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           ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines
    

            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  
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飲みかけの 冷えた白ワイン
コルク栓を 抜いて
三日ぐらい たった ワインが いける

萎びた 白菜のロースト
白菜の芯の部分を タテ切りにして焼く
うーん 根性あるな

冷蔵庫に 放置された
大根や 芽が出た ジャガイモ
古大根は 甘味が増え
水分が抜けた ジャガイモは
旨味が凝縮して 滋味深い

年老いて 衰えた野菜に
隠れた旨味を 発見する

ココロは 元気なのに
カラダが 弱っている

老いれば 身体と心は
離れていく ものなのか

カラダは 
物質から できていて 自然なモノ
自然のモノは 地 太陽 水の恵みを 受け
咲いたり しおれたり 枯れたり

ココロは 
ナニで できているか ご存知でしたか

ドアの内側に 一枚の紙が 貼ってある

戸締りは したか? 
ガスは 消したか? 
水道は 止めたか?

「今から 近所へ買い物に」
都市隔離が 一段 緩くなった
モールへ 買い出しに出た
住宅地の出口には いつも
数台のタクシーが 客待ちしている

幹線道路に出る手前で 検問
車が 止まり 窓を 開け
外出できる FMパスを 提示

あなたの パスは 火 木 土 ですよ
今日は 月曜日ですから 外出できません

外出規正は 1/JUNから 
緩和されたんでは ないの?

外出規正は そのままです

う〜ん ・・・ 
何が 規制緩和? 出られない

その時 運転手が 検問員に
Uターン しますからと 車を出した

住宅地の出口に 向かい
セブンの前で 折り返すのだろう
用が足せない 腹ただしさ

タクシー運転手は
検問所の指示を 無視して
幹線道路に入り モールに 向かった

ややゃ  自分が 運転手に 
突き抜けろ と 叫んだ訳では ない

走れ 走れ コウタロウー 
追って来る者など ないのに
振り返り 車の後ろを 見た
犯罪逃亡者のよう 胸が騒ぐ

モール入り口の検問は
うまく くぐり抜けられるか
ここまで来たら 煩悩滅却 強行突破

そもそも 60歳以上は 外出禁止
お米の配給は 受けたが
出るな と 言われれば 生活できない
独り暮らしの 老人など いない
それが フィリピンの前提

臆せず 胸張って モールの入り口に 立っ

最低限のものしか 買わない
隠居してると 
消費するエネルギーが あまりない
食べる量も 年々 減って いっている
朝はバナナとコーヒ
お昼は 野菜とフルーツと御飯 又は 麺
夜は サンドイッチなど 

将来は 自然に 光だけで 生きられる
『不食』に なっても いいな

 



ダバオでの 生活費は 
月7万円くらいで 収まる
不自由ない 隠居暮らし
なんとか できる
日本人は 金のため 働き過ぎだよ

ヤクルト 買い物メモを 確認した

冷蔵ショーケースに
いつも 山積みの ヤクルトは 無かった

脱脂乳に 菌を 加えて 1度発酵させ
甘みを 加えた ヤクルト

それを 更に「2次発酵」させ
独特の香りと風味を 出したのが
カルピス

有効菌が「生きたまま腸に届く」のが ヤクルト
殺菌され「死菌として腸に届く」のが カルピス

酒の売り場は まだ 締まっていた

いつまで 禁酒? 記者の質問
サラ市長は コロナで 肝臓を休ませ
三ヶ月寿命が 伸びたわね と 
辛さを ユーモアに 変えた

おやじが 支援金で 酒を買う
感染経路を 辿れば
集団で 飲酒をした際に
感染が 広がっていることが 分かる と 述べ
市長は だから 酒販売に NO 
フィリピンでは ひとつのグラスで
酒を廻し吞みする 習慣がある

話しかけてきた
短パン一丁の おじさん

自分を 日本人と知り
おじさんは「アレだろ 長寿のとこ!」と 反応

日本の平均寿命が 80代と 聞き

「いいな この国は 60代だ」
「20年も 違うか・・
   俺も 80まで 生きられたらな」と しんみり

さみしげな おじさんの 言葉を聞いて
自分も しんみり
平均とは いえ 20年間も
大切な家族と 過ごす時間が 違う と考えたら
その差は 大きい・・考え込む

おじさんが 長寿を うらやんだのは
「20年多く 飯が食える

   よし 俺は 60年で 80年分 食う!」
意気込む おじさんの おおらかさに 呆れた
それは「楽しむことが 一番」なのだと 学んだ
楽観的な 人生観に 感化された



 

どこでも ビニール まるで水族館
酒が 買える日まで 諦める 
辛抱するは おじさんの 得意技
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この3カ月「咳を しても 一人」

1月は オオカミの満月
2月は 雪 3月は 地虫・・
6月の満月 ストロベリームーン
夜空に 三重に滲んだ もうけた
眼を細めたら ひとつに そんした 

一人でいることが 嫌いじゃない
一人でいても 退屈じゃない
自分の頭で考える 魂を もつ
自分史に なかったこと 時間 たっぷり

やっぱ  

「体温が 伝わってくるって いいね」
ふと その言葉を 思い出す
 
同世代が コロナで 命を落とした
70を 過ぎれば「死」を 意識
「あと 何年 生きられるだろう」
具体的に 考えなかった と しても
感覚的に 身近なものに なっていた
そのことだけは たしか

理想を いえば
老衰のように だんだん弱っていって
そのまま ひっそり 死ねると いい
夕焼けが 闇に変わる 瞬間に
あの世に 身を すべらせる

人に 迷惑が かからないように
あとの始末は 考えて おくとしても

死は 怖い事では ないのか?

さぁ・・ 死ぬ瞬間の経験が 無いから 
分からない

本を読み 書く時間は たっぷり あった

個人や 地域共同体や 国家が 世界が
こんなときに いかに 振る舞うの かを
じっくり 観察することも できた

誰もが 避け切れない ものが
ひとつだけある それも 見えた

生活 と いうもの

生活を 信じる
生きることへの 理想は あっても
その基盤は 地に足の着いた 生活

毎日の食 散歩 靴の感触
人との付き合い 言葉
窓から見える 空
誰かのために 買うもの 乾杯
家の中を 居心地よく 整える

そして 自分の 思うところを 
一点 おしゃれに

一日に 一食は 
好きなものを 食べ
好きなものを 飲む

おいしいものを
かけがえのない人と
分かち合って 食べる

そうやって 一日を 祝う
素晴らしい 一日とは 
遠くには 無い 今日の こと

ほどほどの 健康
暮らしていけるだけの カネ
フィリピンの 静かな田舎町に
暮らしている

あらゆる手続きに 時間が かかり きつい
スーパーで 玉ねぎを 買えば 腐っている
日本のオジサンって
どうして あんなに 威張っている
レジで オジサンが 怒鳴り散らしていた

日が暮れたら 何もできない
目標の半分しか 終わって いなくても
また 明日 やるしかない
諦めも 良くなった
その日 できることを やる
『その日暮らし』を くり返す

おじさんに なれば 
自分で 采配できる 領域は
とても 小さく なる

自分の手で
普通の暮らしを 送っていける 
その日常 最後まで 手放なさ ない

この先 人の手を
借りるように なるのだろう
自分の生活を 自分の力で
維持できなくなった 時が おしまい

葬式の案内が 来た
『あいつは 来なかった』
そう言われるのも 気まずい

俺は おとつい 死んだのに 
世界は 滅びる気配も ない ――

友だちが 
黒い服を 着こんで 集まってきた
驚いたことに 
おいおい泣いている あいつは
生前 俺が 電話にも 出なかった男
まっ白なベンツに 乗って やってきた

坊主の袈裟は きらきらと 陽に輝いて
隣家の小五は 俺のパソコンを 悪戯してる
おや 線香って こんなに いい匂いだった のか

俺は おとつい 死んだから
もう 今日に 何の意味も ない
おかげで 意味じゃないものが よく分る
もっと しつこく触っておけば よかった なぁ
あのひとの ふくらはぎに



 

人間は 世界の意味を
一所懸命 つけようと してるけど
意味だけでは 追求しきれない もの
それが 世界で あって
それを 肌触りって 言ってるんだ

生への執着を 一切 感じさせない
唯一の 未練のように
もっと 触っておけば よかった なぁ
あのひとの ふくらはぎに
本能的な願いを ポロリ と こぼす
それは とても正しく 馬鹿に できない



 

自分より 
故人と 親しそうな人が 沢山来ていた
出席しても 話す人が いなかった
行かなくても よかった かな・・



 

秩序への固執を 棄て
生を喜び 生を哀しみ 死を悼む
明日の淡い希望に向けて 覚醒する
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家や車のような 具体な所有物でも
得る前と 得たあとでは なにかが 変わる
恋人を 得た男は どうだろう
男に とっては 世界が 変わる



 

ならば 夢や希望 愛は どうだろう
具体な ものでは ない 抽象だけに
本人が それを得たと 確信したら
もっとも 大きな変化が 起きる

 



人類にとって 感染症を 得たとは
そのことに よって 変わること
それは 同時に 失うことでも あった
失うことを 拒めば 得ることも ない

今日 なにかを 得たなら
昨日までの 自分は そこには いない
ところが 私たちは それに 気付かず
記憶や手触り 自分の立ち位置を
いつまでも 保持しようと する

 



昨日 なにかをして 成功したなら
今日は もう 同じ方法では
それが 得られないと わかってるのに
なぜか そこで 思考は 停止し
いつまでも 同じやり方に こだわる
結果 失うのが 恐くて 沈んでいく

 



個人や 地域共同体や 国家が 世界が
納得するものが できあがるまで
作っては壊す 作っては壊す それしか ない

そのことを やってのけた
信長の悲願 戦の無い 平和日本の建設
ひとつ屋根の下 家族が 何の心配も無く
暮らしていける 世の中の創造

それまでは 多くの血潮で 大地を清め
自分の血を 吸われる事も 怖れることなく
自分の生命を 捨てきって
救い様の無い乱世に 終止符を 打った

信長は 誰もが 戦を仕掛けて これない 
巨大な戦力を 保持することを 平和に繋げ
強い信長が 日本を治め 政治を司る
天下統一 天下布武の国主を イメージした

 

その実現で 戦国の乱世は 治まり
農民を かり出す 戦は 無くなる 

新しい秩序を 打ち立てようとする信長
経済 流通を変えた 楽市楽座
関所撤廃 人の流れを妨げる 規正の破壊
延暦寺焼き討ち 政教分離 寺社改革 体制権力の打破  
兵農分離 軍隊の創設 鉄砲の導入

習慣 常識破壊と改革を 成し遂げた
自らの躰をも 本能寺で 破壊した

破壊 失う痛み 堪え難い忘却

ジャングルを
大鉈を振るって 切り開いた 信長
切り開かれた地を 秀吉が 整地 
整地された地に 家康が 種をまく

伝統ですら 生まれ 変わっている
伝統は 外に向かって 誇るものでは ない 

自己満足で いい
受け継ぎたい と 思っている人が
静かに 受け継いで いく
受け継ぎたいという『願い』が 
継承されること それが 伝統
それは 恐らく とてつもない 財産

なにを得るか と いうことと 同じだけ
なにを 捨てるか ということも 考える

いちいち 意識せずとも
空気を 吐き切れば 
また 新しい空気が 肺に満ちる
捨てること 失うことで
新しい日々は 自然と始まる



 

現実や社会の問題を
自分の実存や 生き方と
つなげられるように なった 人々が 
多く生まれたのを 見た
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え! あんだって

だから ことわるったのに・・ 

とぼけて 聞き返すなんて
おまえ 耳まで 遠くなったんだな

居心地の悪い場所に 案内されている

どうしても 許せないことが あり
離れてしまった 友人が
余命 わずかだと 知らされ
見舞いに行ったが 会話もなく
長年 借りっぱなし だった
ビデオテープを ずっと 返せなかった
その事 どうしたものか と 考えていた

おじさんたちの
露骨な 周回遅れぶりが 目立つ
全方位に 納得のいく 外交をすることに 
慣れていない くせに
不用意な 自己愛を 良かれと 発信

フルーツパーラーで おじさんが 
パフェを 頬張っている姿が
「いいね」の 数を 大層 稼ぐ そうだ

だが 「おじさん ぶってて あざとい!」
批評する時代が きているのを 知らない
嫌でも なんでも そういう時代なの
おじさんが おじさんで いられない

油断していた いや 油断とも違う

ネットの世界では
匿名性という限定だが 割と自由に
揶揄(からか)い が 跋扈(ばっこ)
悔しいのは その速度と精度だ 
彼ら 若いもんの レベルは 高い



 

結果 物の見事に
おじさんの 無防備の 無意識ぶりを 
若い者に ど突かれる

落ちてるのに
ヘラヘラ笑っている おじさんの 不気味さ
銭湯に 行くような軽装で
雪山に入る おじさんの 暴挙



 

この世って ままならない ところ
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外で見かける
一番多い 人種が おじさん

フィリピンで
一人 街に出る おじさんは いない
おばさんは 沢山 おいでに なる

日本のおじさんは 疲れている
街で ニコニコしている おじさんは
まず 見かけない

おじさんの 多くは
目尻に 薄く 涙を にじませ
ぶつぶつ 下を向いて ゆっくり 歩く

頭の中で ナニ 考えて いるのだろう

完璧屋には なるなよ よく言われた
できたことに 充足すれば いいんだ
できなかった ことに 悲嘆するな
おじさん 言われた通りには 
人生 送れなかった

その鬱憤を 晴らすのか
他人を 攻撃しだす
関係無い人の 家のテレビでも
うっすら埃が たまっていると
我慢できない タイプ

そんな おじさんが 居酒屋に行く
大生 3杯も 躰に 注入すれば
怒れる虎のような 反撃を・・見せる

昂奮した おじさん 大声の 独り言
「玉手箱が 開いたようだ!」と 叫んだ

酒を 介した 奇蹟のような 玉手箱は
おじさんの 失ったはずの 過去を
若返らせるように して
「いま」に 呼び戻して しまっていた

食べ 飲み 歌い 暴走 錯乱
この確信を 科学的に無根拠だと 笑うか
おじさんは 吠える
 
人間は 科学や合理だけでは 生きられず
「玉手箱の奇蹟」こそが
ほんとうに 人を 人たらしめている
ウッシッシ~ 真実なのだよ ・・ 
椅子から 立ち上がり 自己応援演説



 

客の みんなは 興味ない顔で 無視

そうなのか いいか みんな 聞いいてくれ

この店で 
あなたの 嫌いな お通しが 出たとする



 

どうする・・



 

居酒屋は 土曜の昼過ぎで 賑わう
10人も入れば 一杯になる 小体な店
どの客も ビールを傾け 食べている
そばなど すすっている客は いない
「とり安」の 品書きは ヤキトリだけ



 

老若男女の全員が 生ビールを まず 頼み
ビールを 吞みながら お通しを つまむ
今日の お通しは 鳥皮の煮込み
ヤキトリが 運ばれてくるのを 待っている

隣に座った おじさんが
いきなり 若いもんに 話しかけた
「にいちゃん あんたも とり安 かい?」 
「わしも ずっと とり安 でな」

今朝も 息子に
たまには『ことり』に 行くかと 聞いたら
とり安 が ええ と 言った けん

そんな声が 一見客の 自分にも 聞こえた

どうやら
「とり安」

「ことり」という
二大人気店が あり
近所の衆は それぞれに 贔屓派閥が 

あるらしい

玉手箱のおじさん じれて また 叫んだ

この店 とり安で 
あんたの 嫌いな お通しが 出たとする
どうするかって みんなに 聞いてんだよ

奥にいた 隠居な 客から
嫌なら 残せば いいじゃないか

隠居の隣の 青っちろい 大学生が
僕は アレルギーだから 食べない

そう言う事 言ってんじゃ ねえんだよ
だから 若いものは 情けないって
3年間 修業した ほら あそこの 青年がだ
ついに 大将に 許されて
徹夜で作った ものかも と
そう 想う気持ちは ないのか え!

業務用の 仕入れモノ らぢいですよ
どこかららか キツイ 一言



 

え なに! これが 仕入れモノ
玉手箱おじさんが
<しまったちゃうおじさん> に なった 瞬間
そ そう なのか・・

いや だが  あんたらの思慮は 浅い
お通しのこと よく考えてみろ

焼き場から 大将が 
なに 言い出すんだと・・

客席を 睨みつける




なにか 言いたそうな 外人客
大原麗子に 似た 不思議な存在感を 
漂わせている女性を 伴っていた
<しまったちゃうおじさん>
ぼ〜っと 見て 嫉妬心 剥き出し

あんな男の どこが いい
気に入らねえな と ブツブツ

 

無視しよう と・・



 

外人 なまらない 日本語で
無料だと思ったよ 食べた お通し
代金が 会計時になって とられた
クレージーだ あれは だめだ
大原麗子は 男の背を そっと 撫でていた

<しまったちゃうおじさん>
すっかり 元気を 失くし 小さな声で
お通しは 酒場文化 なんだ けどな 
「お客様を お通しした」
「注文を 通した」その目印の 小鉢

関西では 突き出し

日本人は せわしない
お酒は すぐに 出せるが
料理は 時間が かかるので
つなぎの つまみ小鉢を 用意していた
それゆえ ひと昔前は 無料だった

酒呑みへの 講釈 よく 分かったよ
だけど 時代は 変わったんだ 今では 
お通しは 利益確保の手段
定年退職 ほっかほか にしては 若い 
サラ根性 抜けない男が 話し出した



 

客単価 3000円の 店だとする
業務用のマカロニサラダや
切り干し大根などで
300円の お通しを 出せば
その10%を 占めるわけだから
利益確保の 一品に なっている

店側にとって 都合のいい
売り上げ確保の手段だって 

ふん インテリ ぶって
 

知らなかった そうなのか
おもてなしの役割 どうしたんだよう
「お通しは 料理人の腕」
季節感のある お通し 楽しみだった のに

君は 大学生か
とり安 には よく 来るのか



 

お通しに支払う 300~400円は
学食で食べる 昼食1回分と 同じ
食べたくないもの 嫌いなものでも 
代金を 支払わなければ ならない
僕は 納得いかない 不満

そうか そうだよな

サラ根性 抜けない男が
メモ帳を 出して 手を挙げた
「みなさぁぁぁーん!」
つボイって いうのか 名刺配り始めた
あぁ 食品関連の会社にいて リストラ?

 

 

興味があって 以前に 調べてみた
お通しを 断ることが できる店舗と
できない店が ある

店舗に よっては
「お通しを ご希望でない場合は
   遠慮なくお申し付けください」
メニューに 記載する店が あったり

「当店では お通し代として
   380円を 頂戴しております」
提供を 半ば 強制する 店も あった

さっき
外人さんが 行った 店のように
何の表示や 説明もなく提供され
会計時になって 金額が わかる店も 多い



 

だからと言って お通し そのものを
禁止すべきとする意見は あまりない
お通し提供の有無 価格
断れるか どうかを 事前に表示し
消費者が それを参考に
お店を 選べるように すべき
その意見が 大半だった

世間のとらえ方は さまざま
「いつも おかしいと 思っていた」

不満の多くは
一般サラリーマン 大学生が
利用するような 大衆店での
価格に見合わない お通しの強制

サラ根性 抜けない男が
お通しに 納得いかなかった
その経験が 2回ある と 


「ちょい飲みセット1000円」の
広告につられて 店に入った
ビール1杯と 料理2品で
1000円とのことだったが
これにも お通しが 出て
会計は 1400円近かった

なんだよ と 気分悪かった

2回目は 夕食時
定食屋で 800円の定食を 頼んだ
食事を しはじめてから
1杯飲みたくなって
500円の生ビールを 頼んだところ
お通しが 出てきた
会計時に お通し代300円を 取られ
1600円支払うことになり
高い食事代となった



 

だから お通しがない
飲食チェーンは 人気だ

サイゼリヤに
軽く飲みたいと思って 足を運んだ
ワインがデカンタで 200円
グラタンが 399円
シェフサラダが 299円で
会計は 900円に 満たなかった
これら店舗では お通しは ない

居酒屋で ビール 500円
お通し400円だと それだけで
この価格になる

我慢できないことは 我慢が できない
どこからOKで どこから だめなのか
世間の枠は よく わかりませんでした

退職しても サラ根性 抜けない男が
まとめ やがった



 

<しまったちゃうおじさん>
出番を 失っていた
大将〜 生大 もういっちょう
お通し おかわり

 

 

時代と ギャップが ありすぎる
一人道化 <しまったちゃうおじさん> 
小さな叛乱の のろしが うなだれる

われわれの よく知っている
どこかの 国の 首相の
少し かしいだ鏡像を 見るようでは ないか?

とにかく 何かを 叫び続けていないと
自分の信じていることを していないと
何かに 負けてしまいそうだった
これまで してきた すべての決断は
きっと 同じ理由から だったの だろう

そうしないと
落ちてしまう 潰れてしまう
ぐちゃぐちゃに なってしまう
どちらにも 安住できる居場所は ない
だから 叫び続ける しかない

自分の掘った穴から 出られない

<しまったちゃうおじさん> は
異色の存在 赤ちゃん大好き
妊婦さんの お腹も好き

これから 生まれてくるもの
まだ 人間になっていない ものに
祝福とあこがれと 畏敬を感じてる
人になる前の 存在のような ものに
惹かれている



 

<しまったちゃうおじさん> は
基本 ダメダメだと思う
自分も そうですが
他人 とうまくやれない
社会を 受け止められない

したがって 
<しまったちゃうおじさん> は
 一人で 暮らすのが いい

話しかければ
いろいろと応えてくれる ロボット
おじさんの 独居に あったら いいのに
話しかければ いつでも
いやがらずに 応えてくれる 相手は
それが たとえロボットで あったとしても

おじさんには 心強い
場合によっては 向こうから
話しかけて きてくれる

理屈では わかっていても
感情が 邪魔をしてしまうのが
おじさん の 弱さ

収入 学歴 名声 寿命 横並びの 比較から
人は みな 不幸に なっていく

世俗的な 完全を望み
人には あるが 自分には ない
そんなものを 挙げて 焦りを 増していく

十一色の クレヨンを 持っている子が
たった 一色のクレヨンが 
ないことを 嘆き哀しみ
絵を描くことを 諦めるかの ように

<しまったちゃうおじさん> が 
おじさんの 人生に於いて
完全で ある ことは
路傍の雀だって 知っている のにネ

 


◇◆◇ ──────────────────────