「 もしもし、、、

ほんとーにご無沙汰、

してます。」

何十年ぶりに受話器から

聞こえる声。

え!⁉️ もしや、、、


「お母さんが亡くなられたって

本当ー?」

その声は!!

「 え⁉️おばちゃーーん!!」


「聞いてビックリしたわー。

また、寂しくなるわ~。。。」


一気にタイムスリップ!

幼い子が

大きな腕の中で包まれて

泣くように、

泪が溢れ出しました。


懐かしさと、

嬉しさと、

悲しさが混ざり混ざって、

どちらも

ボロボロ。。。ボロボロ。。。

涙が止まらない。


幼なじみのお家の

おばちゃんからでした。


その頃珍しい

大きな大きな洋館お屋敷の中を

チビは堂々と走り回り、

飛び跳ね、

チャンバラごっこをし、

お庭は探検隊。

お姑さんもいらしたのに、

なんてご迷惑かけたこと。。。

「 よく思い出していたんです。

小さい頃、

ほんとによく遊ばせていただいて、

ありがとうございました。」

と言うと、

「そんなこと言ってもらえて、

嬉しいわ。」



こんな歳になってから

こんな時に、

お礼を初めていうなんて(笑)。

なんなんでしょう、

初めて味わうこの感動。。。

直ぐにでも会いに行きたくなるような、

恋しい思いに

受話器を置いてからも、

泪がとまりません。

お一人で過ごされているとのこと、

80歳こえられたころでしょうか。

ありがとう。

おばちゃんに会う機会を

母が

つくってくれたのでございます。