The7th BALLET TRADITION
お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
二度の延期を経てようやく幕が開いて、皆さんに観ていただけたことが本当に奇跡のように嬉しいです。
心から感謝を申し上げます。
写真は私(ミルタ)のお墓。
撤収される前に引き留めて撮らせていただきました✨
ここからは私の日記になります(長文です)⬇️
コロナにより一年半ぶりとなった舞台。昔からジャンプが苦手、体力に自信がない私には絶対に踊れないと思っていたミルタという大役をいただき本当に本当に緊張しました。
この人がミルタで大丈夫か?って誰もが思っているのではないかというほど出来が悪く、『私なんか辞退して他の子にやってもらったほうが良いのかも😭』なんてところまで何度も考えてしまったにもかかわらず、志のぶさんは私にミルタのチャンスをくれただけでなく、信じてくれたこと、本当に感謝しかありません。
それにも関わらず二週間前には捻挫💦
一週間ほど痛みが引かず思いどおりに練習ができなかったのですが、不思議なことにこれがきっかけで、焦っていた気持ちが冷静になれたこともありました。
私が満足する舞台ではなく、観てくださるお客様に感動してもらえる舞台にしたい。そのためには物語の後半を進める役をしっかり果たさないといけない。なんとしてもミルタになりたい一心でした。
自分が楽しく踊っていれば観ている人も楽しくなれる。
この言葉をモットーにしてましたが、ミルタはこのとおりにいかない。
なぜなら楽しく踊れないからです(笑)
無表情で表現をすることの難しさを知ったと同時に、真の表現について凄く考えることができました。
自分のメンタルの弱さが踊りに出ることでミルタになかなかなれなかったり、ふとした動きがジゼルのよう見えてしまったり。
アドバイスをいただいたり、いろんな人の動画を観ても掴めそうで掴めないミルタ。最後の3日間はあえて動画を撮ることも見ることもやめ、ひたすら想像して、本番の舞台に立ちました。
本番後『楽しかった?』と聞かれたとき『楽しかった』と返せない自分がいました。
志のぶさんが、それぞれの物語を作っていいと言うお話をされたとき、私なりにミルタの物語を考えてみました。
ミルタもかつては愛し愛されていたのに裏切られて自ら命を絶ち(私の勝手な設定です)自分の墓にあるユリを持ったときはかつては愛し愛されていた記憶。投げ捨てるのは裏切られたこと。怒り妬み憎しみに満たされた私の感情には楽しむ隙間がなかったみたいです。
そして、とある方(めっちゃ尊敬するお方)からいただいた言葉『感情より状況を考える』がすごくヒントになりました。
楽しかった。という感想とは今回はちょっと違う感じで、感慨深かったという感想になるかなぁと思います。
あまりにも余裕が無く、自分のことに必死で、周りの皆の力になれることがなかったことがことが悔やまれるどころか、周りの皆が私をたくさんたくさん支えてくれました。
本当に本当に助けられました。
心からありがとうございました😭✨
バレエが大好きなダンサーが集まって一つの大作を作り上げることができて本当に幸せでした。
終わってしまったことが受け入れられないのか、まだ私の身体にミルタが残っている気分です。(そろそろ抜けてほしいw)
舞台は本当に年々怖さの増す場所です。でも、また立ちたいと思える場所だなぁと思えました。
本当に本当に大変な状況のなか公演を決行してくれてたくさんの愛とパワーをくださった志のぶさん、関係スタッフの皆さん、出演者の皆さん、ありがとうございました。
そして観に来てくださった皆さん本当にありがとうございました。
オンラインでは共有できない、お客様と出演者のバレエ愛が融合したあの空間が堪らなく幸せでした。
私はもう踊れないかと。と思っていた時期がありましたが、いや。もう少し頑張ると強く思えた今日。これからも努力し続けていきたいと思います。
こんな私が感動を与えられているのかは分からないですが、私はバレエを愛する志のぶさんやダンサー、お客様からたくさんの感動をいただきました。
たくさんの愛を込めて
ありがとうございました!!