(続き)
 私は、地球化学プログラムで計算される沈澱量を物質移行プログラムに反映させるように悪戦苦闘した。

 3月末で辞める者は、プログラミングが得意だったが、そんな彼でも、地球化学プログラムを解読するのは苦労していた。そんな地球化学プログラムを私が扱うのは大変なことだった。

 私の努力にもかかわらず、先行事例に類似した結果は得られず、報告書の締め切り日がどんどん近付いて来た

 上司は、締切日を間に合わせるために職場復帰して2カ月しか経っていない私に休日出勤を命じた。

 半病人を休日出勤させたにもかかわらず、思い通りに結果を出すことができずに、不完全燃焼の形で、その年度の仕事は終了した。

(続き)
 3月末に辞める者は、プログラミングが得意だった。
 そんな者が解決できなかった問題を、プログラミングが得意でなかった者が1ヵ月で解決せよという無理難題を上司から命令されたのも同然だった。

 私は、プログラムが計画していたとおりの機能を持っていると、報告書に書けるように、プログラムを修正しなければならなかった。

 物質移行プログラムは、問題なく動作することは、3月末までに辞める者によって確認されていた。

 このため、私は、物質移行プログラムに組み込まれた地球化学計算を実行する機能を検討して、修正を行うことにした。

 地球化学計算プログラムは、化学平衡状態における物質の温度を算出するものだった。
 つまり、化学平衡計算をするプログラムであった。

 地球化学プログラムは、溶液中の物質の濃度だけでなく、過飽和状態にある物質の沈殿も扱うことができた。

 物質移行プログラムでは、円筒座標の原点から2価のFeイオンが放出するようにプログラミングされていた。

 2価のFeイオンが溶液中に放出されると、溶液の化学平衡を達成させるために、別の化学種になったり、沈澱したりする。この結果、溶液中の2価のFeイオンの濃度は減少する。

 化学平衡計算した結果は、物質移行プログラムに引き渡されて、結果的に2価のFeイオンの空間分布が求められる、というものを開発していた。

 だから、先行事例と濃度が異なるということは、プログラムにおいて地球化学プリグラムとの連結方法に不具合があると考えられた。

(続く)

(続き)
 彼が仕事を丸投げした時物質拡散と地球化学プリグラムのプログラムの連結作業はうまくいっていなかった

 自分達の仕事では、1次元の体系ではなく、円筒座標系扱うことにしたところが特色であった。

 3月までに辞める者は、物質移動と地球化学プログラムを連結した。そして、計算結果を先行事例である1次元系での結果と比較した。

 先行事例での物質の分布と、新たに開発したプログラムで算出した物質の分布結果は大きく異なった。

 3月末で辞める者は、先行事例と一致しないので、大いに困り、私に地球化学プログラムの仕組みについて、いろいろ聞いてきた。

 彼は、私から地球化学プログラムの仕組みについて聞いて、彼が作成したプログラムの問題点を洗い出して修正したようだったが、それでも先行事例の結果と大きく異なった。

 彼が作成したプログラムが、未だ先行事例と同様の傾向を示さない状態で、つまり、彼が解決できなかった状態で、私は問題を丸投げされた。

(続く)