2009Jリーグ第10節(等々力)





川崎F 1 - 0 ガンバ大阪




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ひょんなことから、等々力のSS指定席をいただいたので、定時退社で速攻で観戦に行きました。


武蔵小杉から直行バスに乗ります。昨シーズンのガンバ戦を見に行ったときはバスが全然前に進まなくてひどい目にあいましたが、今日はさすがに平日とあってスムーズに到着。キックオフには間に合わず、前半10分からの観戦になりました。




席はバックスタンドのほぼど真ん中の2階。


(↓こんな感じ)

愛娘とサッカー<ガンバ大阪>と建築と音楽と・・・ border=


クッションが用意されていてなかなかのサービス。万博はプラチナシートでもそんなの無かったぞ。


まわりは、基本的にフロン太サポばかりですが、ガンバサポもちらほらいました。




試合はというと・・・・ご存知の通り、ガンバが圧倒的にポゼッションして進みました。テンポもよくてゴールの予感もありました・・・が・・・。




フロン太陣内でケンゴーが持ちこたえてボールをキープ。ずばっと左サイドにロングパス。レナチーニョが一気にドリブルで加速。ガンバディフェンス陣はみんなこちらのサイドに引き寄せられました。その隙をついてグラウンダーのクロス。相手FWが楽々ゴール。




典型的な「守って守って手数をかけないカウンター」です。パス2つですからね。






(試合後の西野監督の話)


常にゴールが遠かった。両チーム、ハードなスケジュールの中でクオリティの高い試合は難しいと思ったが、今あるエネルギーをうまくコントロールしてゲームを運べればと思っていた。

ポゼッションはあったが、川崎の術中にはまっている戦いだった。(①)

あれを崩せないようでは、うちのパスサッカーはまだまだということ最後、決め切れなかったに尽きる。(②)よくゲームは戦ってくれたと思う。

鹿島とのポイントは15(③)になったが、それがガンバとのチームの差だとは感じないが、試合を決めきれない、コンスタントに戦えてないのは事実。落としたゲームほど、内容が悪くない。

常に押し込んでいるが、ここでとれないチーム力。だが、違うスタイルで求めようとは思っていない。今のやり方をやり抜きたいと思っています。(④)





① よく、「ボールを回させている」といいますが、まさに今日の試合がそれ。ただ、フロン太は、ガンバにポゼッションさせたくはないけど、こういう戦術しかなかったんだと思う。前回のACLの万博の試合で、プレスにいっても、それを楽々とかわしてパスをまわされたことを考え、もう無理にプレスに行かず、ガンバのパスサッカーの凄さを認めた上で、戦術を構築したんだと思います。


前半も後半もほとんどフロン太エリアで試合が進んでいたもんね。生観戦していたら、ほんとにそんな印象。ただフロン太のすごいのは、数少ないカウンターをシュートもしくはコーナーに持っていったこと。もしかしたら、コーナーキックはガンバより多いんちゃう?


後半ロスタイムでも黒津に決められそうになったし。


確かに、遠藤・二川・橋本・明神のパスワークはホントに凄い。生観戦すると特にその凄さがわかる。常にボールをもらえるポジションを微調整して動いている。パススピードも速いし、それをぴたっと止めるトラップの技術も何気に凄い。正直、フロン太も、むやみにプレスに行ってもかわされるだけで疲労ばかり蓄積して空いたスペースにレアンドロに使われるくらいなら、しっかり引いて、ゴール前にスペースを作らせない戦術にしたんだと思う。ガンバも小さなスペースを見つけて、ワンツーや頭越しのパス、そして佐々木のクロスなどいろいろやってましたが、ミドルが全然無かった。もっと遠くから打ってもいいんじゃないだろうか。





② 遠藤のPK、残念でした。廻りのフロン太サポも、遠藤のPKは見たいみたいで、PK取られたとき、フロン太サポのお父さんに連れられた小さな子供は、喜んでおりましたなあ。で、失敗。ものすごい歓声でした。


遠藤はリーグ戦での失敗はこれで2度目だそうです。1回目は昨シーズンの万博での神戸戦。チャントをボイコットして、スタジアムが異様な雰囲気で行われた試合です。この試合、ファンクラブの招待券で観戦してました。たった2回しかないリーグ戦でのPK失敗を2回とも生観戦したことになります。運がいいのか悪いのか・・・。


川崎戦、遠藤はがんばっていたと思います。フリーキックもゴール前への飛び込みもケンゴーや寺田との競り合いも相当気合入ってた。PKの失敗は相当ショックがあったんじゃないかと思います。何とか取り戻したいという意気込みがスタンドまで伝わってきました。


佐々木のクロスについては、もう少し味方が彼のクロスの質を理解してあげることも必要かと思います。キーパーに直接取られたライナー性のクロスが2本ありましたが、ニアに誰かが突っ込んでいたら1点です。抜ききらずにあげてくるタイミング、タッチラインぎりぎりまでドリブルしてあげてくるタイミング、だ~れもいないファーサイドに蹴ってくるタイミング・・・。


レアンドロが徹底マークされて、それをいやがって中盤に引いてきてボールに触るんだけど、やはりシュートを打ってほしかった。レアンドロのスピードを生かすスペースは完全につぶされていましたが、ミドルは打てるチャンスもあったと思います。




③ 事実上、リーグ戦は終わりました。これでまだ優勝を目指すなんて言ってたら、某代表の「世界を驚かす」「ベスト4に入る」と並んで、早稲田大学風呂敷合戦になってしまいます。実際、ガンバはこの敗戦で完全にトップグループからも脱落。鹿島が飛びぬけて、その下に川崎・新潟・浦和が競って、その下のグループはガンバ筆頭に団子。大分は別として、あと2連敗でもしたら、一気に降格圏へ突入することも十分考えられます。


現実的な目標+ガンバの将来を見据えた戦い方も重要になってくると思います。極端に言えば、リーグは若手修練の場、ナビスコと天皇杯をベストメンバーで、ということだって考えられますよね。




④ 西野監督だったらそう言うでしょうなあ・・・って、ずっとそう言い続けているし。ガンバのスタイルを簡単に変えてほしくないけど、サッカーはゴールを奪うゲームですから。ゴールが生まれないスタイルはどこかに欠陥か無駄があるはず。今のメンバーは急激に技術や体力が向上する年齢構成じゃない。


川崎や神戸、大宮のような徹底的なカウンターで対抗してくるチームに対して結果が出ていないのも事実。すべて完敗を喫している。ガンバのスタイルは遠藤のコロコロと同じであまりに有名になり議論されており、戦術として確立されているがゆえに、その対策もたてやすい。ここは劇薬が必要なのでは?(若手の積極的な登用とか。監督を変えるのは難しいと思います。)






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採点です。




松代 : 6.0 (失点はノーチャンス。カウンターに対しよく防いだと思います。)


下平 : 6.0 (黒津との1対1は恐かったですが、それ以外の守備は及第点だと思います。


         ヘディングも頑張って競り勝ってました。)


中澤 : 6.0 (安定してました。彼の声はバックスタンド2階まで響き渡ってました。)


山口 : 6.0 (守備の安定をしっかり保持。)


加地 : 6.0 (レナチーニョに若干手を焼くも全体的には安定。)


明神 : 6.5 (アキレス腱が切れそうなタックル、敵の気配を感じ取るボールキープ、素晴らしいです。)


遠藤 : 6.0 (PKはずしたけどそういう日もあるでしょう。プレスをあきらめさせるパスワークの中央に君臨。)


橋本 : 6.0 (代表から疲労も蓄積していると思いますが頑張っていると思いますよ、ほんと)


二川 : 6.5 (絶妙なトラップでPK奪取。昨シーズンの川崎戦の「万博に神が舞い降りた」プレーを


         彷彿とするテクニックの随所に披露した。代表にどう?)


レアンドロ : 5.5 (スペースが無い中、何とか打開しようと中盤にマークを引きつれ奮闘。


        でもシュートが無かったです。)


JJ : 5.0 (脅威を与えることができず)




佐々木 : 6.5 (右サイドを制圧。ドリブルは切れてました。)


ばんど : 5.5 (裏に抜けるプレーはうまいけど、シュートに持ち込めない。)


山崎  : 5.5 (二川以上のインパクトは与えられず。)




等々力競技場SS指定席 : 7.0 (クッションありがとう!でも駅から遠いです。バスにあんまり詰め込まないで)






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次は名古屋。リーグ落ちこぼれ通しの戦い。でもやつらはACLに残っています。


意地を見せろ、ガンバ!!


(ケネディはまだ出てこないんだよね?もし出てくるんだったら中澤とのマッチアップを見たい。もし完封したら、マジに代表の声がかかるかも・・・)






じゃあ、今シーズンは残留を目標にってことで、よろしくお願いいたします。