今日はあらためてビデオを見て、得点シーンを何度もリピート。これが快感。
本当にいい一日でした。
再掲
僕たちが座った席は、バックスタンド側の真ん中かたややガンバ側のSA席。けっこう名古屋サポも混ざってましたね。後ろの席はたぶん60代ぐらいの名古屋サポの夫婦。前の席は、若い広島のサポのカップル。
そう、広島はこれでACL繰上げ出場が決まりました。思い起こせばガンバもACL優勝のときは、繰上げでしたね。うん、堂々と出場してください。
試合を振り返りますと・・・・
前半は、ほぼガンバペース。なかなかエンジンがかからないのがガンバですが、準決勝と同様、いきなりエンジン全開で攻め立て先取点をとりました。先取点は素晴らしいパスワーク。ルーカスのヒールとそれが当然来るという感じで受けた遠藤、そこから強いパスが二川へ。この二川が一発のトラップでDFを置き去り。たぶん日本で今一番トラップがうまい選手じゃないだろうか。前にも記事にしましたが、ベルカンプを彷彿とさせます。二川はノールックでここら辺かなという感じで中へ折り返す。山崎が、超優しく、ルーカスへ落とす。ヒールパスで遠藤に出してからゴール前に進出してきたルーカスがコントロールショット。ゴール!!ダイレクトまたは2タッチのパスが連続してペナへ浸入してくる、ガンバらしいパスワークでした。素晴らしい!!!
名古屋も徐々に盛り返します。特に、玉田は、代表選手らしいキレのあるプレーを随所に見せました。オープニングのボレーや、どんぴしゃのヘディングシュート(キーパー正面で助かりました。)。仙台戦もそうでしたが、こりゃあ2点目はなかなか入らんかも・・・という展開でした。少し違うのは、カウンターに「手数をかけなかった」こと。当たり前ぽいですが、ガンバは一気にカウンター!というときも、1つ、2つ、多くパスをまわして、そのうちに相手が帰陣してしまう、といったところがありましたが、この日は比較的シンプルに直線的に出て行っていました。また、DFラインも終始高く保持。ポゼッションを高めるガンバのスタイルを貫こうとする姿勢がよく出ていましたね。安田と加地は攻撃を控えめにしていました。やはりウイングに張り出した玉田とマギヌンを監視し、いいクロスをケネディには上げさせない、という意識があったのだと思います。
それでもクロスは入ってくる。そのときに国立に集まった全ガンバサポは祈るような気持ちで、松代の飛び出しを見ていたはず。また、スカッとかぶるんじゃないかとか・・・。飛ばないパンチングでも、みんなホッとしていたはず。
それにしてもケネディはうまいですね。でかくてうまい。中澤もかなり苦労していました。いいタイミングでクロスが入るとやばいなあと思っていたらやられました。この日、ドリブルが切れていた玉田に二川が振り切られてふんわりクロス。ケネディがきれいに落として中村がのけぞりながら頭に当てて同点ゴールを決められました。
これで前半終了。
昨年の決勝は、なかなか点が入らなかったけど、とられる気もしませんでしたが、今回はけっこう息を呑む展開。(その半分ぐらいの原因は、松代さんの飛び出しにありましたが・・・すいません、でも心配でした。)期待できるのは、この日のガンバは、ゴール前に4~5人必ず入ってくること、絶好調のルーカスや山崎(交代で入ったJJ)がDFをひきつけてできたスペースに、橋本も二川も遠藤も明神も入ってくること。昨年のACL直後の縦方向にダイナミックな動きがよみがえってきたような気がしました。(リーグ戦でもやってほしかったけど。)
後半も均衡した展開。ただ双方とも攻める姿勢が強い。名古屋もケネディに早めに合わせるようになってきてチャンスをつくる。しかし、名古屋のストロングポイントは「超ストロングポイント」(by 西野監督)であり、唯一無二の攻め手であったことに対して、ガンバにはパスワークでゴールに迫るだけではなく、ここぞというときに個人技で打開できる選手がいた!そう、遠藤さまである。もう「さま」をつけてしまおう。
今日も足が出まくっていた明神が相手のクリアをカット、遠藤を経由してもどってきたボールをまたまた足を伸ばして二川にパス。トップスピードで名古屋のDFラインのギャップめがけて走りこむ遠藤に二川からスルーパス。トラップ一発でまず一人目、ボールでなく相手の目を見て軽く逆をとり尻餅をつかせて二人目もかわし、かわした一歩目の左足でボールをコントロールしてシュート体勢に入り、左足一閃!!ゴ~~~~~ル!!!もうサブイボ出まくりです。名古屋ベンチのストイコビッチは、10年前の自分のゴールをプレイバックしてたんじゃないだろうか。かわした人数はストイコビッチのほうが多かったけど、それに勝るとも劣らないスーパーゴール!!そういえば遠藤は左足でも印象に残るシュートを多く決めています。てゆーか、右足はインサイドで軽くあわせるシュートが多くて、インステップでずどんと決めるシュートは左足のほうが多いような気がします。昨年のACL決勝ホームや、2年ぐらい前の万博での鹿島戦とか。
ゴール後天国の松下電器副会長の奥様(でしたっけ?)に捧げるポーズを見せ、直後、JJのラリアットで引き釣り倒されたところ、この日一番の盛り上がりでした。遠藤はアジアMVPにふさわしい選手であることを自ら証明しましたね。
3点目も素晴らしい得点でした。終了間際の相手の息の根を止める得点でした。逃げ切ろうとは思わない、ガンバのスタイルが具現化された得点だったと思います。
コーナーのこぼれを明神が鬼の体力でサントスをかわし(サントスもずいぶん淡白なプレーでしたが)、最後の体力を振り絞って一気に加速、二川に預けてそのままゴール前に。普通は二川に預けたところで休んじゃいますよ。名古屋の選手はもう戻る気力なし。逆サイドをまたまた遠藤がトップスピードで駆け上がる。そこに二川から丁寧なパス。ここでシュートを打たないのが遠藤。ただ遠藤の場合、もう周りがめちゃめちゃ見えている。シュートチャンスにシュートを打たない代表FWとは違います。またまたトラップ一発で楢崎に尻餅をつかせ、二川に「はい、どうぞ」パス。二川が難なく決めて決定的な3点目が入りました。印象的なのは、ゴールが決まった瞬間、明神が大の字に倒れこんだこと。勝ちを確信したことと、精根尽き果てたことが一緒に来たんでしょうね。
4点目も遠藤。もう完全にぷっつんした名古屋DFを手玉にとってゴール。
直後、試合終了。
ガンバ、天皇杯連覇!!!!
昨年は泣いていた西野監督、インタビューではえらい淡々としてますやんか。それに対して山口。感極まってました。ゲームキャプテンとしてものすごい重圧だったんでしょうね。本当にお疲れさんでした!
野暮かもしれませんが、一応採点します。
(S・・・素晴らしい! A・・・よくできました B・・・普通です C・・・がんばりましょう D・・・やばいです)
松代 : A (スタメン聞いたときにはのけぞりましたが、試合中は息を呑みました。
やはり引退を決めていたんですね。ぼろくそに言ってきましたが、とにかくお疲れ様でした。
西川をとってほしかった・・・。)
加地 : A (因縁のマギヌンとポジションチェンジしてくる玉田にてこずっていましたが、優勝したんでAです。)
中澤 : A (ケネディとの空中戦については相手をジャンプさせない作戦に出ましたね。
自由にさせなかったことは評価できます。)
山口 : A (前半のコーナーからのヘディングシュート、どんぴしゃでした。決めたかったですね。
ケネディが普通に動かした手が山口の顔面。それほどの身長差を恐れず立ち向かいました。)
みち : A (得意の左サイドでしたが効果的な攻め上がりはありませんでした。でもAでいいです。)
明神 : SSS (あなたはスーパーです。国内最高のディフェンシブMFです。
とにかく、しっかりお休みください。)
遠藤 : 神 (何も言うことはございません。すごすぎます。)
二川 : S (国内最高のトラップの名手。特に浮きダマ。体の入れ方も上手すぎ。)
橋本 : A (上の3人が別の領域に足を踏み入れたり踏み込もうとしている中で、
ちょっと置いてけぼりを食らわされぎみ。でもAです。)
ルーカス : SS (ボールがトップで落ち着かない名古屋に対し、ガンバにはルーカスがいる!
守備に、つなぎに、攻撃に、フル回転のシーズンでした。)
山崎 : A (地味に活躍。ルーカスへの落としはダイヤモンドの輝きでした。
NHKのインタビューでは、今年の目標として、ACLとリーグで勝つ、と言ってましたが、
これは残留宣言と受け取ってよろしいのでしょうか?)
JJ : A (これといって活躍していないけど、よくボールを追っていました。自陣深くまで戻ってましたね。
遠藤を引きずり倒したところはすこし嬉しかったです。)
西野監督 : A (ばんど、使ってほしかった・・・。でもAです。)
さて、来シーズンの幕開けも、国立で鹿島となった。どういうスタメンになるのか。
昨年に比べて今のところ静かなガンバ。西野監督もインタビューで、ガンバの30代は他のチームの30代とは違う、なんてことを言ってましたが、それでも新しい力、若い力は絶対的に必要。
短いオフシーズン、選手たちはしっかり休んで、フロントはしっかり働いてください!
ブログにあるまじき長文、申し訳ありません。また、最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだ興奮冷めやらぬ、ゆうみパパでした。