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11-12season 前半戦総括①


最早、停止寸前で、8月から更新していませんでした・・・。
本当に久々に、(毎回のように「久々の更新」から始まっていますが・・・)更新しますw

先日の土曜日で、Bundesligaは前半戦が終了しました。
Herbstmeisterは残念ながらBayernに譲ってしまいましたが、Bayernと勝ち点3ポイント差の
2位に付けています。

今回は、この前半戦の総括として、主要選手の(独断での)採点と、前半戦のポイントに
ついて振り返ってみたいと思います。




【採点】
ここでは、Kicker方式で1-5点(1=最も良い~5=最も悪い)で行います。

Roman Weidenfeller -2.5
今シーズン前半戦では、かなりの安定感を見せる。
今シーズンは昨シーズン以上にピンチを迎える事もあったが、
彼の判断の良さから助けられた場面もしばしば。


Lukasz Piszczek -2
相変わらずの圧倒的な運動量で、攻守に亘り多大な貢献。
最早、Bundesligaでもトップクラスの右サイドバックへと成長。

Mats Hummels -1.5
守備陣の中では、ダントツでNo.1。
守備時の安定性は勿論の事、正確なロングフィードで攻撃の組み立ても演出。

Neven Subotic -3
最大の持ち味のスライディングも健在で、Hummelsとの呼吸もピッタリだったが、
何度か判断のまずさから、危険な場面も。

Felipe Santana -3.5
某雑誌では、Santanaの評価は非常に良かったですが、私はあまり良く捉えてはいません・・・w
対人戦ではSuboticにも劣らない無類の強さを発揮したが、
縦の動きに弱く、ボールウォッチャーになりがちで、あっさりとマークを外してしまう
弱さも露呈。Hummelsと連動したポジショニング等の点において、Suboticとはまだまだ差が。

Marcel Schmelzer -3.5
昨シーズン、他チームに衝撃を与えたあの無尽蔵のスタミナと、
全速力で駆け上がる攻め上がりは、やや控えめになり、
それよりも、レイトタックルがやや多く、守備時での対応のまずさが目に付いた。

Chris Löwe -3.5
攻撃参加時には左足の威力と精度で、今後楽しみな部分も見せてくれたが、
それ以上に、拙い守備の対応が目に付いた。
簡単に相手に飛び込み、あっさりとかわされてしまう場面も多かった。
しっかりと相手についていく事も覚えていけば、面白い選手にはなるはず。

Sven Bender -3
出場時は、相変わらずの危険察知能力を見せ付け、中盤の底で壁を作っていたが、
特に序盤は、相方となったIlkay Gündoganのフォローに苦労。
また怪我による長期離脱の為、プラスで評価できるほどでは無く、3点。

Ilkay Gündogan -4.5
序盤のスロースタートの要因のひとつは、彼がBVBのサッカーになかなか順応できなかった事。
彼については、また別に、総括②で詳しく触れたいと思います。

Sebastian Kehl -2.5
Benderの離脱を見事に埋めてくれ、完全に復活。
中盤の底で身体を張って、相手の攻撃を食い止めた。
(そして何よりも、大きな怪我をしなかった事が何より・・・w)

Antonio da Silva -5
彼の最大の武器である、キックの正確性はすっかり鳴りを潜め、
ボールを持ちすぎるが為に、あっさりとボールを奪われ、反撃を食らうきっかけに。
ボールを持っても、相手ゴールに背を向けることが多く、攻撃のテンポを遅らせる事しか出来ず、
このようなプレイでは、バックアッパーすら務まらない。

Moritz Leitner -2.5
前半戦最大の発見。本職は2列目ですが、中盤の底で見事に機能。
Gotzeに続き、ブレイク寸前か。彼についても、総括②で詳しく触れます。

Mario Gotze -2.5
要所要所の大事な場面では、存在感を見せ付けてくれたが、
リーグ戦/CL/代表戦と、ハードスケジュールから、コンディションの維持が難しかった。
リーグ戦にほぼ集中できる、後半戦は更なる活躍を期待。

Shinji Kagawa -2
「2年目のジンクス」に見事に打ち勝った。
他チームのハードマークを擦り抜け、特にLewandowskiとの連携も高まった終盤に活躍。
あの神出鬼没な動き出しと、切れ味鋭いドリブルは健在。

Ivan Perisic -3
得点力を期待された新加入選手で、CLアーセナル戦などで、
その得点力の高さを見せ付けてくれた場面も何度かあったが、
チームへの適応に苦労。試合中消えてしまう事が多く、徐々に出番も減っていった。
更に適応してくれば、もっと彼の武器を活かせる事も多くなるはず。

Kevin Großkreutz, -3.5
これは彼自身の問題ではないですが、中盤でのボールロストから守備のフォローに
苦労させられる場面が多く、そのせいか、彼自身のプレイも精彩を欠いていった。
なかなか攻撃でその豊富な運動量と正確なキックを見せることが出来ず。

Lukas Barrios -5
前半戦最大の失望。オフ中のコパ・アメリカで負った怪我から復帰後も、
なかなかコンディションが上がらず、凡庸なプレイに終始。
本人の希望もあり、冬の市場で放出もありうるか。

Robert Lewandowski -1.5
私が選ぶ前半戦のMVPは文句なしでLewandowski。
元々、昨シーズンは彼はボールを受ける際に、背後の敵とすり替わって、
前を向こうとすることが多く、そこであっさりとボールを奪われる事が多かったが、
今シーズンはしっかりとポストプレイをこなすようになり、本当に見違えるようになりました。
フィジカルも更に強くなり、決してボールを奪われること無く、捌けるようになった為、
他の選手達も動きを引き出せるようになり、それが前半戦で12ゴールという
昨シーズン(年間で8ゴール)を大きく上回る結果に繋がった。
Barriosの不在という不安を、見事に拭い去ってくれ、BVBのエースの座に君臨。




というわけで、前半戦のMVPは、HummelsかLewandowskiかで迷いましたが、
やはり、Lewandowskiが見事に生まれ変わり、Kloppのサッカーに完全に適応した点、
そして、チームが前半戦で挙げた35ゴールの内、1/3の12ゴールを自らたたき出した、
というエースとしての仕事を見事にこなした点から、LewandowskiをMVPに選出しました。




次回・総括②で、序盤で不振に陥った要因と、後半戦の戦い方について、
もう少し詳しく触れていきたい。

今シーズン立ち上がりに見る問題点


リーグ戦も3試合が終わりました。
本来なら、毎試合毎試合、振り返ろうと思っていましたが、
なかなか書く時間が無く、時機を逸してしまいました。
申し訳ありません。


今日は、この公式戦3試合+αを見てきて、
今シーズンの問題点として感じてきている点を紹介したいと思います。






開幕からの3試合。
皆さんは、どのように感じましたでしょうか?

観る方によって、感じる点は様々だと思うが、
私がまず感じた点は

攻撃が何か窮屈だなぁ

という事。
つまり、「ワイドさに欠ける」という事だ。


最初の2試合は、昨シーズンのレギュラーである、シュメルツァーが欠場していた事を
差し引いても、右サイドバックのピシュチェクにしても、
昨シーズンのような全速力でのオーバーラップを仕掛ける場面が中々見られなかった。

昨シーズン、BVBの特徴は、他チームの追随を許さない圧倒的な運動量と、
それをベースとしたスピーディー、且つワイドな攻撃だった。
とにかく走る。サイドバックも攻撃に守備にとにかく走り、
サイドのスペースを突いていった。

ワイドな攻撃の利点は、守備に回る相手もワイドな布陣で対応しなければならなくなる為、
その分、センターにもスペースが生まれやすいという事だ。
そして、そのセンターのスペースをゲッツェ・香川がかき回し、相手を混乱に陥れる。


ところが、今シーズンは展開が悪い意味でコンパクトになってしまっている。
だからサイドバックの選手が上がるタイミングがなかなか無いし、
ゲッツェ・香川への守備もしやすくなってしまう。
(当然、今シーズンの2人へのマークは、昨シーズン以上に厳しくなるだろうし、
その厳しさも既に3試合で垣間見えるが、ただ、原因はそれだけではないと思う)
人口密度の高いセンターで、無理に勝負しようとするから、ボールを取られやすくなり、
カウンターの餌食となってしまう。

これが、今シーズン、特に攻撃面において苦戦している要因だろう。


では、何故、このような状態になってしまっているのか??


その原因が、「シャヒンとイルカイのプレースタイルの違い」だろう。
2人が求められている役割は、「攻撃の起点となること」と同じだが、
その役割を達成する為のアプローチの仕方、つまりプレースタイルは異なる。


シャヒンは長短織り交ぜた正確なパスで、ボールを適切な場所へ散らしながら、
攻撃を組み立てていくのが最大の持ち味だった。
必要であれば、自らも上がっていくが、自らよりもボールを前に持っていこうとする。

だからこそ、チームとしての攻撃もワイドな展開が可能になるし、
相手の守備が整う前に、スペースを突きやすくなる。


だが、それに対して、イルカイは、ショートパスとキープ力を活かしたドリブルを
ベースとしたプレーが主体。


これこそが、チームの攻撃が悪い意味でコンパクトになってしまって、
窮屈さを感じさせてしまっている最大の原因ではないだろうか?

(ついでに言うと、イルカイのポジショニングの高さが、ベンダーや最終ラインへの負担を
増やしてしまっているのもまた、悪影響を与えているのだが・・・)




とはいっても、まだ開幕して3試合が終わったところ。
イルカイに失格の烙印を押すには時期尚早だ。
新加入でチームに加わり、いきなり完璧にチームに溶け込める選手はそういない。

クロップも以上のような状態に対して、修正を掛けてくるだろうし、
若いチームも、この困難を乗り越えれば、更に強いチームへと成長するだろう。

私は、この状態をチーム全体でどのように乗り越えていくのか、を注目して、見ていきたい。

11-12season Review 第1節 VS HSV


さて、ついに11-12シーズンが開幕しました。
実質的には今シーズンからになりますが、毎試合(極力・・・)、
試合から感じた事を中心に書いていきたいと思います。
得点シーンはハイライトを見れば分かるので、特にハイライトでは分からない部分を
中心に書くつもりです。




立ち上がり、ドルトムントの攻撃は明らかにぎこちなかった。
王者という名の重圧だろうか。

少しでも早く、ボールをゴールへ近づけようと攻め急ぎ、簡単に逆襲を食らう。
HSVはエリア、トレの両サイドを中心にカウンターを繰り出す。

何か嫌な予感がする。一昔前のドルトムントならば、ここからズルズルと相手に飲み込まれ、
いとも簡単に餌食となっていただろう。
しかし、今のドルトムントは違った。浮き足立って、自滅するようなことはしない。
レーヴェが初先発を果たす左サイドが相手に突かれ気味である事を察したベンダーが、
1対1の状況を作らせまいと、自慢のハードワークを活かし、カバーに入る。
(ベンダーの危機察知能力が、十分に伺える内容でした。やはり彼は必要不可欠)

相手の攻撃を防ぎつつ、イルカイやゲッツェ、香川を中心に、
徐々に落ち着きを取り戻した攻撃陣は、徐々にペースを握っていく。


ここで、あっけなくペースを取り返せたのは、レバンドフスキがトップでボールをキープする事が
出来たからだろう。
この試合での彼は、確かに良かった。相手を背負ってのボールの受け方、叩き方、
どちらも昨シーズン以上であり、着実な成長を「予感」させるものだった。


しかし、これだけで彼の成長を判断するのは時期尚早だろう。
勿論、まだ1試合という事もある。しかしながら、折角の彼の奮闘を台無しにしかけたのが、
この試合で彼に着いたマンシェンだった。

当然ながら、初先発で連携の問題はある。相方のヴェスターマンもひどい出来だった。
しかしながら、その連携の問題を差し引いても、彼の圧倒的なスキル不足を露呈した
試合だったように思う。

ポストプレイ時にも、相手に体を当てたり、削らんばかりのチェックを入れるでもなく、
ただ後ろに立っているだけ。正直、このままの緩慢な守備レベルであっては、
ブンデスでは通用しないだろう。


HSVの稚拙な守備もあって、完全にペースを握ったドルトムントは、3-1で快勝。
後半はちょっと間延びした展開もあったが、王者としての強さを見せ付けてくれた試合であり、
見ていて実に気持ちの良い試合だった。

新戦力のイルカイ、レーヴェは及第点。
特に、イルカイは、ポジション取りが相変わらず若干高いのが気になったが、
問題なく攻撃の起点として機能していた。

レーヴェは、ブンデス自体が始めてという事もあってか、練習試合などよりも、
動きが控えめだったように思うが、決して悪くはなかった。
ブンデスの水に慣れてくれば、あの華奢な体からは想像も出来ない、攻め上がりや、
左足の強烈、かつ正確なキックもドンドンと繰り出されるだろう。


今シーズンの初公式戦で、新戦力が大きな穴を見せる事なく機能したドルトムントと、
新戦力が空けた、大きな穴が原因で大敗したHSV。

お互いを理解し、クラブの方針と監督の目指すべきサッカーが一つの方向に向かっているクラブと、
幹部の思い・嗜好で、選手獲得をしてしまい、その中で監督が采配を取らなければいけない、
チグハグなクラブ。


単なる戦力差に留まらず、クラブ全体としての総合力の圧倒的な違いが凝縮された試合だった。





近々、FMシリーズも再開予定ですが、ブログを別々に分けるつもりです。
その時は、追ってご案内します。

終わり

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