スタンフォードでの出産記録

スタンフォードでの出産記録

慣れない海外での出産記録です。

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陣痛かも とお腹が痛くなったとき
まず身支度と同時に炊飯器のご飯でおにぎりを作りました。

何しろアメリカですから病院食だって当然パンがメインだと思うけど

「日本人が勝負の時(出産)にパンなんて食えるか~!」

って思いません?
でこの時たまたま炊飯器にご飯がたくさん残っていたので大きめのおにぎり3個握れました。

出産は夕方で出産を終えて病室に行ってまず1個。夜中に授乳しながら1個。朝早く(5時前くらい)に1個。

病院では
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このようなメニューを渡されて好きなものを頼んでいいわよ と言われるんだけど入院費用を気にしている身としてはそんなにおいしくなさそうなお食事を頼んで高額な請求されたらどうしよう...というのも気になるしそもそもそんなに食べたい感じなものがありません。

とりあえず無難そうなサンドイッチを頼んで(パンだけど)届いた品を見て感想
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おにぎり持ってきてよかった~!!!

そんなわけで入院食にはまったく期待できそうになかったのでパパに
「おにぎり握ってきてね! それからお菓子ももってきて!」 とお願いして二日目も乗り越えたのでした。

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二日目に頼んだチキンとご飯 こんなごはんで足りるか! と思ったけどおにぎりがあるから安心♪

隣のベットのお母さんは夜中に相当お腹がへったようで旦那さんになんか食べ物を探しに行ってもらってました。 私はおにぎりがあるから本当によかったです!

というわけでとにかくアメリカの病院食は期待できないのでおにぎりを作っていくことをお勧めします! 

出産してお腹へってるなんて本当にシャレになりませんわ。
赤ちゃんが無事に誕生すると
会う人会う人全員に「Congratulations!」と言われ「センキュー センキュー」言いながら
移動式ベットに乗せられ退場します。

途中で赤ちゃんは計測やらお世話があるからと一時的に預かられて私だけ病室に向かいます。

病室の説明を受けて旦那と話していると看護師さんが血圧測ったり体温はかったり...
そして水をでっかいボトルで渡されて一日2リットル飲んでね と告げられます。
で、トイレで自力でおしっこを300ccしなきゃだめよ 
と言われるんだけど出産前にカテーテルを入れられてたくさん尿をとられてから本当にでない。
とにかく必死で水を飲むんだけどなかなか尿として貯まらない。

栄養の点滴みたいなのが出産のときからずっとささってるんだけどそれが痛くて痛くて
出産があんまり痛くなかったからそれがひどく痛く感じました。

夜になると赤ちゃんが連れてこられて「なんか質問あったらよんでね~」とすぐ放置

私は三人目だからまぁいいけどこれが一人目だったらパニックじゃないかな...
おむつの替え方とかおっぱいのあげ方とかゲップのさせ方とかこの場では教えてくれないんだなぁ
まぁ知ってるからいいけど。


あとから聞いたのですがこちらでは事前に夫婦揃って両親学級に行くのが当然らしく
しかも有料で200ドルとかけっこうお高い値段をみんな払って勉強してくるらしいです。
三人目でよかった~

一日目は麻酔のせいか赤ちゃんはほとんど寝ていてパパも夜まで待機してくれていたので
おむつ変えなどはほとんどやってくれて私はでないおっぱいを吸わせながら休むことができました。
(でもずっと点滴がいたかった)

おしっこがでないとカテーテルを突っ込んで尿をとるとおどされて
時間がかかってもでないので膀胱スキャンで(勝手に命名)
今どのくらい膀胱に尿がたまってるかをチェックされていたのですが
夜中には自力で排出することができました。
何しろ今回は股が裂けていないので座ったりトイレに行くのも全然楽ちんで問題なし
問題は点滴の針が痛いことと背中の麻酔の後が痛いこと。
早く点滴取りたいなぁと ずっと願いながら一日目は寝ました。
麻酔科医の先生が
「5分~10分くらいで麻酔が効いてくるでしょう」
と言った通り次の次の陣痛の時に

陣痛が来るのは分かってるんだけど
「来る来る来る~ あ でもちょっと軽くなった」
といきなり陣痛の痛みも少し和らいで 
しかも長さが劇的に短くなります。

でもその後もけっこう痛がっていたので麻酔をちょっと追加して入れてもらったら
すっごく楽になった 陣痛がくるのはわかるけどほとんど痛くない
無痛すごい! すごいんだー! 痛くないー! と叫びたい感じ。

麻酔が効いてる分股下の感覚は薄くなっていて足にちょっと力が入らない感じ

そこでナースが
「ピッピーとりますね~♪」
とカテーテルを入れて尿をとるんだけどほとんど感覚なかった。

でその間にも陣痛はどんどん進んでいて感覚は短くなり
先生は子宮口の開き具合を見て

そうねぇ5時くらいに産まれそうだから5時くらいにまた来るわね と部屋をでていきほっとかれます。
(その時4時45分くらい)

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産む直前の写真 陣痛が痛くないのでピースをして余裕をアピール
時間は5時3分

その後先生とナースもスタンバイして出産本番!

「Do you remember how to push? いきみ方覚えてる?」

「I think so」

「じゃあ陣痛が来たら息を大きくすってすぐに10秒いきみ続けて吐いて また繰り返す OK?」

「OK!」

痛くないけどいきむ感覚はちゃんと残ってた。
先生の
「PUSH!」
という掛け声で大きく息をすって10秒いきんでると赤ちゃんがでてくる感触までわかる!!!
すぐに息を吐いて
「PUSH!」
10秒間苦しいけど赤ちゃんでてる!
「頭が出てきたわよ PUSH!」
ん? なんかスルッと出たのが感じる

と思ったら赤ちゃんが「おぎゃ~っ!」と出てた!
顔をくしゃくしゃにして手と足を大きく広げて泣いていた。

今回出産三回目だけどこんなに赤ちゃんんがでてくるのを実感できたのは初めてでした。

今までは陣痛の痛みで何が何だかわからないうちにいきんで出産してた。
無痛にすると痛くないのはもちろんいいんだけど 
それより何より出産する瞬間をきっちり体感できるのが最高でした。
(それからきちんといきめたから今まで避けていた股が避けなくて後にくる股の痛みが全然なかった。)

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その後赤ちゃんがナースの計測にわたって「はい」と渡されたらグルグル巻きのミノムシみたいになってて笑ってしまった。

赤ちゃんは 17時12分誕生 3540gの元気な女の子でした。
まずは2階に連れていってもらい受付

名前と予定日をつげ担当医はドクターホン先生 などを告げると
小部屋に通されます。

カーテンをされ着替えを渡され全部脱ぐように言われ着替えたら
血圧測定しながらお腹にもセンサーをつけられ陣痛の様子をみます。
その時点で陣痛は7分おきですが痛みがかなり強くなってきました。
子宮口のチェックもされ5cm けっこう早いかも...

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始めに通された部屋
ここで着替えをして血圧や陣痛の具合など様子を見る


ナースは
「三人目で予定日過ぎてて子宮口も開いてきてるしもう間違いなく今日出産ね!」

と陣痛に太鼓判を押してくれたので

「よし今日出産できるぞ~」 と気合が入ります。

でも陣痛が来ると急に弱気になって

「あれ?陣痛って結構やっぱり痛いかも...」

と陣痛の痛みを思いだしてきて恐怖も感じます。
が、もうやるしかないのです。


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そしてしばらくその部屋で陣痛の様子を見ていたら
今度は本当の分娩室みたいなところに通されベットに寝かされます。

担当のホン先生は「今日来たわね~」と挨拶してくれたけど
まだしばらく陣痛だろうと思ったのか部屋を出たり入ったり忙しそうでした

担当してくれるナースは優しいベテランな感じの人でした。

質問に答えるたびに

「fantastic!」「beautiful!」「lovely!」

といった感嘆詞で気持ちよく相槌をうってくれてとにかく優しい。

あ~この人が担当みたいでよかった~ と思いながら陣痛に苦しんでると
麻酔科医が登場です。

(当初自宅出産を希望していたくせに 
やっぱり路線変更して「郷に入れば郷に従え」 ということで
アメリカで主流の無痛分娩を選択していたのでした。)


「今からあなたにする麻酔の説明をします ...英語わかる?」

「えっと... 大体 分かるかも...」(自信超ない)

「ちゃんと麻酔の説明を理解してもらわなくちゃダメです。通訳呼んで!」

と通訳を手配し始め直接の通訳がいないので電話の通訳を介します。

(その間も陣痛は常に来てるんだけどね)

麻酔科医の説明は簡単に言うと以下の2つ

1.麻酔のメリットとデメリット
2.麻酔のやりかた でした

一応無痛分娩の危険性とかは事前にネットで調べていたので
その辺りの英語の説明も多分あれを言ってるんだろうなぁ 
と分かったけど通訳の人がいるのでイチイチ通訳を介しながら「OK」と麻酔科医の目を見て
「わかったよ」アピールをしてさっさと説明が終わることを祈りながら陣痛をやり過ごします。

やっと説明が終わり英語のCの文字のように丸くなって背中に針を刺します。

ってこの作業をさっきの麻酔科医ではなく、
横にいた研修医みたいな若い女性が担当したからうまくいかない。

さっき説明してくれた麻酔科医の先生はその人は見てるだけ。
針をさして「プレッシャー!」って叫ばれて変な圧がかかるんだけどめっちゃ痛いし入ってる気がしないし陣痛は来るしなんなんこれ??? といい加減辛くなってきたところで選手交代。

麻酔科医の先生がやったらすんなりできたみたい。
(私は背中ごしだからよくわからないけどとにかくこの作業がけっこう痛かった)


Cの文字の格好もけっこう辛くて... 
だって妊婦で腹はでかいし陣痛はきてるのに
お腹を抱えるように丸くなった体勢を要求されて 
そんでもって痛い注射されるんだから
なんだか以外に麻酔って大変なのね。

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ちょっと生々しいので小さい画像で
背中にカテーテルみたいなのが入って麻酔を入れています。


※陣痛室で旦那に「陣痛なう って 私の携帯で呟いてよ」とか
「ブログにのせるから背中の写真撮ってよ」とか陣痛間もしきりに旦那に指示してました。

つづく
予定日を過ぎてみなさんに気にかけてもらった分
自分でもいつかないつかな と不安で出歩けない日々でした。

主治医の先生が
「私がいるのは水曜だから水曜にいらっしゃい」 
と言っていたので、
「きっと先生がいる水曜に来る気がするんだ」
と身近な友達には冗談で伝えていました。

で水曜日。
本当にくるかも と思いながら午前中を過ごし 
うーんやっぱりとくになにもないか...今日の夕飯どうしよ

と考え始めたところに友達から電話で
「買物手伝おうか?」

「じゃあ近くのスーパーに車で一緒にいってもらってもいい?」

「OK じゃあ1時に前の通りで」

と約束をして支度をしよとしたとき 

あれ?おなか痛いかも...

でも前駆陣痛はこれまでも何度もあったし気のせいの気もする。
そして10分後くらい

やっぱり痛いかも...

この時の痛みはほんと軽い生理痛程度 
でも2回連続できたのがやっぱり気になるのでさきほどの友達に電話して
お買いものはちょっと保留にしてもらい様子をみてみる。

10分後 やっぱりお腹痛い。でも軽い。

更に10分後 やっぱり痛いかも でも大したことない。

そんなこんなで陣痛な可能性がどんどんあがってきた。
旦那様と周りの友達に陣痛かも と電話で伝えつつ
でもまだはっきり自信がなかったので 陣痛かも?
と不審がってるあい間にシャワーを浴び おにぎりを作り 身支度を整え
やっぱ陣痛じゃね? と思った1時間後家を出発。

子供達の着替えを友達に預け 旦那に電話し
車で旦那のラボまで一人ドライブ。

途中 陣痛が2度きて ウッ となりましたが ブレーキをふみつつ安全運転でなんとかラボ到着。
旦那に交代してもらいやっぱり陣痛だと思うから病院行っちゃって! とお願いして病院へゴー!

陣痛がない間は陣痛のことをすっかり忘れてしまうくらい普通だから
「あれ?間違いだったかも~」 とのんきになるのですが
陣痛が来ると汗がでる痛さになってきて 
「これって間違いないでしょ?」
で遠のいて
「さっき痛かったからそうだよなぁ???」
みたいな繰り返し

で、2回くらいの陣痛でもう病院に着きました。

病院に着いて受付で
えっとなんて言うんだっけ? 陣痛はlavor だから... なんつて悩んでると

「あんたらlavorの最中?」と向こうから言われ
「Yes!」
「じゃあ彼女に付いていって 車椅子必要?」
「まだいいです」

といいつつ陣痛が
「あーやっぱり痛い でも歩けるから大丈夫!」 

何故か車椅子を断固拒否してしまうのでした。

続く