シベリア抑留の世界記憶遺産登録、ロシアが日本を批判
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TBS News i更新日:2015/10/15


 世界記憶遺産へのシベリア抑留資料の登録について、「ユネスコを政治利用する試みだ」とロシア側が日本を批判しました。

 ロシアのユネスコ委員会のオルジョニキゼ書記はロシア通信に対し、日本のシベリア抑留資料が世界記憶遺産に登録されたことをめぐり、「ユネスコを政治利用する試みで、我々は反対だ」との見解を示しました。

 さらに、「日本はパンドラの箱を開けた。なぜならシベリア抑留資料の登録を申請し、2国間で解決すべき政治問題をまたもやユネスコに持ち込んだからだ」と批判しました。また、オルジョニキゼ氏は、ロシアが日本側に対し、登録申請をしないようすでに働きかけていたことを明らかにしています。

 一方、日本が問題視している中国の「南京虐殺」資料の世界記憶遺産登録については、「事件が中国国民にとってどんな悲劇だったか理解できる」としながら、これについても「2国間で解決すべき問題だ」と述べました。(15日09:20)