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娘が大好きなバンドが 数年ぶりにアルバムを発売した
好きなのは知ってたから
買ってあげるから 予約していいよ
って言った

しかし…
元々の発売日は緊急事態宣言の真っ最中だったので
 予約したショップは休業になってしまい
入手したのは 営業再開してからだった

しかも その休業中に バンドの意向により
何かを修正だか 再録だかしたようで 発売日は延期された

数年ぶりだし 発売延期もしてたから
相当楽しみにしていたアルバムだったんだけど…


早速聴いた娘が
「せっかく買ってもらったのに言いづらいんだけど
ひとつも気に入った曲がなかった」
と 泣きながらあたしに電話してきた

そのバンドは 英語の歌詞が多く 曲調はハードな感じ
娘曰く「社会に中指立ててるような内容」の歌詞が多いらしい

それでも 和訳もちゃんと理解した上で ファンだった娘が…
ひとつも好きだと思える曲がない
と残念がっていた



あたしは
「そっか…待ちわびてたアルバムだったのに残念だったね。
でも ライブ化けする曲もあるかもしれないし 一ヶ月後に好きになる曲もあるかもしれない。
あなたが気に入らなくても そのバンドが今発信したいのは そういう内容だったんだよ。
共感しなくてもいいから そのアルバムを誇りをもって出したバンドの感覚や価値観を認めることは大事だよね⁈
自分の感覚と 他人の感覚が違うのは当たり前。
それって 人間関係と同じだよね。」

と 娘に言った

娘は
「今までも 同じようなことを言われてて わかった気になってた。でも 今本当に腑に落ちた。
過去に関わった中で 謝らなきゃいけない人がたくさんいる気がしてきた。」
と 言ってたので
あたしは
「後悔をするのは 悪いことじゃないから
そこから学んでいけば それでいいじゃない⁈
勉強になってよかったね。アルバム代はそれがわかったんだから ムダじゃないよ。」
と 笑って言ったら
娘から
「お母さんに産んで育ててもらってよかった」
と言われて 泣きそうになった



あたしは たくさん失敗してきて 後悔も山ほどしてきて
なんなら 今でもこれでいいのかと葛藤しながら生きてる

自分と他人が違うのは当たり前
考え方は人それぞれ
価値観や気持ちの違いを否定するんじゃなくて
「そういうこともあるんだな」って認める
尊重したり歩み寄ったりしながら
人と関わっていく



それが本当にできる人に
あたしはなりたいし
娘にも息子にもそうなってほしい


明日は あたしがアルバムを聴いてみよう
娘は
やっぱりこの曲いいかも…
なんて言い出すかもしれない