明日香散策は、昨日の続きです。
本当の目的は、稲渕の案山子ロードを楽しみ乍ら歩くことだったのです。
だから私にとっては、随分早く行動したつもりだったのですが、なんと、なんと悲しいことには稲渕に着いてみれば、
いつもの駐車場所は、禁止標識で囲まれています。
路側には延々と駐車の列です。
最終の所まで行ってみましたが、そこから歩いて案山子ロードに行きつくまでに、ストック頼りの足は、きっとダウンしてしまうに違いないと、道路幅の広いところで、Uターンして残念ながらバックしました。
足が達者な時には何度かこのくらいは平気で歩いたのにと、今は車に頼っている自分が悲しくなってしまいました。
またいい時期を見て出直すことにしました。
さて嘆いてばかりでは、今日1日が無駄になってしまうと、来る時に左の窓から目に入った白い蕎麦畑に立ち寄ることにしました。




高松塚歴史公園からなだらかに上るカーブの歩道は、野の花や田に遊ぶシラサギ、低く飛ぶ赤とんぼの群れなど、
みんな目を楽しませてくれます。
緩やかな坂を登り切って暫くしますと、そんなに広い田圃ではないのですが、白い絨毯のような蕎麦畑が
「よく来たね」
とでも言うように、すっかり晴れた秋の明日香の空の下に白い線をなしていました。
畦道の彼岸花の赤と、
土手の緑と、
蕎麦の白い朧な線が、
秋の明日香の風物詩として、この風景をうんと楽しみました。

草刈り機を持って、農道を歩く女性が、蕎麦の花と彼岸花の光景と相まって、とても好きな農村風景になっています。

一番上の蕎麦畑から、畑を見下ろすような位置にある、瓦屋根・白壁の家屋はこの地方によく見られる
地域の形態を壊さないような日本建築でしょう。



家を出る時の五條の空は、灰色の重たい空でしたが、ここ来ますと、澄んだ空気がそのまま空に漂うように真っ青な空が広がってきました。
みんな みんな、明日香の今日の空は美しいと、流れる薄い雲にさえ、明日香の風が流れているみたいです。

青空の下のこんもりとした森は、天武・持統天皇陵です。
天武天皇の皇后であった持統天皇は、天皇として初めて火葬だったと 下の説明板にあります。



この日は、午後から地方の文化祭を見に行く予定がありましたので、案山子ロードは歩けなかったのですが、
十分満足した飛鳥路の散策ができました。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
10年前の9月の思い出を綴りました。この日から何度か蕎麦畑の傍を通りましたが、白い花はなく、稲田になっていました。
🌾🌾🌾🌾🌾