高校二年のときの

くものはなし

部活のあと

二人の友達と
なにか暇つぶししたくて

屋上に登ることになった。

高校の屋上はもちろん
解放されてはいない。

だから
4階の男子便所の窓から
柵までジャンプして登った。

今考えれば、良く生きてたなぁ。

屋上でらやることも
別に決めてなかったので

とりあえず
ぼーっと
くもを眺めた。

いつもの2階の教室から
10メートルくらいしか変わらないのに

人生で一番近い
くもを見た。

驚くほど近いくも。

すごかったなぁ。

そんで
屋上にいた証拠をなにか残したくて
ガレキで自分達の名前を彫った。

でも三日後にたまたま

壁の塗り替えで
名前は消えてしまった。

悲しくはなかったけど、
なんだか
もやもやしたなぁ。

たぶん
秘密基地が壊された気分だったんだと思う。


ふと思い出した。
くものはなし。


久石譲の音楽は
耳に染みて
心に染みる。

懐かしい記憶に触れる。
懐かしい記憶に色をつけ、

忘れていた自分に教えてくれる。
その色を知ると行きたくなる。
でも行けません。

だから代わりに感動するのだと思う。


iPhoneからの投稿
父さんなぁ、その時
神様にどうすれば良いのですか?
って聞いたらすぐ答えが返ってきたんだ。
自分で考えろって。




伊坂幸太郎の
重力ピエロ




主人公のお父さんの言葉です。


とても好きです。
始めて聞いたとき、
キュンとしましたとさ。