こんばんは三日月



今回は、ちょっとしんみりとした記事を…。




今日のことです。


私の病棟に1年くらいいた患者さん、仮にAさんとします。

私の担当していた患者さんです。


年は若いんだけど、交通事故から頸椎損傷で寝たきりになってしまった方です。


いろんな疾患が複合していたのでなかなか病状が安定しなくてどこにも行けなかったんですが、


ここ最近は安定していたので、療養病棟に行くことになりました。




もう1人の私の担当患者さんがいます。Bさんとします。


この方は肝不全の末期の方です。


アンモニアやビリルビンの数値が悪くなっていて、昨日あたりから意識レベルもだんだん低下。

そろそろ昏睡に入るかな?といった感じでした。


ご家族とも相談の上、何もしないで自然の経過を辿ることにしていました。



このお2人、AさんBさんは近い親戚でした。


私が知ったのは、かなり後になってからです。


Bさんが徘徊していた頃、忙しくていなかなか病院に来られなかったBさんのご家族に代わり、

Aさんのご家族が一緒に見ていて下さいました。


Aさんと一緒にTVを見たり、Bさんが好きな果物を買ってきて下さったり、

お互いに励ましあったりされていました。


Aさんは気管切開していてお話はできないし、

Bさんも肝不全の他に、高次脳機能障害もあったりして、

そんなにコミュニケーションがとれていたわけではありませんが、


寝たきりで動かないAさんの手をBさんが握っている、そんな光景を何度も見ました。


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今日、Aさんは療養病棟へ行く日。


準備をし、時間になったので移動を始めた時に、Aさんのご家族が、

Bさんに会わせてあげたい」と言われました。


Bさんの状態が悪くなっていたことを、Aさんにも知らせていたのでしょう。


個室にいたBさんの病室にAさんのベッドを入れました。


狭い個室なのでベッドが2台になるといっぱいです。


Bさんのご親戚も何人か面会に来ていて、看護師含めて部屋の中はぎゅうぎゅうでしたが、


自力体動のできないAさんの体を横に向け、硬縮していた腕を可能な限りBさんのほうへ引き寄せて、


Bさんの手を伸ばし、Aさんの手をつなぎました。


Aさんは、Bさんの様子を見て涙していました。


Aさんは言葉を発することはできないんだけど、視聴覚は保たれています。


いろんな思いがあったのでしょうね。



この光景を見ていたBさんのご家族・親戚の方々、

Aさんのご家族、


皆さんが泣きながら、「会えてよかったね、Aさんも頑張れ」と激励されていました。


Bさんのご家族・ご親戚の方からは、会わせてもらって良かったと言って下さいましたが、


Aさんのご家族がそう言って下さらなければ実現しないものでした。


Bさんにも、Aさんの手の感触が伝わっていたらいいな。


私たち看護師も、ちょっとホロリとした今日の出来事でした。