付き合って初めてのバレンタイン当日。

朝から手作りしたチョコを可愛くラッピングするも不安な気持ちで彼の家へ。

大学生の彼は一人暮らし。

家へ行くのも初めてだった。

自転車をこぎながら、


(チョコ渡すときに先輩とのことを聞こう)


(いや、渡す前に聞いたほうが…)


そう考えながら待ち合わせ場所へ急いだ。


何事もなかったような彼の笑顔をみた瞬間、不安な気持ちなんてどこかへ忘れてしまっていた。



初めての彼の家。


明らかに掃除したロフト付きのワンルームマンション。


入ってすぐにチョコを渡すと、たべるのがもったいないと照れながらもラッピングをほどき始めた。


そのとき…






(ピンポーン)





と、部屋のチャイムが鳴ったので私の忘れていた不安な気持ちが胸をよぎったのだった。
何も問題がなくスタートしたはずだった二人に初めての問題発生。

それは、バイト先でのこと!

あゃより1つ上の先輩が彼のことが好きだというのが、バイト仲間だけでなく、社員さん、パートさんにまで公認だったこと。

皆はもちろん先輩がアプローチするのを応援し、彼にも付き合いを勧めていた。





あゃとのことはバレないようにバイト先では挨拶程度でデートもできない日々が1ヶ月以上続いた。




そんなときに…



先輩と彼の買い物デートが発覚‼︎


2ショットプリクラが事務所に貼られバイト先では大盛り上がり。


バレンタインを3日後に控えた夜のことだった。
彼からの電話は年が明けてから…



「あけましておめでとう」



お互いに言い合い、沈黙。



それが恥ずかしくて、次の日あゃから電話してみた。



大学生活、実家の話に一人暮らしの話。聞けば話が止まらないほど話してくれた。



次の日は、彼からの電話。



高校生活、友だちの話。あゃも話した。たくさん。



そんな日々の中…バイト先では、あゃが帰るのと入れ違いに彼が出勤。



すれ違っても挨拶だけで話さない。



夜中の電話で話すために。



そのうち、学校の昼休みにも電話が鳴るようになった。



数分…数秒かもしれないけど、バイト時間の確認とか、夜中の電話ができるとか、できないとか。



あのクリスマスの日、一緒にいた親友のトモから


「告っちゃえば?」


て言われ、スライド授業中に友人3人の足に囲まれた机の下で電話をかけてみた。



(出た!)





彼「もしもし?あゃちゃん?授業中ちゃうん?」




あゃ「うん…あのね…」



彼「どうしたん?」



優しく、いつものように優しい口調でそう聞く彼にキュンとしながら、


あゃ「す…」


彼「す?」


あゃ「すきです!」


彼「うん…付き合ってくれんの?」


あゃ「へっ…?」


彼「あゃちゃん、付き合ってくれんの?」


あゃ「付き合ってくれんの?」


彼「パクられた!(笑)まぁ、授業中やし切るわ。 また夕方バイトやな。」


そうして切られた電話で、告白成功?


トモが急かすから耳打ち報告。


大爆笑で先生に怒られたトモは、ちゃっかりあゃのせいにして二人で放課後呼び出された(笑)







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