まったく嫌になってしまいます
勇(ジョンジジ)には困ったものです
今日は蝶が13年間乗っていたワゴンアールを手放す日だったのですが
朝から五月(ジョンイル)も勇も射ないので
これ幸いと思っていたのですが
三時ごろ二人揃って帰って来ました
そして少しすると車屋さんがワゴンアールを引き取りに
大きな何て言うんだろう?
分かんないけど? 車を乗せるトラックみたいなやつで
やってきました
今日は吹雪で風が冷たいです
それにもかかわらず勇は何処で見ていたのか
何時の間にか家から飛び出て来たのです
しかもジャンバーまでシッカリ着て
ハッキリ言って勇には関係ないだろ
そして遠くから蝶に
「車買ったのか」
蝶は聞えていないふりをして車の方にズンズン歩いて行きました
そして車屋さんと蝶の話を聞いているのです
終いにはトラックみたいなのに近づいて車が乗せられるのを見ているのです
直ぐ側で
ハッキリ言って嫌です
車屋さんも勇に軽くお辞儀はしていたが
このジジこの寒い中馬鹿じゃないかと思ったに違いない
とても嫌なので勇を小声で呼びました
そして
「父さん恥ずかしいから
そんな所に立って見ているんじゃない」
言ってしまった
その後に
「寒いから家に入ってなよ」
珍しく素直に家に入って行った
でも奴の事だから
「怒られた」
とか
「邪魔にされた」
とか
言っているにちがいない
ずっと前も
「・・・言われたから」
と言いふらしていた
奴はそういう男だ
女々しい
でもその様子を見ていた人物が射た
隣のジジだ
つのだひろにソックリだ
早速自分の車に物を取りに来たフリ
をして隣の家から出て来た
如何して田舎者は人の事が気になるのだろうか
ヒマなのだろうか
それはともかく
いくらボロになったとはいえ
ワゴンアールを手放すのは一寸寂しい
主人より付き合いが長い
色んな思い出が有る
ドナドナの気分だ
でも仕方がない
バイバイ