2010 AFC Champions League Group G 第5戦
G大阪 2 - 1 水原三星
ガンバの未来は明るい!そう思わせる劇的勝利でした。
未来って言ってるのは、2~3年先という意味もあるけど、今シーズンもそう。結果的に若手を抜擢せざるを得ない状況になっただけやんというところもあるが、このわくわく感が嬉しいじゃないですか!そう、この雰囲気は、イナ・ツネ・小島らのガンバボーイズ(当時の早野監督命名)達が勝ったり負けたりのイケイケサッカーをやっていた頃に似てる。
磐田戦の惨敗。大宮戦での快勝はしたけど主力のリタイア。選手達はかなり危機感を高めていたようです。まだ本調子ではないのは明らかだけど、勝利への執念みたいなものが感じられました。
結果がドローでも今シーズンのベストゲームだと思いましたが、まさかあんな結末が待っていたとは・・・!
地元大阪で韓国のシロモノ家電ライバルメーカーとの代理戦争。パナソニック幹部はかなり気分が良かったのでは?何せ本業では大きく差をつけられてるし。(まあ、見てないだろうなあ。)
とにかくこれで予選突破。昨シーズンは1試合残して1位突破を決め、最終戦で宇佐美が得点しました。あれから1年。今度は真に価値のある得点。確かに「持っている」のかも・・・。
さて、このまま1位通過すると、トーナメント1回戦はE組2位。これはE組最終戦で決まる。勝ったほうが2位。北京国安か川崎・・・・て、おい、また万博で川崎かよ。う~~~ん、2位の場合は城南一和。アウェーに強いってことになっているガンバはとしては、2位通過のほうがいいかも・・・。さてどうなりますやら・・・。
さて、試合を振り返ります。
スタメンは以下の通り。
宇佐美 大塚
二川
安田 武井 明神 加地
高木 山口 中澤
藤ヶ谷
禁断の3バック。3-5-2、というより、5-3-2。
若いツートップに二川がからむ3人で攻撃し、両翼は守備ありき。中盤底には、ゲームメークは得意としない武闘派の2人。
まさか3バックで来るとは思わなかったです。先日の磐田にボコボコにされたばかりだし。まあこれは3バックというより5バックで、守備ありきのボランチ2人を含み、7人で守って3人で攻める形。
山口のスタメンも驚きました。大宮戦のパフォーマンスは最悪だったし怪我の情報もあったから。僕の予想では、安田・高木・中澤・加地の4バック、CFにゼ。(ベンチにも入っていませんでした。)
二川。10番の誇りとプレゼンスを示しました。ものすごい存在感でした。格の違いを見せ付けました。勝因はフタの存在。そう言っても過言ではない。若い大塚、宇佐美の最高のお手本。
大塚OUT佐々木IN。
宇佐美 佐々木
二川
安田 武井 明神 加地
高木 山口 中澤
藤ヶ谷
こりゃあいわゆるゼロトップ!? 昨シーズンのUEFA CL決勝でバルセロナが見せた布陣、メッシをCFにおいたパターンのパクリ??いやいや、もう選手がおりまへん。
採点です。
(SA・・・素晴らしい!! A・・・よくできました B・・・ふつうです C・・・もう少しがんばりましょう D・・・もっと努力が必要です E・・・目を覆いたくなるプレーでした)
藤ヶ谷 : B (失点シーンに責任は無い。)
中澤 : C (闘志あふれるプレー。スピード不足も露呈したが。)
山口 : B (いいカバーリング。ビルドアップは不安定だったが。)
高木 : C (いきなりのドロップキック炸裂でレッドカードを覚悟しました。しかしガンバのCBはみんなスピードないな~。)
加地 : B (目の前の敵にやさしいパス。タッチライン沿いではなくタッチラインに向かってドリブルしそのままタッチを割る。珍プレーで盛り上げてくれました。国際試合では経験は貴重ですね。サッカー専門誌によると、岡田監督は菓子折りもって三顧の礼で代表復帰をお願いすべきだと書いていました。加地って評価高いんですね~。)
明神 : B (最後は足を引きずっていました。ナイスファイトです。)
武井 : B (走り回りくらいつき正確なパス。くさびは無かったけど。しかし整った顔立ちですね。ガンバらしくないです。)
安田 : B (いつになく慎重な守備。攻めあがりもいいタイミングだったがフリーであわてすぎ。)
二川 : SA+ (一人格の違いを見せ付けました。同点ゴールだけでなく、決勝点も二川のパスから。佐々木にパスを出す前の自分がパスを受けるときの何気ない、けれども一発でマークをはずすトラップが素晴らしい!試合終了後の厳しい顔つきが非常に印象的でした。)
宇佐美 : SA (1ゴール1アシスト。文句なし・・・と言いたいところですが、後半残り15分ぐらいは完全にバテてましたね。しかし最後の最後、ゴール前でダッシュした力の入れ方は、まさにインザーギ!消えたと思わせて大事なところでは手を抜かず。17歳で老獪なプレーぶり。いいことなのかどうか・・・。しかしサヨナラゴールを決め、すべてのガンバサポを大声で叫ばせたのでSAです。)
大塚 : B (意外と巧いポストワーク。自信を持ってプレーしていました。相手のユニホームを引きちぎる握力と肝っ玉の持ち主。)
佐々木 : A (あんなにぴたっと合うクロスをはじめて拝見しました。お見事!)
西野監督 : A (5バック気味の3バック、宇佐美・大塚の2トップ。交代で入れた佐々木が大仕事。最後まで残した宇佐美が劇的決勝ゴール。結果を出した。)
さて、週末は、絶好調の清水。まさに、ヤングガンバの真価が問われる試合です。
小野と宇佐美。新旧天才対決。
世代交代を見せ付ける、そんな試合を期待しています。