前回までの記事で父の闘病記は終わりましたが、今回は病気になった父にやって良かった事、やっておけば良かった事をまとめて書いておきたいと思います。
●手紙を書く
→よく、亡くなってからや亡くなる寸前にたくさんの感謝を伝えたりしますが、私は生きているうちに伝えたいと思い、3回ほど父宛に手紙を書きました。
父の娘で本当に良かった。
病と闘う父を尊敬します。
これからもたくさんの生き様を見せてもらうんだから、まだまだ生きてよ!などなど。
うちの息子が殴り書きしてアンパンマンなどのシールを貼った手紙も何度か届けました。
目を細めて喜んでいましたね。
私が書いた最初の手紙は母と読んで涙したそうです。
●家族写真を撮る
→これは、父本人から肺炎になる前の元気な時に家族全員で写真を撮っておきたいと言われていました。
しかし、兄2人は大阪にいるのでなかなか全員揃っての写真は撮れず、叶えてあげられないかな…と思っていたんですが、急遽父のお別れの時が近いですと言われ、家族全員集まった時に病室で父を囲んで撮りました。
父もほんのり笑っているような写真が撮れて、まだ手を握ったりして会話ができていた時だったので、喜んでくれたと思います。
●感謝を伝える
→これはたくさんの言葉で伝えることができて良かったと思っています。
亡くなる前にも亡くなる直前にも亡くなってからもたくさん伝えました。
私は亡くなる前日の夜に泣きじゃくりながら、ずっと家族だよー!まだまだ生きてよー!おかん1人にしちゃだめだよー!などたくさん伝えました。
次の日の昼に亡くなる父が前日の夜に力強く母の手を握って反応してくれたんです。
その言葉たちを胸に旅立ったんだと思うと、私の後悔も少しだけ救われました。
●手を握る、背中や足をさする
→やっぱり人の温もりって他に勝るものないと思います。温かさや安心感をお互いに与えられると思うので。
●清拭
→これは基本的に看護師さんがしてくれるのですが、父はまだ自力で立ったり出来るうちは看護師さんの清拭を嫌がりました。
自分でお風呂に入るか母の清拭以外は受け付けませんでした。
なので、母が行けず私が行った時に頼まれましたが、初めての父の清拭に戸惑いはしましたが、自分の親の清拭は人生で数えるほどないと思うので、私はやれて良かったと思っています。
●懐かしの大好きな曲を聴かせてあげる
→まだ体を起こして話ができる時に、父の十八番の曲を聴かせてあげました。
思い出が蘇ったのか、涙を流していましたね。
そんな父を見て私も泣きました。
●昔の若かりし頃のアルバムを見せる
→母が持ってきていたのですが、結婚前の写真とか青春時代の写真、子供ができてから勤めていた会社の頃の写真などたくさん一緒に見ました。
いろんな思い出の話をしたり、自慢げにたくさん話をしてくれたのはすごく嬉しかったです。
こんな事も病気にならなかったらしてなかったと思うので、一緒に見れて良かったです。
次に、やっておけば良かったと思うこと
●とにかく親孝行
→これは本当にとにかくやっておけば良かった。 何も無駄になることはない。明日でいいやは通用しないなと痛感しました。
きっとやってもやっても足りないんだろうけど、それでもまたやればいい、時間の許す限り親孝行はやるべきです。
なんでもいい。お茶を出したりお菓子を買って行ったり、なんでもいいんです。
ほんの小さなことでも親が喜ぶことは全部した方がいいです。
●ご飯を食べに行く
→親孝行に通じるものがありますが、私は父がまだ全然元気な頃に、塩釜の美味しいお寿司屋さんに両親を連れて行ってご馳走してあげたいなと思ってその話をしたんですが、父はまだそんな急がなくていいよ!もう少しゆっくりしてからで!と言ってなかなか行かなかったんです。
そしたら、みるみるうちに抗がん剤の副作用で5分座ってるのも疲れるくらい体が弱くなっていってしまい、ついに肺炎で入院してしまいました…。
こんなことになるなら、本当に無理にでも連れて行けば良かったと後悔しまくってます。
特に父は肺炎で入院してから何も食べられなかったので…。
●旅行に行く
→これも、上記と一緒です。
最後の抗がん剤の治療にあまり効果が見られないなら、全ての治療をやめて自由に生きる!温泉行って美味いもの食って…と言っていた矢先に肺炎になり、その全ての願いが叶わなくなったので、贅沢は後にとっておいてもいいことないんだなと思いました。
元気なうちに、まだまだ早いと思っても贅沢はたくさんさせてあげて下さい。
病気になると、後から、とか、明日でも大丈夫、は全く通用しなくなります。
できる時にできる事をした方がいいです。
●バーベキューをする
夏前にうちの庭でバーベキューする時おいでね!と誘った時があって、その時父は、おぅ!その時は呼んでよ!楽しみにしてる!と言っていました。
しかし、週末に限って悪天候もありなかなかバーベキューを出来ずにいたら、入院…
一度もバーベキューを出来ずに旅立ってしまいました。少しお天気悪い日でも雨さえ降らなければやっておけば良かったなと後悔しています。
ざっとこんな感じですが、もっと細かいことを言ったらたくさんの後悔があります。
もっとたくさん小さなことでも大きなことでもやっておけば良かった、やって良かったことがあります。
人それぞれ家族の考えや家庭環境もあるので、全ての方に当てはまるわけではありませんが、病気の家族に寄り添うこと、病気と闘う本人の気持ちに近づく事、安心感を与える事、これってすごく大事な事だと思います。
ただでさえ病気になって不安に押しつぶされそうになっているので…。
安らかに眠れることは、それ以前の行いも関係してくると、病気の父を見て改めて感じました。
それでもまだまだ父は安らかに眠れたかは分かりません。
もっとして欲しいことたくさんあったと思います。
無念を滲ませながら逝ったと思います。
でも、残りの2週間、毎日父の元へ通い、手を握り、体をさすり話しかけ、私たちや孫たちの声を聞かせて過ごせた事は自己満足かもしれませんが、父も安心でき私たちもかけがえのない時間だったと思っています。
今でも病室に父がいるようで会いに行きたくなります。
でも現実的にはもうどこにもいなくて…。
何かをしてあげたくても
もうしてあげる事はできなくて…
なので、この記事を残して少しでも後悔のない看病をして欲しいと、今現在看病されてる方に伝わればいいなと思います。
今は疲労困憊で大変かもしれませんが、必ずお別れは来ます。
今だけ、本人のわがままを受け止めてあげてください。
いつか話せなくなり、問いかけにも反応しなくなったら、本当に寂しくなります。
そんな日が訪れる前にたくさんの笑顔と愛情で包んであげて下さい。
そして病棟の看護師さんにも甘えて下さいね。
決して1人で頑張りすぎないように。。。
