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令和元年度から令和2年度にかけて、保存修復工事が実施された、旧農林省蚕糸試験場日野桑園第一蚕室(通称:桑ハウス)の見学会に参加させていただきました。

 

桑ハウスは、平成29年度には、日野市として初めての「国登録有形文化財」として登録されており、日野市にとって、とても貴重な宝物となっています。


少し歴史的な部分について触れたいと思いますが、資料によりますと、まず、昭和3年当時に、仲田の地域に蚕糸試験場と、付属の日野桑園が出来たということ。かつて、この日野桑園には、庁舎と第一から第六までの蚕室(さんしつ)があり、当時ここで桑や蚕の品種改良や優良品種の育成など、さまざまな研究が行われていたそうです。


また、敷地内には他に職員の宿舎や寮もあり、最も盛んだった頃には、100 名近い人たちが働いていたと言われています。その後、機構改革により、昭和 55 年に蚕糸試験場が筑波(茨城県つくば市)に移転するのにともない、日野桑園も閉鎖され筑波に移転されました。


現在の仲田小学校、市民の森ふれあいホール、市民の森陸上競技場、隣接するマンション、そして仲田の森蚕糸公園の全ては旧農林省蚕糸試験場日野桑園の跡地ということ。そうしたこれまでの歴史のなかで、唯一残った当時の建物である第一蚕室(さんしつ)が国の登録有形文化財に登録されています。
 

今回実施された保存修復工事は95%以上が市内事業者による施工。国登録有形文化財である日野市の宝として、質の高い修復が実現されました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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