を持っていたら、ウィーンフィルが検疫、防疫を完璧にこなして来日してくれた。
他の会場もそうだったろうが、ミューザの場内は歓喜に沸き返っていた。
プロコのロミジュリから抜粋、ピアノ協奏曲2番、チャイコの悲愴だった。
指揮はゲルギエフ、ピアノはマツーエフ。
(今となっては、ウクライナが解決しない限り来日が叶わない2人。)
久しぶりの海外オケの名演にうっとりした記憶がある。
ちなみに2019年はティーレマンと、更には2014年に若きドゥダメルと来ていた。
当時のS席は35000円、今年は47000円。
ドイツ物が少ないな…。
防衛相
小泉防衛相が見直されているようだ。
任命された時、こんなFラン出身に務まるわけない、日本が危険だ、とか言われていた。
しかし、上からの指示のもと、それを自分の言葉として発信するのには長けているようで、野党も一目置き始めたようだ。
中国にも強硬な姿勢をとってくれて、好感が持てる。
福島汚染水批判に対して、福島の海でサーフィンをし、常磐の海で取れたヒラメを刺身で食べる。
こういうパフォーマンスをカッコよくこなせる政治家はそういないだろう。
10年ほど修行を積めば化けるかも知れない。
ウィーンフィル@サントリーホール
素晴らしかった。
ラインは評判が悪い噂を聞いていたので、少し危惧したが全然そんな事は無かった。
少しゆっくり目で朗々とした出だし、ほとんどテンポは揺らさなかったが、フィナーレで効果的なタメが良かった。
ブラ4は咽び泣く様な出だしから圧倒的な美しさ。
一糸乱れない弦と、暖かく響いて迫る管、ウィーンフィルの真骨頂を聴くことができた。
ヨーロッパで飛ぶ鳥を落とす勢いのティーレマンだが、指揮は美しくない。
大体しゃくり上げかと思ったら、きっちり打点を打つ事もある。
曲想によって使い分けているのだろうが、オケは完璧に揃っていた。
アンコールは、美しく青きドナウ!
ウィンナーワルツをウィーンフィルで聴く幸せ。
手拍子のラデツキーじゃなくてよかった。
ティーマンは来年のバイロイトでまた聴くことができる。
待ち遠しい。

