携帯を開くと関心のあること
興味のあることがいっぱい出てきて
時間を忘れる
マンガを読んだり 音楽を聴いて
動画を見て 調べて 買って 売って
忙しい！
でも 携帯を閉じて歩いてみると
普段考えてたらことをもう一度
自分の頭で整理する
内なる自分の声を聞いてみる
率直な思いを したいことを思い浮かべる
するとやっと本当の自分に会える気がする
携帯で得たことってすぐに忘れてしまう
電車に乗るといかに自分が携帯に
依存してるか分かる
席に座るとずっと携帯さわってるもんね
携帯がない頃は辺りを見たり
景色を見たり 人がしゃべってる会話を聞いたり
してたのに
今はみんな携帯を見て好き放題
自分のしたいことをしてる
それが悪いことじゃないけど
共通言語がなくなりつつある
みんなテレビ見て 学校で職場で
昨日あれ見たとかの会話がないから
話が合わなくて困ったとテレビ世代のおじさんは
嘆いていた
携帯がなくても生きていけるのに
携帯ばっかり見てる
最近は 携帯を閉じて 本を読んだり
バイクで走ってみたりしてみると
感覚が蘇ってくる気がする
若い頃はカネがなくても楽しいことが
いっぱいあった
でも今は
別に借金もしてないのに
働いてばかり 何か追われるように
贅沢な食事も酒を飲むのも
限度があるのに
限度がないように限界が存在しないように
ひたすら働いて擦り切れてる
コンビニで白髪まじりの疲れた顔したおじさんが
ふらふらとトイレへ歩いていた
すごく辛そうだ そしてそれを気にかけては
いけないような切迫感が彼を包んでいた
何をそんなに働かなくてはいけないのか
休みもなく 遊ぶこともなく
白髪まじりで染める余裕もなくして
カネがなくちゃ カネがなくちゃ
重いカラダを引きずり働き続けている
その先に何があるのか
急にバカらしくなる
それが自分の姿だと気付く
自己実現 快楽主義 勝者になる為
誰が見てる 誰が為 何のためにか分からない
資本主義の胴元が笑ってる
奴隷を作って 働かせろ！
税金を取って 消費を増やして 欲望を叶えろ
止まることなく際限なく経済を回し続けろ
人の意思も関係なく カネの都合 資本家の都合
政治家の都合 雇い主の都合 家族の都合
経団連の都合 アメリカの都合
ウォール街の都合
自分の意思なんて健康なんて知ったこっちゃねー
働け働け 死物狂いで働け
利益を増やせ 効率性を上げろ 経費を落とせ
渦の中にいても何も分からない
携帯を閉じて 自分を見つめて 客観視すれば
何かが違うことが分かる
自分の人生 押されて流されて走らされて
生きていくのが人生か？
ある程度の都合は聞くけど
自分を失くすまでなんてゴメンだ
そんなことを思うのに
何かが 柔らかく確実に手足を奪う
カネの為か
すべてを捨てて働いてしまう
原始的な生活をすれば カネから逃れられるか
そんなことをふと思う今日この頃