2010 J-League Div.1 第13節


G大阪 3 - 2 浦和


G大阪 : 宇佐美(遠藤)、OG、遠藤(イ・グノ)

浦和  : エジミウソン2




「遠藤は思ったんじゃないだろうか。ここにいてはいけない、と。極限の試合を経験してきた遠藤の目に、どう映ったのだろうか。今日の試合は。」


と書いたのがミッドウィークの試合後。


遠藤は自らのプレーで答えを出した。

これがワールドスタンダードだと。

俺について来い、と。


もう、凄すぎます。

解説の小倉さんも、「凄い・・・凄い・・・すーごい・・・しびれますね~」と。


パスミスも多く、燃え尽き症候群なのか、プレーのスピードのずれなのか、疲れがとれていないのか、いずれにしても本調子ではないと思ったが、宇佐美へのピンポイントのパスといい、オウンゴールを呼んだアウトサイドのテクニカルなパスといい、あの劇的な決勝ゴールといい、今年の天皇杯決勝を思い出すような千両役者ぶり。


特に、決勝ゴールの前の、一人かわしてぐいっと前に出るドリブルには、疲労困憊の中、ゴールを奪うぞという執念のようなものが見えました。

ガンバの中で一番勝とうという気合を見せていたのではないだろうか。


いまだ成長を続ける遠藤。世界を知るたびにぐっと大きくなる。ACL、CWC、WC・・・。

できればガンバでその成長を見続けたいと思うのは、サポの偽らざる気持ちだが・・・。

さて、どうなる?




採点です。

(SA・・・素晴らしい!! A・・・よくできました  B・・・ふつうです  C・・・もう少しがんばりましょう  D・・・もっと努力が必要です  E・・・目を覆いたくなるプレーでした)


藤ヶ谷 : B (失点は仕方が無い。ビッグセーブも見せる。)

安田 : D (左サイドを徹底的に突かれる。マークもつけずに右往左往。)

山口 : C (DFラインを統率できず。)

中澤 : C (エジミウソンのマークをはずし失点。)

加地 : C (得意の後ろ側トラップで相手に体を入れられファウルで止めてイエローカード。)

明神 : A (暑い夏にこの人の運動量と守備力が生きる。)

遠藤 : SA (前半は世界のスピードとのずれなのかイージーなパスミスが目立つ。しかしそこは千両役者。事実上の2アシストと超劇的な決勝ゴールで文句なしのMOM!格の違いを見せ付けた。)

橋本 : C (う~~ん、なんか印象ないんだよね。

ルーカス : D (レッドは厳しいかもしれないが、後ろからのスライディングは一歩間違えば相手に深刻なダメージを与えるため、厳しい判定も仕方が無い。ルーカスは長い足を利用したスライディングを多用するが、こういうケースや、かわされたら追いかけられないリスクもあることを考えるべき。ペットボトルを蹴るなどかなり激昂したので厳しいペナルティの可能性もあり。)

平井 :  (シュートを打つ場面で迷う。判断の遅さも見られた。ここを乗り切って欲しい。)

宇佐美 :  (平井とは対称的にシュートへの意欲が見られた。同点ゴールは落ち着いて右隅へ。ナイスゴールでした。)


イ・グノ : B (実力の片鱗を見せたと言うところか。スピード、突破力で浦和DFを慌てさせる。決勝ゴールへのアシストはよく遠藤を見ていた。遠藤の得意な右足へ丁寧に落としました。意外とポストプレーも上手い?

武井 : B (2人分走るミッションを与えられ出場。山田の退場でトップ下気味にあがり、決勝点は武井の左サイドからのクロスから。遠藤より喜んでいました。

高木 : D (守備固め、クロス対策で出場し、あっさりマークしていたエジミウソンにCKから同点ゴールを奪われる。劇的勝利の裏の立役者。



西野監督 : B (ルーカス退場で難しい采配を迫られた。実は2-1の場面で、遠藤はばてているので代えるべきと思ってました。ごめんなさい。)




波に乗ると言う意味では考えうる最高の勝ち方をしたガンバ。

しかし一方で、遠藤と言う存在があまりに巨大であることも明確になった。

そしてまだ成長を続けている。

遠藤はもっと俺について来いと言っている。

宇佐美も平井ももっと必死に喰らい突いてほしい。



来週は日産スタジアムに参戦します。

愛娘がいるのでナイターは避けてましたが、夏休みってことでいいことにします。

次はイ・グノと平井のゴールを期待します。



その前に・・・


明日は、シニアの公式戦。昼間です。熱中症に注意して頑張ります。