洗足学園では、高一のこの時期、生徒は先生と親を交えた三者面談で文理選択の宣言を求められる。
根底にプレゼン文化がある事は以前も記したとおりであるが、特徴的なのは自分史を幼少の頃から説明し、故に文理のどちらかを選択するのが合理的かを娘が先生にアピールする姿を、親は眺めている‥そんな場である事。
入学以来、常に学校側から理系を増やしたいような空気感を感じるものの、センスや関心も無いのに理系を選択すると地獄が待ち受けているのは言うまでもない。
とはいえ、理系への無関心をそのまま口にすると突っ込まれて翻意を促すような面談の展開もあり得る為、文系希望者は必死になって将来設計を踏まえた選択の必然性をアピールし、理系クラスを逃れようとするのである。
実際、我が娘は完全にそのパターン。
先生の質問に対して、伏線を張り巡らしたトークで応戦し、志望校に親と同じ大学各部を書く事で親からの突っ込みも封じるという手に出てきた次第。
ちなみに現段階での志望校も最後に尋ねられるが、学校側からすると一次調査くらいの話でそれほど大きな意味は無いらしい。
一方で、親としては母校を娘に志望されて悪い気はしない。まぁ頑張れと温かい目で面談を眺める事になり、まさに娘の思う壺であるが、事前に何も聞かされていないだけに、尚更そう感じた次第。
今後、何かにつけて最高学府受験を薦めてくるとの噂なので、どのようなロジックで娘の取り組み意欲を高めてくれるのか、親としても興味が尽きない高一の秋。