衆議院特別委員会で戦争法案の与党単独での採決が強行された7月15日、国会周辺は万余の怒りで埋め尽くされた。安倍政権の暴挙を昼のニュースなどで知っ た人びとが続々と国会前に駆けつけ、全学連と全国労組交流センターが呼びかけた衆議院第二議員会館前の集会に加わった。 

「戦争絶対反対! ゼネストで安倍を倒そう」「今日は新しい闘いの始まりだ!」
――誰もが安倍の暴挙に怒りを倍加し、心をひとつに新たな闘いを開始することを決意した。


■年休を取って全国から結集 
この日は早朝から座り込みが行われ、国会を臨む衆議院第二議員会館前は年休を取って結集した労働者、授業を放棄して駆けつけた学生であふれ、全国の労組旗、学生自治会旗が林立した。 

午前9時。「戦争法を絶対に許さずゼネストで安倍を倒そう。
韓国・民主労総のゼネストと連帯して全力で闘おう!」。
全学連の斎藤郁真委員長の戦闘宣言に続き、学生や労働者が次々にマイクを
手に取り、安倍に怒りをたたきつけた。 

法大文化連盟の武田雄飛丸委員長は「ビラの1枚も自由にまけない大学のあり方をぶっ飛ばし、戦争絶対反対の実力闘争を職場・学園から巻き起こそう」と訴えた。
関西の保育労働者は、
「大阪では現場から民営化・非正規化絶対反対の闘いで橋下を打倒しました。次は安倍の番だ!」とアピールした。 

正午からは、採決強行の真っただ中で、全学連を先頭に350人が国会包囲デモに立った。 
午後0時25分頃、採決強行の第一報が入ると、デモ隊は怒りをさらに爆発させた。
沿道からも次々とデモに合流、デモ隊はどんどんふくれ上がった。 

■新たな闘いの開始を宣言 
座り込みが続く国会前も怒号で包まれ、国会を傍聴していたとめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長も駆けつけ発言に立った。
午後3時。強行採決を弾劾する激しい怒りの
シュプレヒコールの中、全学連の坂野陽平書記長の司会で集会が始まった。 

まず、斎藤委員長が発言に立ち、「労働者人民は今、渾身(こんしん)の怒りで国会を包囲している。
民主労総やギリシャのゼネストでは生きる権利をかちとるために労働者・学生が立ち上がっている。 
安倍を倒すためにゼネストに立ち、誰が社会の主人公かはっきりさせてやろう」と呼びかけた。 

そして、労働者と学生の動員なしには戦争はできないことを明らかにし、「本日、戦争を止めるために授業を放棄し、日々の労働を拒否して集まっていることに本当に意味がある。職場、キャンパスで私たちの心の火を広げよう。 

自分たちの大学、職場からストライキを! 戦争動員を止める力を取り戻そう!」と熱烈に訴えた。 

飛び入り参加の女子学生は「強行採決のニュースを見て怒りが沸き、午後の授業をぶっ飛ばしてここに来た。私もがんばります」と決意を表明。 

次に、動労千葉の田中康宏委員長が登壇した。「今日は新しい歴史が動き出す日です。腐り果てた労働組合のあり方を現場の力で覆そう。韓国から3人の仲間をこの場に迎えています。 
私たちの敵は他国の労働者民衆ではなく、戦争をたくらむこの国の政府です。今日ここから
新しい闘いを始めよう!」 

続いて、旭硝子資本の労組つぶしと闘うために韓国から来日した3人の労働者を代表し、旭硝子社内下請け労組・ウソクチョン副委員長が登壇した。「動労千葉を始めとする日本の同志たちの援助に感謝し、必ず勝利することを誓います!」

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正体をむき出しに、なりふり構わずデモ騒ぎ。

外国人は、内政干渉しちゃだめでしょ。