最近のゾンビ映画は
すでに「ゾンビ」というべきか
甚だ疑問に思うものもあるのだが
共通するところは
人としての尊厳を失い
あるものは無気力に街を彷徨い
あるものは生存者に牙をむく
そう言った構造のみである
なぜ人はゾンビ映画に魅せられるのか
無気力に街を彷徨うゾンビに
時代の閉塞感を感じているのか
生存者に牙をむくゾンビに
社会に対する怒りのはけ口を見出しているのか
いずれにせよ
世界を覆う「理想」というメッキが急速に剥げ落ちている時代だからこそ
ゾンビ映画が流行るのではないだろうか、などと思う
この国において
雇用の流動化とは
人材もまた
Just in Timeの部品として扱うということ
雇用の流動化は
受け皿があってこそ成立するのだが
一度椅子取りゲームで椅子を失ったものは
雇用の流動化の名の下に
永遠に椅子の周りを周り続け
短期的に主人を失った椅子を温めるチャンスに
一縷の望みを繋ぐことになるのだ
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貧困に沈むものたちは
自己責任の結果と切り捨てられ
街には困窮した老人たちがゾンビのように群れ歩くのだ