こんにちは!三重県四日市市の仏壇・墓石のいとうです。
先日、お仏壇じまいをご希望のお客様のお宅へ
供養処分の為に訪問させて頂きました。
ご依頼者様の地域である三重県四日市市は、
金箔の貼ってある大きなお仏壇が祭ってある地域
ですので、お仏壇を運び出すのに4人程で
慎重に運び出させて頂きました。
(このようにお仏壇だけでなく仏具・仏壇用品がたくさんあります。
感情論になりますけども、粗大ゴミとして処分するのは・・・というご依頼者の
気持ちは十分に理解することが出来ます)
さて、ここ数年で増えてきた相談事として、
「お仏壇じまい」、「お墓じまい」なんて言葉を
聞くようになってまいりました。
日本がかかえる社会問題のひとつに、
「核家族化」が挙げられますよね。
そこから社会形態はどんどんと個人化していっています。
地域とのつながりは薄く、所謂お隣さんとのお付き合いが
ほとんどないなんていう話はホントによく耳にするようになりました。
それともう一つ少子高齢化の問題があります。
皆さんの周囲でもこういった世帯が増えているのではと思います。
高齢者の単身世帯が増える事で、その方が亡くなった時に
身寄りが近くにいない状況がつくられるわけです。
そうなった場合、お仏壇やお墓の継承なんていうことも行われず、
やむなくご遺族の方がお仏壇じまい、お墓じまいする事になったり、
場合によっては無縁化したりといった問題が起こるわけです。
ましてお話を伺っていて悲しいのが、自分が亡くなった時に
継承者へ“押し付ける“からそれが嫌なんだという内容のお話もあります。
このような問題を解決することは容易ではありません。
複雑な要因があり、一つを解決したからといって
解消されるものではないからです。
私たち一人一人は、社会問題を解決することは出来ませんが、
ご近所さんや知人・友人を気にかけてあげたり、身内付き合いを
きちんと続けたりといった、ちょっと付き合いを続ける事なら出来ますよね。
まずはそんな事から始めましょうか、、、といったところです。
私たち地域の仏壇屋さんとしては、お仏壇やお墓を継承することを負担に
思ってほしくはないですし、是非とも可能な限りご家族皆さんでお参り
し続けて欲しいなと思います。
先祖から受け継いだお仏壇やお墓を処分して下さいという依頼を
頂戴する度に、そんな事を思う今日このごろでした。